原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

初夏の皇居内堀外周を駆け抜けました!

2015年05月17日 | 自己実現
 (写真は、昨日5月16日皇居ランニング大会出場ゴール直後に、桜田門広場にて娘に写してもらった原左都子。)


 例年東京都千代田区皇居内堀外周にて5月に実施される「皇居Mayランニング大会」にエントリーするのは、今年で3度目である。

 ところが、昨年の大会は直前の4月に両腕骨折(正確に言えば左鎖骨及び右手首同時骨折)なる我が人生最大の大怪我不運に苛まれ、棄権を余儀なくされた。
 その時の無念の思いを、ちょうど1年程前の「原左都子エッセイ集」2014.5.19バックナンバー 「棄権して改めて悟る素人対象ランニング大会の“是と非”」 に於いて綴り公開しているため、以下にその一部を振り返らせていただこう。

 昨日(2014年5月18日)、皇居ランニング大会を「棄権」した私だ。  何故、棄権したのか?  「原左都子エッセイ集」読者の皆様はご存知の通り、4月中旬に自宅ベランダで転び、現在全治2ヶ月の骨折を体内2箇所に抱えている故である。
 当該ランニング大会の「スタートリスト」がネット上で公開された時点では、私の骨折具合も相当回復に向かっていた。 「これは出場できそうだ!」」と一時出場に向けて動き出した私だが、結局未だ鎖骨骨折コルセットを背負った身との事由により出場を断念するに至った事は、バックナンバーにて既述している。
 さてランニング大会当日が迫る中、私は当日の天候を日々調査していた。  何故ならば、もしも当日「強風・雨天」等が予想される場合、棄権する事の“無念の度合い”が軽減されるからだ。 素人ランナーである私の場合、悪天候下でのランニング大会出場など体力的にも(美容観点からも)叶う訳がない。  身勝手にも、もしも当日悪天候だったならば… などと大顰蹙の我が身息災志向に陥っていた。
 ところが我が天候調査も虚しく、当日は輝かんばかりの青空が広がっているではないか!
 そしてランニング大会当日、私は当該大会に出場する我が娘の応援に回る目的で皇居桜田門へ向かった。
   (中略)
 そもそも、この大会にかかわらず素人対象ランニング大会に出場エントリーしているランナー達とは、そのほとんどが職場団体等による小集団か、家族同志か、あるいは個人である。  いつもは私自身が大会に出場している身のため、それら「集団」を観察する時間が取れないのだが、今回は娘の応援側に回ったため「集団」の動きの程を詳細に観察出来た。  我が観察力によれば、応援側も自分のグループ“以外”の出場者には全く興味がないようだ。  (確かに原左都子自身の感想を語っても、ヘボく走っているド素人ランナーには興味が向かないのは事実ではあるが…。)  
 しかも「ド素人対象ランニング大会」とは、今時そのほとんどが一般市民の皆さんと場を共有しての大会運営である。  さすがに、これに関して開催側が熟知し大会運営している現状に一応安堵する一方、原左都子に言わせてもらえば、この対応も特にランナーに対して生ぬるい。 衝突事故等防止のために大会主催者が取るべき対応とは、ランナー側こそが観覧者や一般市民にぶつかるのを塞き止めるのが先決問題だろう。
 もしや一般市民との間で何らかの事故やトラブルが発生した場合、必ずやランナー側あるいは大会主催者側が法的責任を負うはめになるのは歴然だ。
 世に「ド素人ランナー」が増殖していいだろう。 私とてその“端くれ”だ。 いつもランナーの立場でランニング大会に出場してばかりいないで、たまには今回の私のように、今一度初心に戻って大会の様子を観客として眺めてみてはどうか?   特に公道等公的場所を占拠して実施される「素人ランニング大会」とは、一般市民の皆さんにとって“大迷惑”であるどころか、大いに“危険な場と化す”ことも認識出来るであろう。
 まさか、走る趣味を持った自分こそがこの世で一番偉いなどと、たかが“ド素人ランナー範疇”で「そこどけ、そこどけ!」気分に陥り、大いなる勘違いに浸っていない事に期待したいものだ。
 (以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより一部を引用。)


 話題を、昨日実施された「皇居Mayランニング大会」に戻そう。

 人間とは実に身勝手極まりないことを我ながら実感である。 
 昨年は「棄権」せざるを得なかった身にして、「明日は悪天候になるように…」と祈った私だ。 
 ところが2年ぶりに大会のスタートラインに立つ身に成りては、「明日の晴天」を願うばかりだ。
 そんな“罰当たり”の私に、天は思わぬ試練を与えた。 5月の連休以降夏の晴天が続いていた東京地方だが、何と台風一過後の5月16日は「雨天予報」が続いたのである…。
 それでも一緒に大会エントリーしている娘相手に、私は告げていた。「今年は雨天でも絶対に大会に出場して完走する! 貴女もそのつもりで雨天対策をしておくように。」

 さて、5月16日当日。 非情にも早朝より雨が降り続いている… 
 ただ、私のランニング大会出場に賭ける思いには変化はない。 娘と共に地下鉄に乗り出発地点である皇居桜田門広場へと急いだ。
 神の思し召しか!   何と現地は雨が止んでいるではないか! しかも曇天のお陰で、多少の湿度はあるものの直射日光に照らされずに済む。  これは初夏の季節にして絶好のランニング日和だ!

 スタートラインに立つ直前に、私は娘に伝授した。 「今日はおそらく直前までの雨天の影響で皇居外周を散策する観光客が少ないと推測するから、最初から飛ばした方がいい。 後半下り坂の連続で楽を出来るから前半頑張って、後半の下り坂を利用しつつゴールに向かおう!」

 私から娘へのアドバイス通りの戦略で、私はゴールへ向かった。
 その結果とは、2年前出場した皇居ランニング大会の記録を2分以上上回る記録だった!(娘も同様の皇居ランニング記録を打ち立てる事が叶った。) 
 やはり競技大会とは、たとえド素人であれ観戦するより自分が出場するに限る事を実感だ。

 このエッセイの最後に付け加えると、今回の「皇居ランニング大会」に於いて、皇居内堀歩道で海外からの団体旅行客と触れ合うきっかけを得たことが、私にとっては新鮮体験だった。
 私の視点ではおそらく中韓等アジア地域からの観光団体女性達と推測したが、彼女達が皇居外周を走っている我々日本“ド素人ランナー”に立ち止まって「声援」を贈って下さるのだ。 これぞ、私など大感激である。 その声援に応えるべく最大限笑顔を見せ手を振り返すと、女性達は(言葉は分からないものの)更なる声援を贈って下さり、私の姿を写真に収めた模様だ。 (これを外国人観光客相手に実行したのは、おそらく今回のランニング大会出場者中“女子最高齢”の原左都子だけだっただろう…。)
 それでも、高齢にもめげず「皇居ランニング大会」に出場するメリットとは、この辺の“国際交流”にもあるのかとグローバル視点で再認識した私だ。

 今現在、安倍政権が過去の近隣諸国侵略歴史も顧みず「安保政策」すら大転換しようとしている現実下にある。
 そんな中、日本国内とりわけ“皇居”を訪れる事を欲するアジア諸国旅人の皆様に、感謝すら申し上げたい思いだ。 しかも国内小規模素人ランニング大会に出場している我々ド素人ランナーに拍手すら贈って下さるとは、何物にも替え難い国際交流ではなかろうか。

 素人ランナーにして、そんな面に於いても「皇居ランニング大会」に出場する“意味合い”を再認識した私である。
 来年も必ず出場して、日本が過去に於いて侵略した近隣アジア諸国観光客の皆さんに、私こそが手を振りつつ走るぞ!!

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