棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

今日は暑くなりそう

2015-05-30 09:36:50 | 山郷の暮し
風薫る5月も後一日となってしまいました。
一滴もない乾いた日が続き、農作業は水やりで大変のようです。
我が家の数本のトマトは植えたままで、明らかに成長の様子が違っています。
ズクなし のいいわけですが、水なしで育てたほうが美味しい、といわれていますが、ほんとうかねーー。

山沿いの道は先日草刈りをして、なんとも気持ちのよいコースになりました。
蝉の声が少なくとも三種類は聞き取れ、正に蝉しぐれの中の散歩道。
水の枯れてしまった沢の、小さな水たまりに小動物の足跡があり、犬のハナはも~~じっとしてはいられない。

木もれ陽が照りつけるところに出ると
「アツいな-、今日は暑くなりそうだ」

田植えの稲もすくすく伸びています。
先日の不思議な模様は消えてしまいました。


小カラス

2015-05-28 08:50:14 | 山郷の暮し
散歩をして来たのですが、頭上の木立や青空でカラスたちが大騒ぎをしている。
縄張り抗争でもしているのかなーーと思ったが、犬のハナが首もとを引き裂かれた小ガラスを見つける。
まだハエもたかっていないところを見ると、死んでまもないのであろう。
ハナがくわえそうになったので、林に投げ込む。

頭上のカラスたちもいつの間にかいなくなり、いつもの静けさを取り戻す。
何があったのかは判らないが、ときどき鳩などが無残に死んでいることがある。
自然界の厳しさを観る。

ついでながら、イラストは2011年の5月のもの。
同じようなことがあったのですね。

カラス

2015-05-26 10:01:27 | 山郷の暮し
カラスが向かいのサクラの木のてっぺんに営巣し、一ヶ月ほど前から小ガラスが3羽飛び交っています。
その桜の木への営巣は二度目で、前回は巣立ちの前にテンなどに襲われ、なんとなく今回は無事であるようにとおもったり・・。

ところが、巣立ちをした小ガラスたちは、人間慣れとでもいいますか、お隣のバーチャンの畑仕事の後を追いかける。
観ていてなんとも平和な光景だが、最近はこのカラス一家は我が家の屋根が運動場。

夕刻の外での晩酌時などは、近くの電柱でカーカー。
犬のハナも当初こそ気に食わなかったようだが、最近は近間にきても無関心。
役に立たなくなってしまった。

そして・・・、駐車場の電線に止まるようになってしまった。
いや~これにはまいった。
ウンチの洗礼を毎回受け、どうにもならぬ。
私のほうが退散し、かなり離れたところに駐車している。

20年ぶりに合う

2015-05-22 17:06:52 | 山郷の暮し
10月の展示会の準備の一つとして、地元寺院に描いた壁画の実物大写真を展示しようと思っています。
そこで昨日、20年前に制作をした「阿弥陀如来来迎図」天井画の撮影を、写真家の兄にお願いをしました。

このお寺は本堂の立て直しに伴い、天井画(総体 9X5.4m )を制作したものです。
私も落慶式いらい20年ぶりに観る我が作品です。

どうなっているのかなー-。どこか変色や剥げてしまっているのでは。
などという不安も正直ありましたが、本堂の天井に燦然と輝いていました。
制作当時のまだ生々しかった色彩が落ち着き、立派になっていました。

住職は息子さんの代になり初対面でしたが、いたく気に入っておられました。
「葬儀などの集まりの時など天井を見上げてください。と言いますと皆さんビックリなさいます。
私が一番楽しみにしていますのは、小学生の課外授業での子どもたちの反応です。素直な感動はありがたいものです」

久しぶりに観た我が仕事に「いい仕事をさせてもらった。これは確実に100年単位で残ってくれる」としみじみ思った。

蛇足ですが、東京のあるお寺での仕事は、鉄骨・鉄筋の建物で直接壁に描いた仕事でしたが、
このお寺は数年前に大規模な増改築に伴い、壁画はなくなってしまったと聞きました。
なにか、古来からの木造寺院とのと違いを感じます。




展示会準備

2015-05-18 09:16:36 | 山郷の暮し
ひさしぶりの投稿になります。
10月に開催予定の展示会の準備で、気分よく充実をした日々です。
展示会場も2部屋と倍になり、展示壁面も100mと気合が入ります。
作品はたっぷりあるので問題はありませんが、それだけに「回顧展」的なものにならないようにしなくてはなりません。
私の作品はテーマが多様でバラバラに観ますと、「一貫性が感じられない」などと批評されたことがありますが、
まったく問題にしていませんでした。
むしろ簡単に系統づけられてたまるか !! などという思いもあります。

ネズミにかじられた50年前の「オレは天才だ」などと本心から思っていた未熟な作品意図と、現在制作の制作意図
に一本筋が貫いていることを感じます。
あらためて作品はそれまでの蓄積である、と確信しています。
それは、大木が突然そおなることが決してないように・・。

2-ネパール大地震

2015-05-06 14:49:26 | 山郷の暮し
大型連休も今日で終わりのためか、眼下の国道254号を走り抜ける車がめっきりと少なくなりました。
とはいっても、平日よりもはるかに多いのですが。
私は我が家から一歩も花の谷から出ていませんので、娑婆の様子はわかりませんが、穂高温泉方面には当分行かないほうが無難かもしれない。

ネパール大地震の被害が、NETで次々と明らかになってきています。
私が想像したとおり、歩道の山道が開通するに従って村々の崩壊が明らかになっていきます。
なんとも痛ましいことですが、普段でも流通状態が時代遅れの地域だけに、
全てが人力によらなくてはならない。

ネパールの独特な宗教文化は首都のカトマンズばかりでなく、山肌にへばりついたような村々にも存在しています。
それらが瓦礫どころか、焼粘土製の美術品などは再生不可能な砂のようになってしまったのでしょうか。

私の研究対象にしていたチベット寺院--ゴンパ などの壁画は無事なのでしょうか・・。

活気に満ちたバザールを囲む古い形式のレンガ積みの僧院や民家が見る影もない。
写真を見て泣けてしまいます。

写真は1980年に崩壊してゆく民家のスケッチです。
当時でもこのような古民家が所々あり、四角いだけのつまらない建物に変わりつつありました。
屋根を支える ほほずえ が可愛いですね。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本