決算委員会の視察
若者自立支援センター埼玉は川口駅前にある。
一階はハローワーク、その3階。
h18,6,21~h19,9月現在で
1日あたり32,2人の利用。その12%は電話相談。
保護者による相談は全体の20%をしめる。
全国的に景気が良くなって失業率はh15から下がっているが、
ニートの数はそのままである(全国)。
まず、就職したいと相談する、来るところから始まるが、
登録すると「相談」「グループワーク」「労働体験」「保護者セミナー」
「職場定着指導」などが行われる。それに登録したものが577人、そのうち191人が就職などステップアップした。
精神疾患を自己申告した人は全体の2~3割。
不登校経験者は全体の3~4割。最終学歴は33%が大卒、16%は専門卒、
22%が高卒・・・。途中(高校、大学、専門の)中退は15,4%。
税金を使って丁寧な指導が行われている。
これは学校でやってきたことだな、と感じた。
大人になってもそういう面倒を見る必要が(量的に)多くなってきているのだろう。
ニートを試しで受け入れてくれる職場開拓を県の方で進められると良い、と思った。
思ってから、それは障害者雇用も同じだと気づいた。
(木工の作業室)
続いて就職率100%を目指す養護学校、さいたま桜高等学校を視察。
場所は元の衛生短大。
県では、養護学校の教室不足の問題があった。
それに高度な職業教育を施す「高等養護学校」に対するニーズがあった。
それらにこたえて「さいたま桜高等学校」と「羽生ふじ高等学校」がh19年度から開校した。桜高等学校には①生産技術科(農園芸コースとフードデザインコースで17人)②家政技術科(福祉コースと服飾デザインコースで17人)③工業技術科(木工コースとインテリアコースで16人)④環境・サービス科(環境コースとメンテナンスコースで16人)がある。来年からは1クラス10人で1学年80人の募集となる。
※2,3年生は養護学校の教室不足の点から普通科各29人、15人が在籍。
就職率100%を目指すということは障害の程度がとても軽度な子どもであろう。
とすれば地域中学の特別支援学級からの卒業生が主な対象でありいくつか質問した。
現在地域の中学の特別支援学級に在籍する生徒は4179人、この3月に卒業した生徒457人の進路先は375人が養護学校高等部(高等養護学校含む)39人が高等学校(全日16人、定時、通信23人、職業訓練校2人、専修学校2人)就職が8人とのこと。
桜高等学校への入学生の出身は特別支援学級が47人、通常学級が14人、養護学校から2人だそうだ。入学試験があって、倍率は上の科の順に3,12倍、3,00倍、1,88倍、2,13倍だった。
実習受け入れ企業数は139社、うち、雇用しても良いよといってくれる企業が40社、雇用検討中が28社、学校では受け入れ企業を200社にする予定。
県では養護学校高等部分校を大宮武蔵野、川越初雁、草加西高校内部に併設。
そして上尾東高校廃校後に養護学校新設対応する予定。
生徒たちにもあった。
みんな素直で礼儀正しく、がんばっていた。
力をつけて卒業し、就職の後も世間の荒波に負けず元気に活躍してほしい、
と心から思った。
(農業実習)
(自分たちで清掃し、さらにペットボトルを植木鉢にリサイクル)
(パンも作っています。おいしくいただきました。)