水本爽涼 歳時記

日本の四季を織り交ぜて描くエッセイ、詩、作詞、創作台本、シナリオ、小説などの小部屋です。

歌のご案内

2008年07月28日 00時00分00秒 | #小説

経ヶ岬  水本爽涼 作詞  麻生新 作編曲     

 
旅に出た 今の私に  
   何があると 云うのでしょうか
全てが消えた儚さを 
忘れるために ただそれだけよ
風が騒ぐ 波が叫ぶ 
遅れて雪が 頬を撫でる
カモメが迷う 飛沫(しぶき)が撥ねる
経ヶ岬に立ち尽くす

寂しさも 何故か消えたわ
遠い昔 懐かしいんです
逝った貴方の 残り香を 
見つけるために ただ来ただけよ
風が怒る 波が喚く 
遅れて雪が 頬を撫でる
カモメが嘆く 飛沫(しぶき)が凍る
経ヶ岬に立ち尽くす

死ぬなよと 云った言葉が
耳の奥で 消えないのです
私一人が 遺されて 
何を頼りに 生きるのでしょう
風が叱る 波が弾く 
遅れて雪が 頬を撫でる
カモメが落ちる 飛沫(しぶき)が誘う
経ヶ岬に立ち尽くす

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする