棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

科学と宗教

2011-03-31 08:39:23 | 山郷の暮し
お神酒あがらぬ神は無し 程度の神様認識で「科学と宗教」などとだいそれたお話ですが、先日記した小説「天使と悪魔」から抜書きしたことや感想をかいてみます。

「天使と悪魔」のセッティングは米国流の荒っぽさがありますが、面白い。
再読をして今なお続く、科学とキリスト教との対立 の具体的な記述に注意を払って読んでいる。
米国の超保守的キリスト教徒の行動は政治・経済を動かす力を持っている。前大統領のブッシュは保守系キリスト教徒で、絶対白人優位主義だった。そのことを隠そうともしなかった、単純明快な政治家だったともいえる。
話をもどそう。この小説のテーマでもある、科学と宗教。特に神と科学との関係である。
小説の始まりが、聖職者でありながら高名な科学者が惨殺されるのがスタートだ。私が注意を引いたのは、科学者の説である。
「物理学を神の自然律」「科学と宗教を融合させる=神・奇跡・および新物理学」の最先端の科学者だとしているのです。
聞きなれない新物理学は小説上の絵空事ではなく、Scientific American(日本では日経サイエンス)に新物理学は宗教そのものより確実に神にちかずける道だと賞賛する記事が記載されたらしい。
当然・私が検索し、調べたわけでは在りません。
何が言いたいかともうしますと、この小説に現代の、科学と宗教の矛盾と苦悩を読み取ることができ面白いのです。

吾が輩は猫である

2011-03-29 08:35:20 | 山郷の暮し
今朝は昨日よりも薄氷。平年気温になりそうだが、下り坂の空模様。

吾が輩は猫である。名前はまだない。
誰でもがごぞんじの文頭です。まーーそれからくどくどと、まことに長ったらしく、小難しい字句がページを埋める。
ちょっとした情景をよくまーーこれだけ細かい描写ができるものかと、恐れ入谷の鬼子母神(おそれいりました。ですが入谷は浅草に近い地名)
単行本にして500ページ近い結末は、有名な文頭ほど知られていない。

南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏。ありがたいありがたい
飲み残しのビールを飲んだ、吾が輩 猫が酔っぱらったあげく川に落ちてお陀仏。たしか2-3歳の短い生涯。
けろりとした終わり方がいい。

3月28日

2011-03-28 09:42:10 | 山郷の暮し
今日は3月28日だぞーー、といってもジャーなんだ。ということですが、今朝の気温はマイナス6度。
散歩をしてきましたが、顔が冷たくなってしまった。今週あたりから暖かくなるとか。
とてもサクラどころではなく、ようやく梅がさきだしました。
ノルウエイの友人から手紙をいただきました。
東北関東大震災は彼の地でも連日ニュースになっているということです。

賢犬サクラの子供であるモモちゃん三歳が、どうも犯されたようです。
サクラ母さんは、少しも心配をしていない様子です。おわり


春よ早く来い

2011-03-26 08:38:33 | 山郷の暮し

厳寒期に降る、小さな雪が絶え間なく流れている朝です。
枯れ草の中に春を見つけたばかりなのに、黒土は再び凍りついてしまった。
入学式もあと一週間もすれば始まると言うのに、とても サクラ咲く という雰囲気ではない。
信州も寒いですが、被災地では心身凍りつく思いでしょう。
連日の報道に思わず目頭がジーーンとしてきます。腹も立ってくる内容もあります。
軽々にがんばれ。何て云えませんがガンバレ・ガンバレ としか言いようがありません。

絵本「ママ」ほんとうにあったはなし

2011-03-25 08:40:02 | 山郷の暮し
久々に図書館の子供室に行く。ぼうだいな絵本が並び、目的の本があるわけではなく、海外絵本コーナーから適当に引き抜いて見るだけだ。
日本人作家の絵本はあまりにも数があるから、選びようが無いのでそおしているだけだ。ボーと観ていると、本の題に「ママ」のつくのが多い。
それはわかるが、ずばり 「ママ」ほんとうにあったおはなし ジャネット・ウインター作 を観る。
塗り絵的な単純明快な絵は、絵本によくある作画で特にどうということはないのだが、なにか気がひかれる。
パラパセラめくると、なんと津波にさらわれたカバのこどもが助かった実話だ。作者のことばを記そう。

2004年12月26日、インドネシア付近のインド洋に大地震がおこり、沿岸に津波がおしよせました。
この津波はアフリカ大陸の東海岸にもおしよせ、ケニアのサバキ川でおよいでいたカバの群れが、波にさらわれ、海にながされてしまいました。
・・・・カバの赤ちゃんが800キロはなれたモンバサのハラー動物保護公園にほごされた。・・・そして・・・
カバの赤ちゃんは130歳になる老カメとなかよくなり、安心してくらすようになった。という実話です。
作家はあとがきに「・・・聞こえてきたのは、オーウエンがママと呼ぶ悲しい声だけでした。私には、カバの赤ちゃんの視点から考えることができませんでした」
未曾有の大震災があっただけに、偶然とはいえ、ナニカの力が及ぼしたと思いたい。
是非読んで見てください。
「ママ」小学館 工藤直子訳

無駄づかいの進め

2011-03-24 08:57:15 | 山郷の暮し

今朝もマイナス6℃と真冬並みの寒さ。最高気温も期待できそうも無い。
散歩コースの梅の花もようやく開いた。枯れ草の中に小さなフキノトウがある。例年だったら、春一番にフキノトウを楽しむのであるが、
今年の寒さはそんな気分になってこなかった。小さいながらそれなりの量がみつかったので、昨夜は天麩羅とふき味噌を楽しむ。
なんとなく香りが弱い。
 昨日の朝日新聞ーー天声人語 には興味をおぼえた。
学問の進めならぬ「無駄づかい・衝動買いの進め」なのである。
低迷する経済。自粛自粛ばかりでなく、景気回復の一端として無駄づかいをしようというのだ。
ただし、買占め・買いだめは感心しないが、地震グッツの品切れも今の現象だろう。
 と言うわけでもないが、10年は使った掃除機が煙を出したので、新調した。
水を何ケースも買ってゆく人がいたが、松本あたりはまったく心配がないと思うが。
まーー無駄ずかいた゛。

うれしい便り

2011-03-23 08:53:19 | 山郷の暮し
絵本「窓辺の象」を読んでくださった、30歳代という女性からメールをいただきました。彼女自身かなり落ち込んでいる状況ということですが、なにかホッとした気持ちになった、というのです。
絵本によって悩みが解決するわけではありませんが、一種の共有観というか、落ち込み悩んでいるからこそ、象の苦しみがわかると・・。
原画展などは六月に予定をしています。
うれしいお便りです。

馬鹿は相手にするな

2011-03-22 08:42:48 | 山郷の暮し
カーテンを開けば、またまた霧に包まれた白い風景。
雪解けの音が賑やかになってきましたので、お昼ころまでには消えてくれることでしょう。
東京都都知事石原慎太郎に続き、大阪府の議長も低次元な発言。
もーー馬鹿な政治屋は相手にしない。幸いにお前はアホダとすることができる。
選挙も近いこと、未曾有の災害にどう対応しているかが鍵になる。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本