棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

たった3日間の展示でしたが

2009-09-29 07:52:58 | 山郷の暮し
    

たった3日間の展示でしたがなんと900人を超える観覧者でした。
スタッフとしてお手伝いをした一人として、ビックリしてしまう人数です。
お隣の大会場で開催されていた「日本山岳写真会」は、歴史もあり会員も全国的、もちろん作品も申し分の無いものばかり。
その入場者も当て込んだのは当然なことで、3日間というのは、小展示室が其れしか空いていなかったためだ。
私も絵画展を計画するときに、互いに相乗効果のある展示会との期間を選びたいが、思いは皆さん同じでなかなか思うように行かないものです。
今回の美術館の企画展「 」はどちらかといえば地味な企画ですが、それでも一日平均200人くらいだったが、地方でとしてはよく入る方だと聞く。そのなかから私どもの部屋に訪れてくれるのは2-3割だったろうか。

いつも、展示期間中はこんなしんどいことナンデやるのだろう、と首筋の張ってしまったのをこすりこすり思うのですが、終わってみれば次の発表を計画しているものです。来春一番に写真と絵画のジョイント展を計画しています。
マーー作品を創作している者は、製作・発表は金銭のことを度外視した楽しみであり、欲望なのです。

67-珍訳源氏-源氏殿の目論見

2009-09-29 07:40:33 | 物語・絵本・童話
玉かずらの姫の評判は大変なもので、たくさんの求婚者がおしよせました。
源氏殿の腹違いの弟・兵部卿の宮さまは、3年前に奥方を亡くしておりました。
この弟が玉かずらにホノ字だと知ると、なにお思ったのか源氏殿は、姫を弟の兵部卿にめあわせるのでした。

姫はそんな養父の心根がわからなく、さして興味もない兵部卿に、薄絹の几張をあいだに、お見合いをすることにしました。
夜のことです。源氏殿は集めた蛍を袂に隠し、姫の部屋に潜んでいました。
時をえたとき、蛍を放せば、薄絹の向こうにこの世と思えない姫が浮かび上がっています。
兵部卿の思いは一気にのぼせ上がり、寝ても覚めても忘れられない。頂点にたっしてしまったのです。
源氏殿は計画が成功し、満足でした。
私の頃の時代は、未婚の女性がスッピンで殿御とお会いすることはありませんでした。
先の話の-末摘花の巻-ウワサにつられ忍んでみればモノスゴイブスだった。そんなことがおきたのです。
それにしても源氏殿の演出は心憎いものです。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本