原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

今時“携帯愛用者”って社会から疎外される立場なの??

2014年06月21日 | 時事論評
 つい3日前に、私は携帯電話を買い替えた。

 と言うのも、5年間愛用して来た2台目の携帯電話(スマホでない従来型)に不具合が生じたためだ。

 その不具合について説明すると、いつもなら一週間に1度充電すれば事が足りるのに、何故か突然1日に2,3回の充電を要するようになったのだ。 しかも電波も届きにくい様子で、携帯を開けてしばらくしないとメール発信等が不能な状態に陥った。

 当初より買い替えを予定していた私は携帯ショップを訪れ、今時の携帯電話がいくらなのか係員に尋ねた。
 そうしたところ、返って来た答えに仰天させられる。
 な、な、何と、現在所有している携帯同様に基本操作項目しか装備していない携帯電話が、3万数千円の値段だと言うではないか! 
 (まあ、そうだよなあ。 これぞ時代の趨勢と言うものかなあ。 今や皆がスマホを持つ時代へと変遷している社会の中で、未だに旧携帯電話にこだわる私のような人種は需要と供給の観点より社会から疎外される運命にあるのかなあ…。)

 係員氏の説明によると、「現在スマホは安価で販売しております。 それでも旧来の携帯愛好者の方にも旧型携帯電話を数は少ないですがご提供しております。 今後もしばらくお子様やご高齢者の方々には提供予定でありますが、一般の方への携帯電話ご提供はどうしても少数にならざるを得ないところがあります。」

 何はともあれ、この時点で携帯電話の高額ぶりに仰天した私は、とりあえず「修理」を申し出た。

 そして10日程の日数が経過して、我が愛用の携帯電話が修理を終えて返って来たのはよかったが…
 携帯ショップの係員氏曰く、「ご要望があった不具合に関しては精査しましたが、原因判明が不能でした。 その他の箇所に不具合が発見されましたので修理致しました。 この度は当社の保険にての修理ですので安価で済みます」  加えて係員氏曰く、「もしかしたら携帯電話が寿命に達しているが故に、今後も同じ不具合が続くかもしれません。」 私応えて曰く、「その場合は、買替しか手立てがないとの事ですね。」 係員氏曰く「そういう場合もあるかもしれません…」


 結局手元に返された携帯電話は、瑕疵部分が少しも修理されていなかったのだ。
 むしろ以前より充電回数が増える事態だし、電波も相変わらず届きにくい状態だ。

 私の場合、ネット通信のほとんどをパソコンに依存しているため、携帯電話が故障しようとさほどの弊害はないと言える。
 ただ我が身を取り巻く身内高齢者の事を思えば、例えば義母など私の携帯電話番号が“命綱”とも表現可能だ。  はたまた郷里の実母など次女の私に固定電話で文句を垂れつつ、私からの携帯Cメール情報を楽しみにしている現実だ。
 ご両人をあの世に送るまでそれらを続行せねばならない使命が、私の背中に乗りかかっている…。


 そして、私は決断した。
 やはり私は携帯電話を買い替えるべきと!

 (それにしても修理に支払った代金が無駄だった…)との反省の下、先だってとは異なる大規模家電量販店内にある携帯ショップを訪れると、他社携帯会社も含めて係員氏達が顧客獲得に血眼状態だ。
 私が「旧来の携帯電話を買い替えたいのですが。」と申し出たところ、快く対応して下さった。 「時間がないのですが、どれ程の時間で買い替えが可能ですか?」と尋ねれば、「とりあえず短時間で契約を実行した後、ご用件を済まされた後に再来店して頂いてOKです!」との回答だ。
 それに従って携帯買い替えを実行してきた私である。


 今回は3台目の携帯買い替えだったのだが、自宅に持ち帰った新品携帯電話機が3万ウン千円と高額だった割には、前回の機種に比して少しも進化を遂げていない事に改めて愕然とさせられている。

 まあ、それでも電池充電力は上がった事は確かな事だけが買い替えの成果である。
 ところが、どうしたのだろう?? 相変わらず電波到着力に難点を抱えている我が新規購入の携帯電話である。 例えばパソコンから携帯電話に転送している受信メールを確認すれば事が明白だが、その時差が甚だしいのだ。 1時間程遅れるのはいつものこと、下手をすると昨日パソコンが受信したメールが携帯には次の日に届く事態を如何に解釈すればいいのだろうか??

 まさかまさかこの事態を携帯会社が元より想定した上で、今時まだ「旧携帯電話」にこだわる顧客を社会から故意に“疎外”しようとしていないと信じたいのだが…。

 社会の動向や流行に従って「スマホ」に買い替えれば事が容易なのかもしれないが、私にはしばらくその意向はない! と言い切れる。


 さてさて携帯やスマホの世界に詳しい皆様、この業界がこの先何を目指し、何を企んでいるのかの実態をご伝授下されば幸いなのだが…

この記事についてブログを書く
« 通学路の事故・事件、教委の... | TOP | 不動産という“生き物”の育て... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 時事論評