棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

思い込みの失敗

2015-03-26 09:09:50 | 山郷の暮し
お天道さまはぴかぴかでしたが風は真冬並みに冷たく、散歩時はフードを被るほど。
今朝はマイナス5度ですが陽射しも強く、風もない。
寒気も峠をこしたようですね。
梅も水仙も開きだしましたので、いよいよ春の幕開けとなりました。

先の火曜日にレオナルド・藤田展を鑑賞したく、松本より一山越えた上田美術館に行きました。
友人と待ち合わせて行けば休館日。
場所は事前にnetで確認しましたが、火曜日が定休日だとは思ってもいなかった。
「普通 月曜日が休館日ジャーねーか」と思い込んでいました。
それでは「信濃デッサン館」でもと、まだ寒々とした田舎道を走らせる。
そこも「休館日」
「クソッタレ! 上田市の定休日は火曜日か」

この美術館の地並びにある古刹前山寺を参拝。
重要文化財の三重塔は大きくはないが、屋根が美しい曲線である。
四方の扁額には金剛界曼荼羅の如来様のお名前が刻されている。
一段上には大日如来とあり、塔そのものが立体金剛界曼荼羅を表している。
このようにはっきりと表した塔は初めて見た。

この地は塩平といい歴史的にも大変重層な地域で、なんと木曽義仲が挙兵したところ。
そのほか数々の名所古刹があります。
カメラを持っていなかったので、再訪してみよう。

風が冷たかったので「温泉でも行くべー-」と、別所温泉・鹿教温泉・田沢温泉と温泉三昧。
以前だったらプラス一杯となったが、今日は厳戒なことです。当たり前ですが‥‥‥‥

写真は昨年の3-22

松本山雅

2015-03-18 09:57:58 | 山郷の暮し
急に暖かくなり、昨日はタイヤ交換をした。
まだ少し早いかな?? と思いつつも、記憶の中では今までにない気の早さである。
ポカポカ陽気に何か肉体的なことがしたくなったのだが、
かといって畑仕事は腰にきついので、枯れ草がへばりついたままである。
今日は薄雲が広がっている。

元気のいい姪は以前から熱烈な松本山雅の応援隊であったようだ。

昨年 J-1昇格試合に兄の家族は半強制的に駆り出されたという。
「いや~~現場応援は面白かった」と兄より聞かされた。

赤ちゃんから80歳以上と思われる者まで、団子になって応援・歓喜する。
一団となったパワーは言いようのないものだったという。
「娘から初めて教えてもらった体験で、はまりそうな雰囲気だった」と語ってくれた。


サッカーチームのことなどまったく無知な私でも
J-1のチーム名や選手など何となくニゅースなどで聞いている。
その仲間入りとなった松本山雅ですが、これからがたいへー--んだ。

地元のサッカーリーグ・松本山雅は楽しみです。

写真は岩淵四季  舞妓シリーズより

サッカー

2015-03-15 10:38:44 | 山郷の暮し
今朝は犬の散歩はいつものオネーサンがお休みなので、久しぶりに朝の散歩に行ってきました。
ウンチをさせるだけの周りだけでなく、昨年の8月以来歩いていなかった山裾をまわりこむフルコース。
その気になったのは、昨日までのサブーイ風もなく、ほんのりと暖かみがある空気だから。
なにかものすごく気分の良い散歩でした。

昨夜は今期始めてJ1 に昇格した、松本山雅の地元でのBS実況放映。
晩酌タイムにキックオフ。

白い息を蒸気機関車のごとく吐きながらの試合。
ゼロ度近かったのではないだろうか。

サッカーのことなどまるっきりしらず、ワールドカップ時のにわかフアン。
ましてや日本サッカーのことなど更に知らないが、地元となればやはり気になる。
相手は広島で「強い」とは聞いていたが、やっぱりなーと感じた。

ド素人の私ですら、広島の攻める布陣が美しく、なんとも言いがたい圧力がある。
結果は2-1と負けてしまったが、よく戦ったとエールを送りたい。

それにしてもサッカー試合を一人で視聴するのはしんどい。
ワイワイと騒いで観戦したほうが楽しく、ものすごーーく疲れてしまった。

東日本大震災

2015-03-11 11:23:03 | 山郷の暮し
真冬に戻ってしまった昨日は、雪混じりの荒ぶれる風が時折吹く。
一面に白くなったかと思えば、たちまち吹消してしまう。
そんなことを何度も繰り返えしたが、今日は寒いが雪は積もっていない。

4年目を迎える東日本大震災。
原発事故さえなければ、順調に復興しているのではないだろうか。

放射能の処理のために、莫大なお金が投資されているにもかかわらず、
少しも景気と関連してこない。
立ち回りに長けた者が潤っているという話が・・・。

そうそう、よく行く近くの浅間温泉公衆浴場。
隣の女風呂から聞こえてきた柔らかな「東北弁」のオバちゃんの声が聞こえなくなった。
確か娘さんがどうのこうのと言っていたから、お帰りになったのかな・・。
確かめようがないが、郷土で幸せに暮らしてほしい。








寒の戻り

2015-03-10 10:31:26 | 山郷の暮し
昨夜の天気予報では、中部信州でも10センチほどの雪降予報。
数日 春は間近 と思わせる陽気(とはいっても10度前後ですが)でしたが、今日はピリッとする風が吹く。
「サブイからお天道さまが出るまで待っていろ」と、朝一の散歩は中止していましたが、
お天道さまが顔をだすどころか真っ黒な西空から雪が吹き付けてきた。
細かい密な降り方だけに積もるかもしれない。
いっぺんに春が掻き消えてしまった感じだ。

4年目を迎える3-11の東日本大震災も明日。
あの時も被災地では雪が降っていた。

012年の今日はかなりの大雪であった。

一進一退の日々が続きます。

写真は「東日本大震災を描く」より

いつものところに

2015-03-06 11:08:26 | 山郷の暮し
いつものところに、いつもの様に春が来ていました。
毎年 「春がきた」の記事は枯れ草の中に潜んでいた、サフランの発見から始まります。
雪で押しつぶされた枯れ草の下には、いろいろな花芽があるはず。
これから手入れ仕事がたくさんあるのですが、「腰がイテー」と自分に甘えています。







ハナ・・少し過保護かもしれないほどに可愛がってしまうトーチャンです。

尾形光琳以降の作品

2015-03-03 11:51:10 | 山郷の暮し
尾形光琳の 燕子花かきつばた と 紅白梅 二大国宝の屏風絵が展示されているMOA美術館。
その他に光琳の作品ばかりでなく、通称琳派と呼ばれる幕末から現代までの作品がある。

正直私は琳派が日本美術界に及ぼしてきた影響が、コレほど大きなものとは認識をしていなかった。
特に日本画界で顕著であるわけですが、洋画界においても無縁ではない。
ご存知と思いますが、ヨーロッパから芽生えた印象派への影響は大きく、日本に逆輸入された有り様であった。

天才とも言える光琳の作品について改めて言葉を持たないが、展示の中に光琳の「八つ橋」を模写した川端龍子
の屛風がある。
人人の頭の先にソレまで観てきた光琳の作品とは、チョット異なった雰囲気の作品がかいま見える。
この時ばかりは人をかき分けキャプションを読む。
「川端龍子」とあった。

かなり早描きとおもえ、運筆が活き活きとして、大きな屏風絵が揺らぎそう。
日本画のベタ塗り的な感じは薄く、書き出しの筆さばきも透けて見えるほどだ。
正直この作品の前に立ち、本家より動的な画面にゾクッ!!とした。

そのほか、明治から現代にかけて影響を受けた作品展示があり、企画の重厚さに感服した。
私も日本人全体がいつの間にか血肉になっていたのです。
そんなことを改めて認識させてくれた。

それにしても、観覧者の多さにびっくりさせられ、久しぶりに素晴らしい展示会を観ることができた。

写真は熱海の海をバックにした「王子と王妃」へんりー・ムーア
雨が降っていたので心ゆくので鑑賞できなかった。
写真を見直すとなんとも優しく、暖かく静かな佇まいですね。

以前は マイヨール も展示されていた

 

企画展示室前 ロビーにあるガンダーラ仏と中国周代の釈迦三尊石仏 いずれもすごーーいものです。

 

MOA美術館

2015-03-02 10:54:30 | 山郷の暮し
昨日は知人のお誘いで熱海にあるMOA美術館で開催されている「尾形光琳300年忌特別展」に行く。
ミニバスしたてで朝6時発。10時には熱海についてしまった。早いものである。

光琳の2大国宝ともに、光琳が及ぼした現代美術 などの展示であった。

この美術館は30数年にオープンしたばかりに訪れたことがあり、建物の立派さや展示品に度肝を抜いた。
国宝級がゴロゴロある、という感じであった。
なによりも熱海の小高い丘に、地形を活かした設計は美しい。
長いエレベーターは幻想的な空間を創り心地よい。それだけでもこの美術館を尋ねる価値はある。
 

展示本館を囲む日本庭園の一画に茶室や光琳の屋敷など。
お茶でも一服と思ったが、雨降りとはいえどもやはり人人で気が抜けてしまった。
しかし、縁側で雨に煙る庭をぼ~~と観る。
松の先には海が見えるのであろうかと想像しながら・・・。
隣に若き二人の女性が座る。
「こんにちわー」ではなく、ひたすら携帯とにらめっこを始めた。

肝心の展示作品のことは次回で。

庭園の一画にある移設の門
  
門といえば、入域を拒む頑強なものだが、このように優雅さのあるデザインは見たことがない。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本