NHKラジオ深夜便の「明日へのことば」で、「つづりたいこと 続けたいこと」のテーマで講演した作家で精神科医の帚木蓬生さんが、日本の医療費は42兆円で75歳以上の年間医療費が90万円に上ると指摘していました。65歳未満の医療費の5倍以上を、75歳以上が使っていると言及していました。
90万円の自己負担額は3割負担ならば27万円、2割負担が18万円、1割負担では9万円です。70代に入った私の自己負担額が5~6万円ですから、「年間医療費はそんなに高くはないのでは」とちょっと首をひねりました。
そこで調べてみましたら、帚木さんの言う通りでした。厚労省の平成26年度の国民医療費の概況をみると、75歳以上の年間医療費は90万7000円でした。65歳未満が17万9000円ですから、確かに5倍以上です。ちなみに65歳以上の医療費は72万4000円でした。
高齢者は年々増える一方ですから、75歳以上の医療費はさらに急上昇していくことでしょう。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる2025年に医療費はピークを迎えるとされています。
日本では、高額医療費の限度額がありますので、医療費が90万円かかっても、実際に支払う額は所得に応じて差はありますが、10数万円ですみます。ありがたい制度です。
この国民皆保険制度が維持できなくなるという心配が出ています。財政上の問題からですが、こんな大きなことは個人ではどうしようもないことです。とりあえず、タケちゃんとしては、自分の医療費が増えないよう、健康の維持に励みます。
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