ウィークエンドのこんな夜は、いつもとちょっと趣向を変えて、心ときめいた青春の一ページでも綴ってみましょう。
ひと昔前の話になるが、新宿西口超高層ビルの一角にある外資系Hホテルの別館に、「サンバクラブリーゼンシー」というディスコがあった。ここはディスコとはいっても顧客の年齢層が若過ぎず比較的落ち着いた雰囲気が特徴で、当時、一部のアダルト層にはひとつの隠れた人気スポットだった。
その日、僕は会社の社員表彰式がHホテルであった流れの2次会のため、表彰式に出席した仲間数人とこの「サンバクラブリーゼンシー」に繰り出していた。
仲間と盛り上がっていると、隣の席に女の子二人連れが案内されてきた。黒い服を着た方の女の子のノースリーブのすらりと伸びた繊細な腕が、一瞬にして僕の目に焼きついた。年齢的にもちょうど狙い目なのだが、向こうは二人連れ、こちらは数人、人数が合わない。迷ったが、別グループの男連中に先を越されてもしゃくだし、僕はグループのリーダー格でもあったので、思い切って早速声をかけた。ふたりは快く応じてくれ、いっしょに飲むことになった。
そのうち、運がいいことに僕の仲間のうち若い連中が先に帰ることになり、うまいぐあいに2対2になった。 女の子たちの酔いも回り始め、さらに盛り上がる。僕はどうしても黒い服の彼女の細い腕が気になる。どうにかして触れたい。だんだん後のことはどうでもよくなり、頭の中はその下心だけになっていく。彼女の腕に触れる妙案はないものかと思いをめぐらせているうち、ウィスキーの水割りを作る氷を利用する方法を考え付いた。氷の冷たさを利用して一瞬にして腕を握ろうとたくらんだのだ。これが思った以上の大成功で僕は彼女の腕を握ることができた。
という訳で、僕の「サンバクラブリーゼンシー」の思い出は“彼女の細い腕”と“氷”なのである。
その後、二人はどうなったかって? それは、 ひ・み・つ…
ひと昔前の話になるが、新宿西口超高層ビルの一角にある外資系Hホテルの別館に、「サンバクラブリーゼンシー」というディスコがあった。ここはディスコとはいっても顧客の年齢層が若過ぎず比較的落ち着いた雰囲気が特徴で、当時、一部のアダルト層にはひとつの隠れた人気スポットだった。
その日、僕は会社の社員表彰式がHホテルであった流れの2次会のため、表彰式に出席した仲間数人とこの「サンバクラブリーゼンシー」に繰り出していた。
仲間と盛り上がっていると、隣の席に女の子二人連れが案内されてきた。黒い服を着た方の女の子のノースリーブのすらりと伸びた繊細な腕が、一瞬にして僕の目に焼きついた。年齢的にもちょうど狙い目なのだが、向こうは二人連れ、こちらは数人、人数が合わない。迷ったが、別グループの男連中に先を越されてもしゃくだし、僕はグループのリーダー格でもあったので、思い切って早速声をかけた。ふたりは快く応じてくれ、いっしょに飲むことになった。
そのうち、運がいいことに僕の仲間のうち若い連中が先に帰ることになり、うまいぐあいに2対2になった。 女の子たちの酔いも回り始め、さらに盛り上がる。僕はどうしても黒い服の彼女の細い腕が気になる。どうにかして触れたい。だんだん後のことはどうでもよくなり、頭の中はその下心だけになっていく。彼女の腕に触れる妙案はないものかと思いをめぐらせているうち、ウィスキーの水割りを作る氷を利用する方法を考え付いた。氷の冷たさを利用して一瞬にして腕を握ろうとたくらんだのだ。これが思った以上の大成功で僕は彼女の腕を握ることができた。
という訳で、僕の「サンバクラブリーゼンシー」の思い出は“彼女の細い腕”と“氷”なのである。
その後、二人はどうなったかって? それは、 ひ・み・つ…
どんな出逢いをするか
どういうめぐり逢いをするか
それが大事なんだなあ
絶対の人との出逢い
その人の前にでると
絶対にうそが言えない
そういう人を持つといい
・・・とつづき
一生に一人でいい
そういう人を持つといい
で終わります
相田みつを、私も是非読みます。
人との出逢いって、いつも劇的で奇跡的です。
今回私が綴った青春の一ページは、“腕”から入った出逢いです。若かりし時代の忘れられない思い出です。 ひとつひとつの出逢いをいつまでも大切に心の中で暖めていたいと思います。
今は、ああいうお店がまったくないね。古き良き時代だよね。
私はもうここ20年以上、六本木で飲んだことはないよ。スクエアビルなんてまだあるのかね?向こうのお店ってSでしょ。あそこはもう20年前に既につぶれてたよ。でも、確かに懐かしいね。今はどこへいってもチェーン店が多くておんなじようなお店ばっかりだもんね。昔の六本木らしさなんてないよね。
新宿だってそうだし…。なんで、どこもかしこも個性のないこんなにつまらない時代になったんだろうね。