原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

政治家は国民から「あの人は人気が無いようだ」と思われると実際に人気が無くなるらしい

2023年09月15日 | 時事論評
 冒頭より、2023.09.11付朝日新聞記事「ぶらっとラボ “不人気”報道 不人気呼ぶ?」の一部を、以下に引用しよう。


 政治学者らが、ロシアのプーチン大統領を題材にした研究で冒頭表題の結論を出した。 メディアに圧力をかけたり、選挙結果を不正に操ったりする政治家がいるのは、このためかもしれない。 (中略)
 プーチン氏の支持率は、14年のウクライナ・クリミア半島併合後に80%を超える水準だったが、18年の年金制度改革をきっかけに落ち込み、調査時点では67%だった。
 調査では、被験者を三つに分け、一つ目のグループには何の前置きも無く、プーチン氏を支持するかどうか尋ねた。 
 二つ目のグループについては「ロシア人の大多数は大統領の活動を支持している」というポジティブな解釈を伝えた。 最後のグループには、逆にロシア人の3分の2しか大統領を支持していない。これは近年で最低の支持率だ」とネガティブな解釈を伝えた。
 その上で、それぞれの被験者にプーチン氏を支持するかどうか聞いたところ。 前置きが無かったグループでは、支持すると答えた人の割合は52~67%。 ネガティブな解釈を聞いたグループでは支持率がこれより6~11ポイント下がった。 ポジティブな解釈を伝えられたグループでは前置き無しのグループとほとんど変わらなかった。
 「人気があるから」という理由で権力者を支持している人は、人気がなくなれば支持をやめる。 こうした行動が国民の間で連鎖すると、支持率は急落し、政権は一気に崩壊しかねない。
 研究チームは「現職の政治家が、自身の人気についての国民の認識を形成する能力が非常に高い権威主義的な体制では、この現象は特に重要だ」と指摘している。

 (以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)



 ところで、今現在ロシアのプーチン大統領を、北朝鮮の金正恩総書記が訪問中だ。
 報道によれば、ロシアのプーチン大統領が、北朝鮮のロケット開発に協力する用意があるらしい。 ミサイル技術提供も示唆していると聞く。
 一方で金氏側も、ウクライナ侵攻を続けるロシアを全面的に支持する考えを示しているらしい。
 その両者が、軍事的関係を深める目的で今回の両者会談に望んでいるという。
 
 原左都子の単なる感想だが。
 このお二人、年齢差が激しければ、これまでの長期に渡る政治的バックグラウンド等々にも想像を絶するほどの違いがありそうに思うのだが。
 二人で会って握手して、会談で同意すればそれで済むという問題なのか??
 (いや、それで済ませねば、米欧に対する牽制力の増強に繋がらないのだろう。) 

 それぞ、怖い話だ…
 ただそうでもして軍事協力の約束を交わさねば、両国共々米欧に対抗している立場が保ちにくいのだろう。

 それにしても、今回のロ朝会談に対する中国の沈黙も気になるところだが…


 国際法を無視しての軍事侵攻で国際的に孤立を深めるロシア。
 核・ミサイル開発の手を緩めない北朝鮮。
 この言わば、今現在国際社会から批判を受け続けている両国が手を結ばないことには、悲しいかな両国の軍事立国の未来が成り立たないのであろう。


 
 最後に表題に戻るが。

 ロシアのプーチン大統領、北朝鮮の金正恩総書記。

 このお二人の“国内人気”の程は、どんなものなのかと探ってみても。
 そもそもお二人共々、“国民の人気”なる言葉とはかけ離れた立場の国家の長として存在しているとしか思えないところが辛い。
 国民側にとっては、「逆らえば殺すぞ!」との空恐ろしさ、と言うべきか…

 我が国に於いては、少なくとも最後に記した「逆らえば殺すぞ!」との態度が一国の首長に無いことに、今は辛うじて国民は安堵できるのかもしれない… 
 

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