棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

釈迦の言葉

2015-06-29 09:49:16 | 山郷の暮し
梅雨の中休みでしょうか、久しぶりに新緑が輝く爽やかな朝の散歩道。
「は~~~~」とゆっくりと体内の汚気を吐き、ゆっくりとゆっくりと樹木の霊気を吸い込む。
見上げれば木の葉が白光色に揺れ動き、天空の光の中に消えていく。
始まりも終わりも輪郭も境もない、空間を観ながら、それでいて大きな塊的なものが認識できる。
しばらく見上げていると、フット最晩年にお釈迦様が言ったと伝えられるお言葉が浮かんだ。

樹々は美しい この世は美しい 
人の命は甘美である 愛欲にまみれた人の命は
しかし 甘美である

夏至の祭りがあるのかなー

2015-06-24 13:20:11 | 山郷の暮し
夏至の22日は雨空で黄昏も早かった。そして、ぐずついた天気が続き、も~~イヤだなーと。
今日は久しぶりに夏の強い日差しを浴びながらの散歩だった。
これから日一日と、昼間が短くなっていくのである。と、後ろ向きな思考はよそう。

ところで夏至の祭りや祝食などがあるのかと、ふっと思っていたら、ニュースで中国では夏至に
犬を食べる習慣があるとか。
動物愛護団体ばかりでなく一般市民も反対をしだしているようだ。

20年以前の体験であるが、露天の肉屋で犬の肉がぶら下がっていた。
冬などは体があたたまり風邪に良いとか。
また野郎どもには頑張りがきくとニヤニヤしていた。

さて日本ではどんな催事があるのか、にわかに浮かんでこない。
ヨーロッパのように、夏至の祭りが観光の目玉になるようなことは・・とけんさくすれば。

三重県伊勢市の二見浦(夫婦岩付近)一帯は、古くから清渚(きよなぎさ)の浜と呼ばれ、伊勢神宮の参拝を前にした人々が、
汐を浴びて心身を清めた禊浜(みそぎはま)として尊ばれてきました。
一年のうちで、最も太陽のエネルギーがあふれる夏至の日に、夫婦岩のちょうど真ん中から差し上る朝日を浴びながら、
禊の行事を行うのが二見興玉神社の夏至祭です。

天照大御神のお国だけに上記の神事は当然であるが、他にあまり見い出せない。
ヨーロッパでは緯度の関係から夏至の光は劇的なのであろうが、日本ではそれほどの変化を感じない。
お天道さまに関する神道の国が、神話としてあるのか、夏至の祭りが我々から消えているのも面白い。

このワンちゃんは食ってはいけません!!!

栗の花

2015-06-20 09:04:14 | 山郷の暮し
ラジオの投稿で、在る女性が只今満開の「栗の花」を見て、なんの花なのかわからなかったが
香りから栗の木だと知ることができた。というような話でした。
いつもの散歩コースに山栗ばかりでなく、栽培をしているところがあり、なんとなく取り留めのない色の広がりだと
感じています。
わが花の谷を囲む丘のような山々にも、濃い緑の中にボワー-とした薄緑が点々とあります。

今朝の散歩でふっとラジオの投稿を思い出し、「栗の香り」はと思いましたが、な~ーーんも感じない。
空気が香りに染まってしまいワカラナイのか、それともさほどの香りを放ってはいないのか・・・ワカラナイ。

写真をとってみました。
絵になりにくいシロモノです。



桑の実

2015-06-13 08:58:21 | 山郷の暮し
散歩で背中に朝日を受けると、じとーーと汗ばんできました。今日は暑くなりそうです。
この時期になると桑の大木に、黒く熟した実(グミ)がスズなりに着きます。
柔らかな甘みがあり、食べているうちに口や指先が赤く染まってくる。
今もその指でポチポチとキーボドをうっているのですが・・。

枝をそー-と引き下ろし摘むのですが、摘むというよりも熟したグミはポロポロと落ちてしまう。
シャッツなどに落ちますと、赤いシミが付いてしまうので要注意。

一番注意をしなくてはならないのが、虫が着いていることです。
特にカメムシやてんとう虫は好物らしく、これを食ったらも~~ーーー、
想像を超えるシロモノ。

今年の2月に死んでしまった愛犬サクラもグミが大好きてよく食べた。
私が新鮮な実をやっても知らん顔。草むらに落ちているチョット古いのが好きだった。
確かに甘みが濃かった。
当然なウンチは真っ黒ですが。

以前にグミジャムをズクを出して作ったことがあるが、
レシピ-通りだとヤバイので健康のためと「減糖」した。
開封すると一周間もしないうちに、腐ってしまった。



2センチほどの実もあり、最初は赤色で次第に黒く熟してきます。

キナバル山-2

2015-06-08 09:48:55 | 山郷の暮し
死傷者がでているキナバル山。熱帯雨林の国立公園にある山で、一泊二日のコース。
3人パーティに一人のガイドマンを伴わなくてはてけない規則で、一人登山の私もガイドを雇わなくてはならなかった。
登山中、私は何気なくたばこを捨ててしまったのだが、ガイドマンが黙って拾う。
ものすごーーく恥ずかしい思いがして、そり以後は絶対にそのようなことがないように気を配った。
ガイドマンたちの働きもあるだろうが、コースにゴミひとつ落ちていない完備された山だ。
それまでヒマラヤのトレッキングで、日本製のパッケージが散乱していたのには愕然としたことを思い出す。

今回の災害があってマレーシア領ボルネオ島(インドネシアではカリマンタン)・キナバル山が有名になりましたが、
私は登山目的で行ったのではなく、熱帯雨林に暮らす人々を訪ねたついでに登った山。
決してあなどってはなりませんが、ヒマラヤ‥トレッキングをした者には、ツイデというかんじだった。

最終ロッジから上部が岩山を登るようになり、毎日のスコールで川辺の磨かれた岩のようだった。
かなりしっかりした岩山と思え、通常ルートとは異なるがロッククライミングでも有名だ。

此の山には世界一大きなハナと言われる ラフレシアが生息している山で、残念ながら季節的に観ることはできなかったが、ガイドの話によると、ものすごく嫌な臭がする、と言っていた。
麓の農家のおっちゃんから、昔は花開くまえに食ったもので、キャベツみたいな味だと聞いた。
コースの藪には大小のウツボカズラがいたるところにあった。
植生を楽しみながらの階段道の数時間のコースで、樹木がまばらになった高度にロッジに着く。

頂上を目指して真夜中の出発に元気いっぱいの若者たちも、3000メートルを過ぎるとピタリと静かになってしまう。
うずくまり、ゲロゲロとはじまる。
ヒマラヤ帰りの私はまったく問題なく登る。ガイドマンもビックリだった。

今回の投稿で写真を探してみたが、山登りには大して興味がなかったのか 無い。
ただし、登頂記年として観光省から「登頂証明書」をいただく・・有料だった。
すっかり忘れていたが、1990年であった。
笑い話だが、ヒマラヤを登頂しても、こんなに立派な証明書はないだろう、と山仲間に自慢をしたものだった。

ボルネオ島の地震

2015-06-06 09:14:06 | 山郷の暮し
6月5日 AFP】(一部更新)マレーシアのボルネオ島(Borneo Island)で5日発生したマグニチュード(M)6.0の地震で
、震源に近いキナバル山(Mount Kinabalu、4095メートル)で有名な奇岩群の1つが破損したほか、
落石で登山客数人が負傷、200人以上が山中に足止めされていることが分かった。
道路や建物にも被害が出ている模様だ。

?米地質調査所(US Geological Survey、USGS)によると、
震源はボルネオ島サバ(Sabah)州の州都コタキナバル(Kota Kinabalu)の東方54キロで、震源の深さは10キロ。
キナバル山の山頂付近にある花こう岩の奇岩の1つ
「ドンキーズ・イヤー(ロバの耳、Donkey's Ears)」が今回の地震で破損したことを明らかにした。
2つ並んで突き出た岩のうち、1つが折れたという。

これは昨日のAFPコピーですが、私も此の山に登ったことが在る。
いろいろな思い出がいっぱいなのですが、此の山は午後には必ずと言っていいほどスコールがあり、
岩山全体が滝のようになってしまう。それ故に、頂上にはロッジをAM2-3時に出発し、ご来光を浴びたら下山となる。
ロッジといってもホテル並みで、食事もいいのだが、長期滞在はできない。というのは、毎日のように新たな登山者
が押し寄せるのです。
2日以上は、それこそ小屋に移されてしまい、私はイギリスのカップルとロッジに入った。
彼らはバード・ウォッチングでの滞在で、私は始めてバード・ウォッチングなるものを教えてもらった。

鳥の声だけの静けさだけだったが、午後の3時ころになると下から賑やかな声が上がってくる。
まさに塊になって、岩場を駆け上がってくるようだった。
ほとんどが中国系のシンガポールからの登山客でその騒がしさには・・・・。

キナバル山全体が国立公園で、麓の登山出発地には数々のホテルやロッジが在る。
日本での上高地ような観光地だが、ただし熱帯雨林のどまんなか。此処での長期滞在はおすすめである。

イラストは拙筆絵本・「森へ帰ろう」より

月遅れの端午の節句

2015-06-05 09:23:07 | 山郷の暮し
先日の久しぶりの慈雨以来、何となく朝は涼しい。
曇り空の今日などは薄手の上着を着ての散歩であった。

お隣のおバーチャンが、50センチほど伸びた菖蒲の葉とヨモギをひと掴みずつ束ねている。
「???? 」尋ねてみれば、信州のひと月遅れの「端午の節句」だという。
そうだ・・以前はよく行く浅間温泉でも、しょうぶが浮かんでいたし、我が家でも飾ったことがあった。
若い人に「コレなんですかね??」と尋ねられた時、ここぞとばかり説明をしてあげたものだったが、すっかり忘れていた。

おバーチャンの話によると、もっと以前の茅葺屋根のころは、菖蒲とヨモギを交互に刺して飾ったという。
それがいつの間にか一緒に束ね、玄関先に飾るようになった。
想像してみよう。
分厚い茅葺きの玄関先に、菖蒲とヨモギが垂れ下がり、チット若草の香りが漂う。
いいね~~~。

そして、しょうぶ湯にしたという。
まーー薬草湯のひとつで、よく温まるらしい。
昔ながらの行事がひとつ、またひとつと忘れられていく。

おバーチャンの話はもっと続く。
5年ほど前まで、知り合いの老人ホームの所長さんから菖蒲を頼まれていたが、
今は音無だという。
今の若い人は知らないし、無関心たよね。ナンカ寂しいねー-。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本