11月26日(火)
今日は、青年海外協力隊にこれから出発する富井さんの訪問を受けた。
左から モザンビークに赴く富井さん JICAの高島さん(パラグアイ派遣経験者)
彼女は、これまでの4年間、スポーツ用品の店、ビクトリアの人事部の社員として働いていた。
が、海外で人々のために力を尽くしたい気持ちおさまらず、このたび、休職して、協力隊を受験したのだそうだ。
ビクトリアもなかなかすごいなぁ、とまずは感動をする。
住所を聞いたら、なんと向陽中出身だった。
なんだ! 後輩ではないか!
小手指のYMCAでも働いていて、子どもたちとの活動はずっとやってきたというから、
もしかしたら自分の子どもも水泳を教わったのかもしれない。
向陽中では吹奏楽部、楽器はホルン。 同時に水球をやっていた。
そういう点で、途上国派遣といえども、健康的で、頼もしい。
さて、彼女は、アフリカのモザンビークに情操教育を施すために派遣される。
情操教育とは、小学校低学年および就学前の子どもたちの教育のことで、授業だけでなく学習意欲や生活規律を持たせることも含む。
派遣先は首都マプトから車で2時間の都市ボアネ市のピココ地区にあるエル・シャダイ・コミュニティスクール。
このピココ地区は4800家族が暮らす新しい村。きっと田舎から仕事を求めて移り住んでできた急造地域なのだ。
だからコミュニティができておらず、インフラも追いつかず、電気はあるが水道はない、もちろん医療も教育施設もない、という。
黙っていればスラム化してしまうのかもしれない。
そこで、ブラジルのNPOが2014年、住民の共同意識を作っていこうと建てたのが、このスクール、
学校を拠点に、教育、医療支援、地域の課題解決支援、ゆくゆくは職業訓練も予定している、という。
やはり、学校は地域の拠点、オールマイティなのだ。(所沢もそうならなければいけない)
学校部分は校長先生に教師6名、子どもの数は64名。
富井さんもきっとオールマイティの任務を背負うことになるのだろうと拝察した。
現在、モザンビークには6人の日本人が青年海外協力隊として派遣されているらしい。
いずれにしてもこれからの2年間、長くつらいこともあるだろう。
道なき道を進もうとする、希望にあふれた若者を前に、私自身も心を新たにしたのだった。
健康で活躍して、健康で帰ってきてください!!
そう念じながら、彼女の後姿を見送った。
モザンビーク共和国
人口 2967万人 面積 79,9平方キロメートル(日本の2倍)
民族 アクア、ロムウェ族など約40部族
言語 ポルトガル語
歴史 バスコ・ダ・ガマが到達(1498)ポルトガルによる総督府設置(1752)解放戦線結成(1962)独立(1975)
内戦終了(1992)
主要産業 とうもろこし 砂糖 カシューナッツ 綿花 たばこ 木材 エビ アルミニウム 石炭 天然ガス
1人当たりGNI 480ドル 失業率 24,5%(2017)在モザンビーク日本人数 約130人(2018.1)