中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

紬塾を通しての出会いの中で

2021年04月21日 | 紬きもの塾’17~’21
紬塾も12年の歳月が過ぎ、今年で13年目に入ります。
干支で言えば一回りです。よくぞ続きました!(;´∀`)

いろいろな方との出会いがあり、今もお付き合いが続いている方もたくさんいるのですが、皆さんとても真面目な方ばかりです。
でもおおらかで、優しく、本当に嫌な思いなどはありませんでした。これだけ続く中で珍しいことだと思います。
みなさんの人としてのレベルの高さに支えられてきたようなものです。

さて、20年度の紬塾基礎コースに参加くださった方で、毎回私の着物、あるいは帯を締めて来てくださった方があります。
塾が始まる前に着姿を撮らせて頂いたのですが、最後の回は着物と帯をセットで着て下さいました。

「華かさね」と題した、私が何度か着た着物ですが、後を引き継いでくださいました。
本当にたくさん着て下さり、時々着姿写真などをメールで送っていただいていたのですが、いろいろな取り合わせで季節ごとに楽しまれているご様子で嬉しいかぎりです。
Iさんは明るいはっきりしたお顔立ちの方で、コデマリで染めた温かみのある黄色がとてもよくお似合いです。


帯は山笑う三本シリーズの一本です。太鼓と前に赤い切り替え線が入っていて、ちょっとしたアクセントになります。今は手に入らない赤城のおばさん糸でザックリと織った味わいのあるものです。
こちらもいろいろな着物に合わせて使ってくださっています。
擦り切れるまで使っていただきたいです。

紬塾に以前から関心を寄せてくださっていたそうですが、耳がご不自由なので、一対一の時は口の動きなどで話を理解できるけれど、複数人に向けて話す紬塾の話の内容が理解できるかどうか、躊躇されていたとのことでした。

でも昨年お問合せをいただき、いろいろ工夫してやってみましょうということで始めましたが、私の話を録音して、後からPCで音声の文字起こしをする方法をとりました。

また、先にメールで話の内容をザックリお知らせし、参考にしてもらいました。
順番にやる『きもの』の感想発表も先にテキストで送ってもらい、私が代読する形にしました。
実際に手に取ったり、見てもらう事の多い紬塾ですので、完璧ではないけれど、何とかなったのかな、、?と思っています。
至らない点は多々あったと思いますが…

着物が本当にお好きな方で、家の中でも着ていたいという方です。
着付けは自己流でしたが、名古屋帯の柄の出し方や、仮ひもを使わないで結ぶやり方を知ってもらいましたので、早く締められるようになったと喜んでくださいました。(*^^)v

最後の回の着方はとても楽そうで、自然な感じでした。
また来年は染織コースにも参加したいとのことで、さらに紬織りへの理解も深めてもらいたいと思います。。



もうひと方、私の半巾帯を毎回締めて来てくださった方は、絵本作家のおまたたかこさんです。

参加のいきさつは、あるところで、手持ちの本の交換会があり、そこで着物関連の本を提示したHさんの本を引き継いだことがきっかけでした。Hさんは以前紬塾にも参加してくださった方です。
Hさんも今もお付き合いしている方ですが、魅力的な人形を作る本当に素晴らしい方です。

またHさんが拙作の半巾帯を締めていて、その色にもとても惹かれ、自分が色鉛筆で描いているい絵本の色使いにも共通するような気がしたそうです。
さらには、叔母様の着物もたくさん譲り受けていて、どのようにしていくのがよいか、、と思っていた時に、紬塾のことも知り、着物についても学べるならと受講して下さいました。

半巾帯はあまり使ったことは無かったのですが、紬塾の最終回でしっかり学びましたので、これからはいろいろな結びを楽しんでもらえると思います。この帯は1本がひと柄になった面白い帯で、結び方で、また手と垂れを替えることでも色合いがいろいろに楽しめます。使い手にとってもクリエイティブな帯です。上級者向けかもしれません。


写真でもいろいろに結んでいて結び皺が写っていますが、この点についても紬塾でアイロン掛けの実演付きでお話ししました。(写真は紬塾最終回での実演)
スチームアイロンを中温にして軽くかけますが、縫い目や輪になっている下線をつぶしてしまわないよう、避けて掛けます。
私の紬は当て布なしでも大丈夫ですが、化学染料のものはアイロンで色が変わってしまうものもありますから、当て布をしたり、目立たないところで試すとよいでしょう。

さて、おまたさんの絵本作品もご紹介しましょう。


手元に『くまのしゅげいやさん』(小学館)という絵本があります。


見返しをめくると登場人物(動物)が描かれています。影もいいですね!
色鉛筆で優しい色合い、タッチで丁寧に描かれています。


朝はお掃除から始めます。


くまさんは手芸屋さんもしていますが、作ることも大好きでいろいろなものを作り、何にでも刺繍もします。

庭の草花や、生地の花柄、小道具の細部までこだわりが感じられます。
お客さんにも親切に相談に乗ったりして、服のお直しまでしてくれる優しいこころの手芸屋さんです。
うさぎさんはワンピースの袖丈を直しに持ってきたようです。

身の回りを美しく整え、ものを大事に作り、使うことを幼い子供のうちから触れてほしいと思いますが、大人にもとても良い絵本だと思います。
インターネットや書店で注文して、ゴールデンウィークにでもゆっくりご覧ください。(1,300円+税)

おまたさんのHPはこちら

紬織りを通して、私も真面目で素敵に生きる女性たちに出会え、本当に幸せなことだと思っています。

今期の方々ともコロナの感染防止対策に気を付けながらゆっくり進んでいきたいと思います。

工房の花たちも次々に咲いています。


リンゴの花には今、蜂がたくさん来ています


満開の八重の山吹。


ビオラも小さな寄せ植えでも次々と花を咲かせています。




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