棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

美術展--出品作品紹介

2009-09-02 06:12:19 | 創作活動
今日9-2から9-6まで松本市美術館にて「IAC美術会信州展」を開催します。
出品作品
「菩薩絵紋着付舞妓三部図」91×145×3
構想(イメージ)が精神的に現実化(リアリティー)するまで熟成し練り上げてゆく、私自身が作品と一体化してゆく。作品はその過程の軌跡とでもいえましょう。
私のこれまでの総てがここに凝縮され、次の作品へと進んでいくのです。
作品意図については後日に語りましょう。

74-珍訳源氏-松風

2009-09-02 05:56:20 | 物語・絵本・童話
入道一族は明石で豊かな暮らしはしていたといっても、大臣まで勤めた父の名を辱めることおもっていたのです。
入道殿は京に錦の旗を揚げられずに帰京するのは耐え難く、明石に留まりました。
その上出家し、仏に家族の安泰を願う。特に一人娘への思いは高く、高貴な方との縁を望んでいたことがかない、思い残すことはアリマセン。
自分の死後のことなどどこにでも打ちすてろと、本心から娑婆の未練を断ち、仏道に入っていったのです。

明石の姫が嵯峨に住んでも源氏殿がすぐにきてもくれず、かえって寂しさをつのらせていきました。
源氏殿が形見と置いていった琴をひいては、楽しかった明石での日々をしのんでいたのです。
源氏物語の原文では、人里はなれた松林の茂る地に、なんともたえなる琴の音が響き、人々の話題になってゆくことが、松風の巻として美しくもあわれに語られています。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本