棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

思い出のビヤーホール

2012-08-31 06:35:26 | 山郷の暮し
前後の脈絡もなく突然おもいだすことがありますよねーー。
この話もそうなんですが、東京・新橋に「夜来行・イエライシャン」という2-3階建てのビヤホールがありました。
立派な扉をドアーボーイが開けてくれる快感を味わい、正面にはエレベーター式のステージがある立派な酒場でしたが、学生の私でも一ヶ月に一度くらい飲にいかれました。
このビヤホールでのショーは有名で、なんといっても歌姫コビホー(山口良子)さんの「シナの夜」や「イエライシャン」は甘く切ない歌声だった。そう・・テレサ・テンも歌っていましたね。
40年以前にもなることですが東京には大きなビヤホールがあったと思います。銀座にも確か「ミユヘン」があり、ここは安くアコーデオン演奏がたのしかった。
銀座に現在もあるのが「ライオン堂」。昭和初期の室内は天井が高く、壁には陶板のレリーフがあります。
経済制優先で取り壊す計画があったと聞きましたが、あの落ち着きのある空間を今日作り上げようとしたら大変なことでしょう。
ビールは当然ですがこの店の「生ハム」はお勧めだ。
蛇足ながら、ビヤホールは、エレベーターを上りきった屋上ビャーーガーデンとは違います。
 朝早々になぜこんなことを突然思い出したのか、自分ながらわかりませんが、今頭の中はあの歌声が響き渡っています。

腹の立つボールペン

2012-08-30 06:33:01 | 山郷の暮し
腹立たしいッテことはいっぱいありますが、政治だ経済だと小難しいことではなく、皆さんご経験のこと・・。
手にしたボールペンがスッと書けなく、ノートの隅でグシャグシャすることはありませんか。
クソッ!!と引き出しから取り出してもみんな同じように書けない。
しまいには暖めたり振ったりしても結局は書けず、いったいナニを書こうかとしたことかわからなくなったりして・・。
 ポールペンで思い出すのは、ずっと昔の70年代、インド旅行への土産、またはおこずかいになるのはボールペンなどといわれました。
技術的に難しい代物だということです。実際インドのボールペンは太字でぼたおちもあったりしました。(でも書きよかった)
当初私もこずかいにとかなりもっていったものでしたが、一銭にもならないばかりか、書けなかったりとダメでした。
 いま我が家にころがっているボールペンは安物ばかりですが、ほとんどスンナり書けない腹の立つものばかり。
いったいどこで作っているのだ!!!。

珍客到来

2012-08-29 06:24:36 | 山郷の暮し
月のひかりに誘われたか、はたまた酒気に惑わされ来たるか。
この地に来て初めて、訪れた珍客である。
子供の頃の漫画にガマに化ける「ジライヤ」があった。「ガマ仙人」というようなキャラクターがいたとおもったが・・。
ワンちゃんたちもさして驚くこともなく、クンクンと迎える。
散歩時に行き会うことがあり、騒ぐに値しないのであろう。
私としては写真に収めたいなーーと願っていたが、まさが晩酌場にヒョコンと来るとは。
秋の虫のハーモニーが響く優雅な時間です。

高い絵の具

2012-08-28 06:17:39 | 山郷の暮し
 画家が「久しぶりに絵の具を買った」というのもおかしな話ですが・・・。
特別な色がほしく画材店に行けば、思ていた以上に高くなっている。
ホテルなどでついている歯磨きチューブほどの量で、軽く500円以上はする。最小のチューブでも2-3千円となってしまう。
(メカーや色によってはもっと高いが)
棚にあった絵の具ではなく「もっと安い絵の具でいいイヤーー」となってしまった。(同系色でもメーカーによっては多少安くなるが・・)
高い絵の具を惜しげもなく使えて描ければ最良だが、安い絵の具でなんとか思う色彩効果を出すのが技術力だと、やせ我慢をしていますが。
 色彩効果というのは大変難しく、訓練とともにもって生まれた感性によるところが大だと思います。
高い絵の具を使ったからといって、すぐ輝きのある発色になるとはかぎりません。
筆使いは当然ですが、地塗りの色や溶油などと関係してくるのです。
 今までの絵の具をそろえようとしたら100万円近くなるでしょうが、その半分はキャンバスに塗られることもなくパレット上で硬くなったか、
蓋をせずに固まってしまっている。
パレットの固まった絵の具を削り落とすたびに、「もったいないことをしたなーー」と、身を削られる思いがします。

刃物研ぎ

2012-08-27 07:02:00 | 山郷の暮し
私は器用なほうだと思っている(貧乏がつくかも)。ナニセお絵かきをしたりオブジェを製作しているのですから・・。
しかし、包丁をはじめとする刃物の研ぎは極めて下手で、頑張れば頑張るほど○ッパ になってしまう。
友のトンソクオジサンなどは(家具職人だった)、見かねて我が家の包丁を研いだり、収集している立派な包丁を回してもらってきた。
体調を崩し、刃物研ぎどころではないようで一日も早い回復を願っている。
 よく十円玉一枚の角度で といいますが、実際にはうまくいかないものです。
また、砥石は百円から数万円イヤそれ以上するものらしい。

 研ぎで思い出すのは、普請場(以前は建築現場をそう呼んだ)が大工がかんなやのみを研いでいた。
大工がカンナを引くたびに、ヒューーと透けて見えるカンナくず(そお呼んでいいのか??)が飛び出てきました。
見ているだけで楽しい光景でした。
 
 職人さんが使う包丁や刃物は、最初は本当の刃ではなく、使う職人さんが自分に合わせて研ぎなおすのだそうです。
すばらしい板前さんは、すごい研ぎの技術をもっているのです。
刺身など切面が輝いています。
料理の腕は包丁を見れば判るとは、そおいうことなのです。
以前は名人芸のごとき職人さんがいたるところにいたものでした。

とまとチャン

2012-08-26 06:18:22 | 山郷の暮し
数本植えたトマトの周りの雑草を踏み倒す。
雑草の中でも負けずに、パチンパチンに大きくなったのがいーーーぱい!!。
私が栽培する野菜で、トマトちゃんだけは期待を裏切らずに実ってくれる。
(きゅうり・なす・かぼちゃ・とうもろこしなどはすべて失敗した)

私ができるころはご近所からいただけるので、作らなくてもいいのだが・・・。
トマトは体にいいらしい。どういいのか能書きは忘れたが、いいのだ。
ミニトマトなどは果物代わりに食べられる。
海外で覚えた「トマト・エッグ・スープ」はいつしか「とまと・たまご・味噌汁」へと変容したが、
夏にはこれがいい。唐辛子にカレーを加えてるとさらにいける。
完熟トマト(ただ単にそおなってしまうだけ)をたっぷりつかった、健康夏ばて対策レシピーでした。

ついでながら、山梨からいただいた桃の箱に「甘熟桃」とあり「甘い」とはいい。

妙な食材

2012-08-25 04:48:14 | 山郷の暮し
今年ほどわが花畑が雑草畑となったことはなかった。
其の原因の第一は「やる気がない」のなにものでもないが、エンジン草刈機がゆうことをきかない。
こいつでビービーとやらかさないと、とても手に負える範囲ではない。
今朝、あまりにもむさくるしいので、衝動的に入り口部分を踏み倒す。
雑草の中にすっかり忘れていた「茗荷」があった。畳一畳ほどしかないがごっそりと生えている。
小ザルはたちまちいっぱいになった。
茗荷の漬物も各種あったなーー。そうそう、たしか夕顔かナニカと薄味で品よく煮たものもあったなーー。
酢味のきゅうりとミックスもいいなーー。
まーートキに冷凍しておこう。
ところで、こんな妙な味を楽しむのは、奴豆腐がわる日本人くらいだろうなーー。

TV がいかれたーー

2012-08-24 07:15:42 | 山郷の暮し
昨日の夕刻、ワンちゃんと散歩をしておりますと、まったくふいにポツリポツリ。
こりゃー気分がいい と思うまもなく、土砂降りの夕立になってしまった。
雷も鳴り出し、チビのハナはいつものやんちゅぶりもなく、尻尾をたれて一目散に家に帰っていく。
今朝はしっとりととした涼しい花の谷です。

以前にもあったことなのですが、留守中に雷さんがTVに忍び込んでしまったのか、働かなくなってしまった。
TVはあまり視聴しない方だとはいっても、食事はニースを見ながらだ。
晩酌時には同じくニースタイムから2時間ほど、チビリちびり楽しみながら飲む。
いまどきTVがないなどとお笑いでしょうが、地デジ以前のTVは始末しきれずに転がって入るが、どうしょうもない。
TVの音がないと、なんとなく部屋が広がったような静けさがある。
国道254を走る車の音が風のように聞こえ、葉の茂みからアマガエルが鳴く。
日が落ち、手元が見にくくなってくると、草むらに秋の虫たちの奏でる音楽に気がつく。
TVのないのもまたよし・・とはいかないが、あわてて買うこともなかろう。

百聞は一見に如かず 

2012-08-23 06:32:53 | 山郷の暮し
垣間見た古殿町の記事で「あれがない・これがない・どん詰まり」などと山奥の町を連想させてしまいましたが、さにあらず。
なんでもある普通の街の通りです。言い換えれば、日本中の町が同じ風景になってしまいました。
只今は見知らぬ土地の情報をいとも簡単に手に入れることができる時代ですが、正直その便利さに付いていない私です。
負け惜しみではありませんが、どんなに情報があっても人息や匂い・音などなど、文字や映像では表せ切れない事だらけです。
優れた紀行文や映像・その他は作家が現地で感じたことであって、私ではないのです。
 今回の福島県はポイント地点にすぎない訪問でしたが、言葉に表せない多くのことをいただきました。
蒸し暑さにはびっくりし、なによりも、優しい言葉遣いにふれ、最大の収穫は我が作品の中で、気になっていた空の広がりを会得したことでした。時間が経てばたつほど、あの入道雲のようにイメージがふくれあがっていきます。

農道を汗を拭きつつテクテクしていると「どこサいくーー」と軽トラから声をかけてくれたお祖母ちゃん。駐在所で冷えた麦茶を入れてくれた、定年間近のおまわりさん。いたく喜んでもらった。
「駐在所は悪いことを扱うところだと、気軽によってもらえねんだーー。さびしいねー」

汗だくの素通りのような福島県の古殿町でしたが、今思い浮かぶ街を書き出したらきりがない。
百聞は一見に如かず 古い言葉ですが、妙をえた言葉です。

役場に行く

2012-08-22 07:06:55 | 山郷の暮し

古殿町で最初に訪れたところは役場だった。
公共バスの運行数も少なく、狭い範囲で動きの取れない所です。以前はどん詰まり地だったが、いわき市に抜ける道が開通してから交通量が増えたが車でなくてはお手上げだと。もちろん車のレンタルなど無い。
(私が住む所もどん詰まりの谷。R154のトンネルが開通して以来、軽井沢→東京となった)
 所在なく広報のパンフを見ていると、なるほど、震災地・原発爆発被害地域。
すなわち東日本大地震のまっただなかだと知らされる。
被害届の書類の書き方、相談室などなどのパンフで、私達の役場では無いものだらけだ。
「土壌汚染対策のあらまし」福島県生活環境部水・大気環境課 発行のパンフを頂いてくる。また、観光パンフにも放射能情報が書かれていました。
町の人からは一言も原発事故のことは聞きませんでした。正直 私からお聞きし難い気がしました。
 わずかな人にしかお会いできなかったが、女性たちが老弱ともにお美しい!! 。役場のおねーさんたち、特に居酒屋でバイトをしていた学生さんはどこかで見たことがある。
誰だったけーー、とモヤモヤしていたが今わかった。そーーNHKの朝ドラ「梅ちゃん先生」にそっくりな美人だった。
 思いつきで記しますと、ふらふらとことこ歩いていて、ワンちゃんや猫ちゃんに行き合わなかったことだ。
とまーーとめどもないのですが・・・。
写真は宿屋の庭にコケコッコー!!とやってきました。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本