棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

90-珍訳源氏-隠し子のこと

2009-09-19 08:36:21 | 物語・絵本・童話
20歳になった姫の美しさはまばゆいばかりで、肥後の国(熊本県)で権勢のある武士が、猛烈ニアタックしてきた。
「田舎武士だとてバカにされるな。后様にも負けないくらいの暮らしをお約束します」と、いかにも田舎大臣が言いそうなことではないでしょうか。
断るに断りきれぬ際まで追い詰められ、乳母とその娘・兵部の君は、姫と共に家族を棄て、4月に早船で一気に淀川まで逃げてきたのだった。

乳母殿は、京にきても頼れる方もおらず、かといって私(光源氏の義兄--この珍訳源氏の主人公です)のところに出向いても簡単には信用しまいと思った
姫君一人のために家族を棄ててまで、尽くす必要があったのか不安にかられたのです。
真にもっともなことで、これらの事々は後から知ったことなのです。
話は余談ですが、平安時代は瀬戸内海の海洋交通がかなり発達をしていましたが、海賊も多かった。一時はその勢力が朝廷を脅かすほどにまでなったのです。


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