中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

鶯と花の絵が届きました!

2022年03月29日 | 工芸・アート
絵本作家のおまたたかこさんにお願いしていた鳥と花の絵が届きました!
早速工房の壁に掛けて朝の光で写真を撮りました。
絵自体は名刺サイズ程の小さいものですが、大きく感じます。とても生き生きした絵です。額もとても気に入りました!

リクエストとしては「鳥と花で」ということだけだったのですが、春告げ鳥の鶯とミモザ、草木瓜を描きこんでくださいました。
おまたさんは絵を色鉛筆だけで描かれますが、この絵には光のような輪が金泥で描かれています。羽毛のフワフワした感じ、嘴も本当に一生懸命囀っているようです。目が特にいいです!!
おまたさんの色鉛筆は何十色もあるでしょうが、更に重ねることで複雑さを表現していると思います。自然界の色も複雑さを秘めていますので。


可愛らしいラッピングで箱を開けるところから楽しませてもらいました。
繊細なリボンとシールも。


お手紙も添えてくださいました。

私は野鳥が好きでいつも庭に来る鳥を眺めていますのでお願いしたのですが、ロシアのウクライナ侵略にこころ塞がる思いでいる中、ウクライナには春分の日にだけ焼く小鳥のパンがあるということを知り、どこの国も春を待つ思いや平和への祈りがあるのだと思い、そのことも含め鳥をお願いしました。

また、庭に草木瓜の小さな一株がありますし、ミモザは花屋で買うこともあります。3/8のミモザデ―(女性の日)は大事な日と思っています。一昨年は、ミモザサラダをblogに掲載しました。

ジェンダーギャップ指数は2021年は156か国中、120位の日本です。政治分野においては146位です。女性の政治家が少ないわけですが、育てる環境さえ整っていません。選択的夫婦別姓を頑なに認めない(世界で日本だけ)自民極右勢力(教育勅語を復活させたい人達)を変えなければ前には進めないと思います。政府はSDGsを掲げながらポーズだけとしか思えません。


そしてメールには「鶯はどうしても囀っている姿を描きたかったのです。(なかなか難しかったです)先生の生き方と言ったらいいでしょうか、声を高らかにご自分の正しいと思う道を進んでいくお姿が鶯と重なりました。今ウクライナで、女性も武器を持って戦っている姿を見たことも絵に影響しました」
というメッセージも頂きました。
そんなに声高らかではなく、小さくです、、(^-^;

そういえば鳥のマークのツイッターで「つぶやく」という人多いですが、本来tweetは「囀り」です。独り言ではなく、囀り広めることです。鳥は縄張りや仲間に危険を知らせたり、パートナーを探す為に囀ります。生きるために囀るのです。



おまたさんには紬塾にも熱心に参加いただきましたが、私の草木染めの半巾帯(上の画像)もご愛用頂いています。平織と綾織、斜子織でランダムな段です。


半巾にも帯揚も合わせ更に色を添える着こなしもされていますが、帯揚があると結びの崩れも防げ安心とも仰っていました。確かに、、。
紬塾の時に工房の玄関先で撮らせて頂いた、この前柄の写真の帯揚は私のではありませんが、深い青系の私が染めた帯揚も使ってくださってます。男前な帯にクールな帯揚を選ばれる所は色の世界に生きている方で、さすが!と思いました。

さて、以前にもブログでご紹介したおまたたかこさんの『くまのしゅげいやさん』の絵本原画展が~5/10まで神奈川県横須賀市津久井浜駅前のうみべのギャラリー(2階)で開催されています。

この絵本はただ優しい色使いの子供向けの可愛らしいもの、という範疇のものではありません。そこには自然と共に仲良く暮らす動物たち、生活を大事にし、額に汗して仕事すること、ものを大事に慈しみ使うこと、自然を大切に平和に暮らす大事なメッセージが込められているのではないでしょうか?

詳細はおまたさんのInstagramから。
宜しければお出かけ下さい。

絵本はネットでも購入できます。
気持ちの優しくなる素敵な絵本です!!










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