団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

愛煙家、酒飲みにはうれしいフィンランド症候群

2017-12-19 09:45:10 | 健康・病気

フィンランド保険局は1974年、心臓疾患による死亡について予防的な処置をすることによる有効性を調べるため、40~45歳の管理職の男性約600人を選んで、定期健診、栄養管理、運動指導、酒タバコ塩分の抑制を義務付けました。一方、同じ年代、同じ職種の男性約600人の別グループを選び、定期的な健康調査票への記入を依頼しましたが、あとは自由(酒タバコ塩分などすべてOK)としました。

15年後の調査結果をまとめたところ、健康管理されなかったグループが健康状態、死亡率、自殺率も低いという結果が出ました。喫煙も飲酒も塩分もそれぞれ好きにさせたグループが健康的だったというのです。

この結果について、いろいろな分析がされましたが、最も一般的な説明は、治療上の過保護と生体への他律的な管理は健康を守ることにならず、かえって依存症、免疫不全、抵抗力の低下をもたらすというものでした。

酒タバコ塩分の抑制、運動の義務付け、少しでも異常値があれば、薬を処方するという他律的な管理が大きなストレスを招き、健康を悪化させるとしています。言い換えれば、心の健康が体の健康にも大きな影響を与えるというのです。

この結果は、愛煙家や大酒飲み、塩辛い食事大好きな人たちの「好きなものをやめることはない」という言い訳に使われ、フィンランド症候群と呼ばれています。

かといって、酒タバコ塩分の摂り過ぎが体に良いか、といえば、様々な研究成果で健康を害することが証明されています。強いストレスを引き起こすほどの他律的な管理が問題なのであって、大酒を飲んだり、チェーンスモーカーを続けたり、塩辛い食べ物を摂り続けたりすることが健康に良くないのは言うまでもありません。

 

 

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