棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

電話

2016-05-28 14:33:54 | 山郷の暮し
振り絞るようにぜーぜーとナニカいっているのだが、何を話しているのかさっぱりわからない電話がかかってきた。
電話を切ってしまおうかと思ったがそうもいかず、辛抱するなかで聞き取れたのが
「絵を描いたので見てほしい」ということと、名前であった。
数年前まで時折「お絵かき」を観てあげてい方で、大病を患っていると聞いた。
その人が病気の中で描いていたというのだ。

私は聞いていてハッ!!とさせられ、゛ヨシ !! 制作に入ろう゛と喚起させられた。
というのは、4年ほど前からの腰痛が再発し、
腰がやられると何もする気が起きなくて・・・。これは腰を病んだものしかわからねーー。
と、大事に至らないように自分を甘やかしていながらも「これではあかん」と思っていた矢先だった。
行動が悪くなっていただけに、この電話は一歩踏み出すきっかけとなり、久しぶりにアトリエに入る。
しかし意気込みだけではどうにもならず、筆を執ると腰がピリピリしだす。
そうなると要注意。
頑張らずに気合を込めての仕事をしようとは思うのだが、根を詰めたところからひらめきが出るのだ。

ただ今 頭の中では今までにない手法で描いてみたく、その手順はイメージされているのですが。

制作を始めたテーマは、宇宙的な生命の光・・生命の力

雑草の美しさ

2016-05-26 17:39:36 | 山郷の暮し
行く春や鳥啼き魚の目は泪
御存じ松尾芭蕉の句ですね。
過ぎゆく春を鳥や魚までも惜しんでいる、とそのままの解釈ですが、
それが秋ですと確かにこころぼそくはなってしまいますが、春は泪するほど哀惜はないと感じます。
それは今日だからこそ言えるのかもしれない。
というのは、花の種類が江戸時代に比べ圧倒的に多く、色彩も豊かで、どこか哀惜を感じる
「行く春」の感傷とは違ってしまいました。
当時は路傍や庭先の花々はどんな種類だったのでしょう。
今からすればほとんどが雑草扱いになってしまうかもしれぬ。

雑草としてバッサリと刈られてしまうのがハルジオン
群生をしているとボワーーとした、桃色とも薄紫とも・・言い難い美しさがあります。
朝日などの逆光を透かして見ると、春の朝だなーと大きく息をしたくなります。
この花も外来種であるのですが・・・。

ウィキペディアによりますと
ハルジオンは、キク科ムカシヨモギ属の植物。北アメリカ原産で、
日本では帰化植物となっている。ヒメジョオンと共に、道端でよく見かける。
一部の地域では「貧乏草」と呼ばれ、「折ったり、摘んだりすると貧乏になってしまう」と言われている。
花言葉は「追想の愛」。 ウィキペディア

派手な外来の花か改良新種が庭先、公園に満ち、雑草と呼ばれてしまう小さな花に目がいきません。

写真は朝日を受けた一面のハルジオンを撮ろうと思ったその朝、きれいに刈っていました。



脳が壊れた

2016-05-24 10:05:20 | 山郷の暮し
前回に続き、楽しい話ではありません。

脳血栓か脳梗塞かその他なのか、その違いは判りませんが、脳に異常をきたした友の見舞いに一か月ぶりに行ってきました。
入院して一か月以上になりますが、運動機能は問題がなさそうでしたが言語障害がありました。
正直これは回復には長期になるなーと感じた。
というのは、数年前に同じ症状の友を見舞ったことがある。
両者ともに私より10才は若いのですが、持病として血圧が高かったようだ。
酒も心配するほど飲まず、喫煙もなかった。
後者の友はすっかり回復し仕事も問題なくこなしているが、そうなるまでには3-4年はかかった気がする。

さて話を見舞った友に戻すと、脳が壊れてしまうということは「赤子状態」になってしまうものだと改めて感じた。
知能回復のぺーパーテスト(仮にそのように言います)があり、あいうえお から 1+1は・・
また絵による名称 など、なんとも赤子並みのこと。

イメージ的にはわかっているのだが、言葉や文字に表せない。
そのやるせなさが何ともつらいようだ。
当然その説明をご本人から聞いたのではなく、必死で話そうとする苦悩からそのように察したのです。

介護士から鼻・耳・目などを指さしながら「これは何ですか」
解っているのだが、口に出ない。なんとも口惜しい気分だったと、回復をした友が語ったことを思い出す。
その友は時には腹が立って喧嘩をしてしまったらしい。

私にもいつ起こるかわからない脳の病。おそろしいものですね・・。

寂しきこと

2016-05-22 14:52:02 | 山郷の暮し
朝方の流れは少し冷やっこかったのですが、10時を過ぎたころから気温は上がり
初夏 という言葉が使いたくなるほど、さわやかな心地よい風になっている。
一年中置きっぱなしの宴会テーブルですが、年々囲んでくれる客も少なくなっていきます。
今日あたりはそよ風にいざなわれるごとく、酒を小脇にした友が、永遠に来れなくなりました。
海外の旅やヒマラヤをともに歩いた友で、一杯飲みながらの話はその地を体験したものだけが
通じ合う楽しいものでした。
といっても、年寄りたちの「想いで話」ではなく、
次回は何処に行くべーーという盛り上がりになっていきました。
時には、我が宴会場では物足りなくなり「町さーいくべー」と、チンピラ年寄りになったり・・。

彼のエスコートで熊野古道の全行程を歩く計画を立てていました。
というのは、まだ私の腰が完全でないことと、彼は古道を部分的に探索していたからです。
いつでもできるというコースではないようです。(車で行けば簡単らしいが・・)

計画は一層とおのいてしまいました。

  行く春や 宴会むなし 友の弔報

感謝

2016-05-21 09:39:49 | 山郷の暮し
久しぶりにビデオ撮影をしましたが、残念なことにカメラの機能が不調になってしまった。
カメラはミニDVテープの往年のセミプロクラスのもので、現在のやたらにクリヤーでギラギラしたところがない。
見た目に近く、光の調子も好きなのであるが、再生機能が変になってしまった。
メーカーの修理センターに送ったが、残念なことに十数年になり部品がなく修理不能とのこと。

残念な結果でしたが、このたびの投稿はそのことではなく、センターの対応に感謝したい気持ちです。
というのは、技術者からの電話とともに、丁重に梱包され返送されてきましたが、送料はありませんでした。
それだけのことですが、今の世の中チョット見てもらっただけで、
その結果がどうであれ基本料金とやらを請求される。
経験ではPC関係など当たり前になっている。
それをおもうと、今回の対応には感心させられました。
そうそう、メーカーはビクターでした。
(今はビクターはありませんがサービスセンターはビクターでした)

たわいのないことですが、なんとなくうれしくなりました。

田植えの候

2016-05-19 09:39:51 | 山郷の暮し
チョット冷やっこい朝ですが、日中は夏日が予測されています。
からりとした寒暖の差が大きいのが信州ですから、暑い日が予測されても上着は必要です。
アルプス連山が映る田んぼは田植えの真っ盛りで、まさに絵にかいたような景色です。
つい先ごろまで真っ白だった山肌に、いろいろなものが浮かび上がる雪形には農業作業時季
を知らせてくれる物語があるようですが、私には語れません。

所でこの雪形なのですが、以前は言われるような形を確認できなかった。
「種まきじいさん」と言われても「?????」
つまり、雪の形ではなく、雪が解けて現れた岩の模様だったのです。
「雪形ではなく岩形」なのです。
とまーーたわいもないことですが、安曇野を遊歩している方々も同じことをかんじているのではないでしょうか

自然にできた抽象的な模様



薄紫の時候

2016-05-16 09:32:08 | 山郷の暮し
25度を超える日があったりして、いつの間にか天気予報で「梅雨」という言葉が言われるようになっていました。
桜の季節が終わると、様々な花が濃い緑色の中にあります。
捕え様がない煙のような薄紫は山藤である。
色彩の中で紫色は大変気難しい色で、他の色の中に溶け込んでしまったりして、
本来の色の輝きを表すのは難しい。
しかし、バランスよく配色されたときは美妙な美しさである。
昔から紫系は高貴な色とされてきたのもうなずける。

既成の絵具の中で、最も少ない色数かもしれぬ。
単純に赤色と青色のミックスによるムラサキではどうにもならない。
絵画的には印象派の色使いがすぐれており、補色関係のバランスで「そう感じさせる」
日本画の絵の具については知らないが、美しい紫色ダ、と思った作品には出会っていない。

ボーー―とした紫色をぼーーと眺めている。

花の谷

2016-05-09 08:56:34 | 山郷の暮し
大型連休も終わり、眼下の国道254号は通常の静かな流れになりました。
代わりに早朝から耕運機のエンジン音が響いてきます。
水がはられた田んぼにオタマジャクシが観られますが、耕運機が再度作業をするので
多くは死んでしまうのか。
とはいっても、毎年蛙の合唱がはじまるのですが・・。

それでも気がかりなことがあります。
大好きなイモリ(赤腹ともいう)が、年々少なくなってゆくような気がします。
以前は3年間程飼ったことがあり(ブログ投稿あり)、孵化にも成功しましたが今わいません。
というのは、暖かな冬の年に蓋を開けてしまい、脱走されてしまった。
廊下の隅に干からびたイモリを見つけてから、ものすごく後悔をしました。
それからは田んぼでつかまえては、頭ナデナデを楽しんでいます。
とまーーとりとめもない話でした。

でっかい風船

「真田丸」ではありませんが「白旗軍団」に取り囲まれたみたいですね。

しんどいVT編集

2016-05-02 06:53:37 | 山郷の暮し
29日は遅霜が降る冷やっこい一日でした。
北海道では20センチも雪が降ったところがあったとか、連休の始まりで、観光に行った方々はアテが外れたことでしょう。
眼下の国道は早朝からひっきりなしに乗用車やバイクの一団が流れていきます。
高校生クラスはむやみとアクセルを空ぶかししてやかましく、
ドドドドーと重低音の一団はハレー愛公団。そして静かで早いのは日本車だ。

さて・・古刹な山寺の晋山式のビデオ撮影をしましたが、さて・・その編集が大変。
しょっちゅう行っているわけでもなく、方法を忘れてしまったり、いつの間にかソフトが失せている。
確かいい編集ソフトがあったはずだと思ったが、それはお試し版だったりして使えない。
やむえずネット購入をしましたが・・・・。
始末の悪いことにPCの調子が悪くなってしまい、ノートPでの作業は容量の問題があり遅々として進まない。
直ぐにフリーズをしてしまうからだ。
あげくの果ては、も~~嫌だ とばかり「失敗しました」と。
何故かワカラナイのだが、すんなりとカットが継ったり、失敗したりとビデオ編集はも~~大変。
次の手順に移るのにかなりの時間を待つことになるのだが、ついついナニカをクリックしていまう。
さーーPCも戸惑ってしまい「アウト」

カットもいつしかばらばらになり、つながりがよく解らなくなってしまう。
映像もボーズ頭がウロウロしているばかりで、変化のある物語性は薄い。

カメラは趣味もあって立派なのですが、肝心の受け入れ・編集側がお粗末。
何ともバランスが取れていません。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本