棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

77-珍訳源氏-松風の巻

2009-09-06 09:58:56 | 物語・絵本・童話
源氏殿の義兄にあたる私は、明石の君のことをまるで身近で観察をしていたようなことを言いましたが、伝え聞いたことから推察をしたにすぎませんが・・・。

当時は、嵯峨の屋敷に琴の名手の君がおられ、川風になく松の音とあいからまった響きは、天上の調べのごとくだとうわさされていたのです。
私もなんとか君にお会いしたいと願ってはいたのですが、政務が多忙を極め、いずれの方の思い女かとさぐっていたのです。
私ら貴族は女のもとに忍んで行くといっても、下世話人のごとくこそこそしたものでわありません。
行列こそ作りませんが牛車に供をつけての忍び。その気になれば身元を明らかにすることなど造作もないことです。わかってみれば、相手が光源氏殿。
誰でもが塀の外でひっそりと調を聞くしかありません。

展示会最終日

2009-09-06 09:31:34 | 創作活動
前後相反してしまいましたが、今回の案内状です。
私の創作姿勢は、生きてきたそれまでの明かしであり、産み出した創作世界は、一期一会のごとくだと思いつつ筆を執ってまいりました。 この度の作品はフーーと息を抜き、蘇ってきた私の今までの総ての世界です。ご鑑賞いただきたくご案内いたします。            私的な案内状です

会場の反応は一般的には、特に好評だといえませんでしたが、絵の読み込みのできる方々からは賞賛をうけました。
いつも感じることですが、そのままストレートに鑑賞していただけるのがいいのか、ある程度の鑑賞力を持った人たちを対称にすべきか今もって迷います。
私の絵を売ってくれる方からは、3部作としたからには統一感がないと商品になりにくいと。
小難しい製作意図はひかえたつもりですが、やはり私の作品はムズカシイと。
菩薩絵紋着付舞妓3部図--展示風景

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本