アベノミクスによる円安で、映画の会の女性がドルのタンス預金で50万円以上の「含み益」を得たことを聞きましたが、ドル円の両替手数料の高額なのにはびっくりしました。
三井住友、みずほ、りそなの各銀行の通常の窓口で両替をすると1ドルにつき3円が手数料として徴収されます。女性の場合、250万円を76円のとき両替していますので、3万2895ドルです。これを現在の93円で計算すると、306万円となり、差し引き56万円の利益になるはずです。ところが、両替手数料は9万8000円で、手元に戻る儲けは46万2000円です。
それに、円をドルに替えたとき、手数料を取られていますから、これも9万8000円ですから、締めて19万6000円を銀行に支払うことになります。円高が続くかもしれないリスクを冒して、250万円を投資して、約2年間で56万円-19万6000円=36万4000円の利益です。これに対して、リスクが全くない銀行の両替手数料が19万6000円とは、いくらなんでも「ぼったくり」ではありませんか。
ちなみに、ネットで調べると、三井住友、みずほ、りそな各銀行の外貨両替ショップなど専用窓口では、1ドルにつき2円70銭と、通常の窓口に比べて30銭安となります。三菱東京UFJ銀行、ゆうちょ銀行は2円80銭です。チケットショップの大黒屋では2円と安くなります。
極めて格安がひまわり証券、マネーパートナーズというFX業者で1ドルにつき20銭です。口座を開設する必要がありますが、三井住友などの都銀の15分の1です。銀行の両替手数料はどう考えても「取り過ぎ」です。
ゼロ金利政策で、私たち預金者が本来受け取れるはずの200兆円が、銀行から支払われていないという試算があります。「経済の血液」を受け持っている重要性は十分にわかりますが、銀行にこれほどの優遇措置を与える理由がタケちゃんには理解できません。
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