原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

小学生時代の夏休みの宿題、憂鬱だったなあ…

2023年09月01日 | 教育・学校
 (冒頭写真は、2023.09.29付朝日新聞 4コマ漫画「ののちゃん」より転載したもの。)


 どうやら、ののちゃんの伯父さんは随分と“天才肌”のご様子だ。

 それに比し、我が両親は真面目ではあったものの“天才資質”など全く無いのに加えて。 特に母親は、子どもの学校の宿題になどまるで関心が無いのに加えて、子供二人が勤勉だったことに助けられて、特に次女の私の手伝いなど一切合切しない人間だった。 (こと、姉に関して言えば、どういう訳か天性の不器用さ故に特に家庭科裁縫課題などまるで出来なくて、母親が必死こいていつも手伝っていた、と言うよりも母親がすべてを一人で作っていた。😵

 
 さて、小学生時代の「工作」の宿題に関して、“思い出したくもない思い出がある。
 我が小2頃のことだっただろうか?
 何故か父親が、私の工作宿題に興味を抱いた様子だ。 そして、「自分が作る!」と宣言したのは良かったが…
 それが、とてつもなく大きい(長さ1m程、高さ50cm程)の「シーソー」を木工細工で手作りしたのだ!!
 小さい頃より“天才肌??”だった私は、せっかく作ってくれた父製の「シーソー」が正直言って気に入らなかった。 何故ならば、“大きいばかりで工夫が無い”のだ! 私としては未熟なりに、シーソーの動かし方に関してもっと“力学的”工夫が欲しいと思った。 そういうことを私と相談しつつ作ってくれたらいいのに、父親も取り掛かると一人で没頭するタイプの人間で勝手に制作に邁進してしまったのだ!!
 その完成品を見た母親も身勝手に、「〇ちゃん(私の事)、お父さんがいいもの作ってくれて良かったね!!」ぬか喜びしている始末…

 「これ、要らないから、私が作る!!」と言い出す暇も無く夏休みが終わり、それを学校に持参する羽目となった。 
 これがとにかく大きいし重いし、私としてはまるで自信作で無いし、嫌々ながら学校まで一人で運んだものだ。

 (こんな工夫の無い作品は、どうせ落選だよ…)との私の推測通り、体育館に展示されるでもなく自宅まで持ち帰ったものだ。
 父親も 何らの賞も取れなかったのにゲンナリしたのか、持ち帰った直後に自ら廃棄処分としたようだ。


 そんな私は 9月1日になると、その“事件”を思い起す。

 そして、我が家から展望できる小学校までの道路を通る児童たちが持参している「宿題」の様子が気にかかる。
 本日朝もそんな児童たちの様子をバルコニーより展覧したが。 やはり、大きな作品を持参している児童、そうではない児童、各自様々だ。

 とにかく夏休みは終わった。
 これからまた、小学校からのアナウンス等の喧騒の元の我が家の生活が復活する…



 それにしても、冒頭写真 ののちゃん伯父さん作の「ロボット」は秀逸作品のようだ!

 これ程の制作技術無くして、今時子供の夏休の課題など手伝う事無かれ!  なのではあるまいか???


 先だって公開した、我が娘高校生時代の夏季休暇自由研究課題「太陽はダイヤモンドになる!」に関しても。
 母親の私としては“元科学者の端くれ”として自信作だったからこそ、娘の課題として仕上げ学校へ持たせたものだ。

 
 今時の子どもの夏季休暇宿題の手伝いも、おそらくレベルが相当上がっていることと推測する。

 親御さんたちも、どうか9月1日に子どもに持たせる夏季休暇中の宿題の手伝いを安易に考えず。  
 どうせ手伝うならば、親御さんにして自身が納得のいく“力作”を可愛い我が子に持たせてあげて欲しいものだ。
 

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