原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

NHK人事柔軟化は会長問題発言の尻拭い対策か?

2014年02月05日 | 時事論評
 本エッセイ集に於いて2013年12月23日に綴った 「NHK小郷知子アナ産休明けには是非配属替えを!」 と題する記事には、公開直後より数多くのアクセスを日々絶える事なく頂戴している。

 特に昨日(2月4日)頂いた上記記事へのPV総数が100近くに達したのには、著者本人としても大いに驚かされた。
 我がエッセイ集の場合、最新記事よりもバックナンバーに数多くのPVをいただく事はさほど珍しい現象ではないのだが、当エッセイ集に頂戴する総PV数の1/10以上を1バックナンバーが占めた経験は今回が初めてではなかろうか。

 それ程に「NHK夜7時のニュース」ファンが数多い事を物語る現象であろう(事実当ニュース番組は視聴率20%近くをゲットする日も多いようだ)し、土日祝メインキャスター小郷知子氏の悪声に悩む視聴者が苦渋の思いをしている現状を物語る事実でもあろう。


 それにしても、何故昨日は当該記事に100PV近くもの閲覧が押し寄せたのかに関して、検索元を探ることによりその理由が判明した!

 一例を挙げると、「小郷知子産休」検索によりそのトップページのトップに我がエッセイ集バックナンバー「NHK小郷知子アナ産休明けには是非配属替えを!」が検索可能だ。
 そのすぐ下に、昨日2月4日に発表された「NHK守本奈実アナ『NHKニュース7』小郷知子アナに代わり土日祝キャスターに」なる報道が公開されている事実を発見したのだ。

 早速その報道内容を、以下に要約して紹介しよう。
 4月から「NHKニュース7」の土日祝日のキャスターを、同月より産休に入る小郷知子アナに代わり守本奈実アナが後任を務めることが4日発表された。
 守本アナは、1981年生まれで千葉県出身。2004年にNHKに入局。大分、福岡で勤務後、東京アナウンス室勤務となり、11年から「首都圏ニュース845」などを担当している。
 守本アナは会見で「いま、必死に毎日、新聞を読んで勉強しています。小郷先輩の後でプレッシャーも正直あるんですが、一歩一歩頑張っていきたい」と話した。 現在「ニュース7」の月~金曜を担当している武田真一アナウンサーのサブキャスターを務めているが、「武田さん見ていて、30分の間であらゆることをお伝えしないといけないので、高い見識が求められるポジションだなと思います」といい、「日々研鑽(けんさん)を積んで、興味のアンテナを広げていくということと、あらゆるニュースに背景があると思いますので、そういうことを理解して真摯(しんし)に分かりやすく丁寧に伝えていく姿勢を磨いていきたいと思います」と抱負を語った。
 (以上、ネット情報より一部を要約引用。)

 このネット情報を一見した私は、今回の守本アナ抜擢NHK人事は決して小郷アナの産休期間代替ではなく、小郷氏産休明け後も守本アナが「ニュース7」を引き継ぐものと理解したのだがどうだろうか。
 私の認識が間違いないのならば、これ以上の朗報はない!

 2011年3月に勃発した東日本大震災直後より小郷氏のニュース報道担当アナとしての声の聴き取りにくさに難儀し続け、「原左都子エッセイ集」で幾度となくその改善を訴えて来た身である。 
 私自身が今回のNHK人事に心底安堵出来たと同時に、我がエッセイ集ファンの皆様よりの「小郷氏悪声」に関する数々のご要望にもやっとお応えできる事に胸を撫でおろしているところだ。


 ところで、私は現在放映されているNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」のナレーションを担当されている女優 藤村志保氏の声が聞き取りにくい、とのNHKに対する視聴者よりの苦情が数多く存在することも認識している。
 私論としては、ドラマとは報道番組であるニュースとは大いにその番組趣旨が異なるはずと考察する。
 その観点から「軍師官兵衛」の場合は、敢えて“お婆ちゃん声”の藤村氏をナレーターとして採用したと解釈するのだ。 私に言わせてもらうと、藤村氏の声はドラマ内容によくマッチしていて特段聞き辛くもない。
 そんな事よりもNHKが最優先するべきは、報道番組の悪声小郷アナこそを早期に配置換えする事だろ!! とイラついていたのが正直なところだ。
 そうしたところ、なんとNHKは今回藤村志保氏に対しても(事実上)「降板措置」を採ったとの報道だ。 その表向きの理由とは藤村氏骨折との事だが、どうもこの発表内容は怪しいと私は分析している…  というのも、氏が骨折回復後も復帰するかどうかは不明との発表内容である故だ…。


 上記内容を振り返るに、国営放送局とも表現可能なNHKが、ここのところ職員人事に関して“視聴者”の意向に沿いつつ柔軟対応していると解釈可能ではなかろうか?
 こんなNHKの“視聴者の意思を尊重した人事柔軟対応”が過去に於いても存在したのかどうかは私には計り知れない。

 そうだとして、ここのところのNHKの視聴者志向とも言える“柔軟対応ぶり”の実質魂胆とは、国会で好き放題失言しまくったNHK新会長としての“あり得ない行動”に端を発していると考察できないであろうか??
 いやはや、NHK新会長の国会答弁での「失言」ぶりとは今時珍しい現象だった。 政権閣僚とて、下っ端の国会議員とて、今時は「失言」「暴言」で即座に議員辞職に追い込まれる時代である。 国会答弁に於いても、それを重々自覚して慎重に発言している姿が見て取れる。
 そんな中どうした事なのか、NHK籾井勝人会長は、国会の場で言いたい放題の個人的発言を公開してしまった… この不祥事により一時辞職も危ぶまれたものの「辞職はしない!」と言い切り一応の謝罪はしたものの…  一庶民の立場として貴方の言いたいことは分かるものの、NHK会長の立場で法治国家に於いてはやはり現行法をわきまえないとねえ。


 実にお粗末なNHK会長の不祥事事件ではあるが、それの“尻拭い対策”で今回“民意”を反映したNHK人事が執り行われたのならば、私は歓迎したい。

 何度も繰り返すが、ニュース報道アナウンサーの声が聞き取りにくい現状など、市民としては許し難き話である。
 視聴者よりの苦情があったならば、国営放送たるや、すぐさまその事実に真摯に対応して欲しいものだ。
 小郷知子アナの場合、本人の「産休」申請によりやっとこさアナ交代の運びとなるようだが、特にNHK「7時のニュース」のようなメイン報道番組の場合、今後はニュースキャスターの「声の質」を主要資質の一つとわきまえ、当初より慎重にキャスターを選出して欲しいものである。
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