ガッツ藤本(藤本正人)のきょうのつぶやき

活動日記ほど堅くなく、日々の思いをつぶやきます

『所沢市障害のある人もない人も共に生きる社会づくり条例』 記念シンポジウムで目が醒めた!!

2018-07-02 14:14:35 | かんじたこと、つぶやき


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どんなに才能がある天真爛漫の子どもでも、罵倒され泥水をかけられ、否定され続ければ、
自己を疑い、人を信じず、笑顔のない表情のない子どもになってしまうだろう。



7月1日、今日は『所沢市障害のある人もない人も共に生きる社会づくり条例』の施行日であった。

この条例、先の3月議会では、「地域新電力会社設立事業」とともに所沢市が他市に誇る先進的な議案の1つ、
いわば、秘蔵っ子として、議会に提案したものである。

さぁ、認められ褒めてもらって、市民のため頑張って来い!

ところが、市議会では、

ここもダメ、あそこもダメ、あんたなんか価値はない。なんで中途半端で生まれてきたの?!

そんな趣旨の質問ばかりを浴びせられた。 

市民のためになる先駆的な条例、議会にもさぞかし喜んでもらえるだろう、

そう思って差し出した秘蔵っ子は、

議会ではさんざんにけなされ、否定され、

最終的には可決されたものの、すでに往時の華やかさは失せ泥水にかすんで かすかに息する体(てい)で産み落とされた。

そんな感じだった。

そうやっていつしか3ヶ月が経ってしまった。

ところが、今日7月1日のシンポジウムは、

泥にまみれ自信を失ったこの条例に、もう一度清冽な水をそそぎ顔をぬぐって、

本来の、華やかで希望に満ちた秘蔵っ子の姿に戻してくれるもの
だったのだ。

まず、障害者施策推進協議会委員、条例検討会会長の早稲田大学、田中英樹教授からは、この条例の価値が語られた。

すなわち、障害のある人は全国に950万人、なんと13人に1人が当てはまること=他人事でなく自分事。法律ができて、「不当な差別の禁止」と「合理的配慮の必要」がうたわれたのだが、法律にはまだ定義不十分な部分がある。所沢市の条例は、それを穴埋めし、あっせんの場などがきちんと設定されていること。 そもそも法の理念をつぶさに市民に広めるために、この条例は役立つし、所沢市の場合、「障害のある人の役割」も定義され、さらに、手話言語条例を制定を望む人々が求める理念ももれなく盛り込んだものとなっている。 
条例の前文には、所沢市とこの条例制定に至るまでの歴史が表され、社会的障壁を取り除くための具体的な補助制度も同時に準備されている。ゆえに本条例を県内に先駆けて作った(2番目)ことは、非常に意義深いことである。

また、条例つくりのために長く奔走されてきた障がい者団体協議会会長で障害者施策推進協議会委員の一木昭憲さんからは、

法律が26年に成立してからずっと条例の必要を説いてきた。が、市民からも役所からもなかなか理解されなかった。
条例なんか作るよりも、みんなが仲良くなればそれでいいんじゃないの、とも言われ、障害者差別(社会的障壁の存在)を真正面から取り上げようとは誰もしなかった。27年、市長が選挙の時に、自分(一木さん)の意思を受けて公約に入れ、それから話は進み始めた。
自分も検討委員の一員になって、1年半話し合い論議しあって、やっと所沢市独自の条例ができた。ここからがスタートだ。

という趣旨のお話をいただいた。

お二人とも、産みの苦労を語りながら、一つ一つの条文に込めた思いを語り、これからしっかりと共生社会に役立つように、

その誕生を祝ってくれた。


ああ、そうだったのだ。

議会で余りにも腐(くさ)されて、この条例を作るまでの多くの苦労と所期の願いを、
                        この私自身までもが忘れてしまっていたのだった・・・。

まるで望まれぬ子のように、この条例の素性も隠して(私の公約であったという素性)執行部も説明をする気の使いようであった。
(市長の公約だというと余計に反発が強くなると執行部は認識している)

そうではなくて、やはりこの条例は、願われて期待されて生まれてきた天真爛漫の秘蔵っ子なのであった。

かけられた泥を拭(ぬぐ)ってやって、
「心配するな。お前は素晴らしい子どもなんだ。お前の良さを存分に発揮して、
                   共生社会実現のために力いっぱい頑張っておいで。」

と声をかけてやることも私は忘れてしまっていた・・・。

・・・・・・・私は心底情けなかった。


その後シンポジウムは障害のある3人のアスリートが共生社会への希望を語り、

不自由な体を押して林家かん平師匠が「人生は明るく楽しく」と私たちを笑いへ誘い、

「障害のある人もない人も共に生きる」社会の素晴らしさを私たちに完膚(かんぷ)なきまでに感じさせてくれたのだった。


この条例は大切な大切な条例なのだ。
そして、この条例はこれから思う存分活躍して、社会を変えていく条例なのだ。


スタートはこれからで、これからこそ真価が問われるのだ。 

田中先生、一木さん、3人のアスリート伊藤さん、安達さん、竹本さん、そして林家かん平さん。  

この方々に、澄んだ清い水で顔を拭われ、素顔が覗いた秘蔵っ子は、少し笑ったよう だった。

久々の笑顔であった。

この子のこの笑顔をもう決して消しはすまい、僕は、思わず彼を引き寄せ 抱きしめた。 


3人のアスリート 左から伊藤さん(車いすバスケ) 安達さん(ゴールボール) 竹本さん(デフバスケ)


  脳こうそくを克服し 高座に出ている 林家かん平さん「人生は明るく楽しく」

 




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