中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

新春のお慶びを申し上げます

2021年01月07日 | こぼれ話
工房ミニ床の間   
パステル画「梅」岸野魯直作
花 葉ボタン、根引松   白磁花器 板橋廣美作
石  (牛に見立てて)  黒部川河口で採取したもの。某氏のお土産。

新春のお慶びを申し上げます

ご挨拶が、松も取れるころとなってしまいました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

4日から半巾帯の仕事に入っていますが、糸巻前の糸選びにナーバスになっています。
自分の好みで作るなら決断は早いのですが、参加者のそれぞれの顔や着物が思い浮かんできて、やはり迷いも出ます。
色の最終決断は天気の良い午前中に糸をよく見て進めていきます。

私の三が日は、普段読めない本を読み、あとは東博本館へ初詣しました。

朝はおせちと朝酒、たまりませんね。。(#^^#)

おせちは作るのは大変ですが、今年も15品ほど作りました。
大晦日は朝10時頃から夜7時半まで台所に立ちっぱなしで、後半は腰が痛くて夕食の時には座ったなり立てなくなっていました。

以前のようにテキパキいかなくなってきたような気がしますが、元旦の朝の新しい空気と光と味覚の喜びと出会うために、いつまで作れるかわかりませんが、もう少し頑張りたいと思いました。

三が日の朝はお雑煮を作りますので、連れ合いにはお重の盛り付けを頼むのですが、こんな感じでした。。(^^ゞ


人参がおかしい。。(^.^;
人参はお雑煮には梅の花型で抜くのですが、煮しめはそのまんま丸く切り、太い所は半月にします。
田作りは頭を左に揃えてくれてます(指示したんですけど‥)。

我が家はその都度、食べる分だけの量をお重に盛り付けます。
母はその都度食べる分だけにしないと、不衛生でいやだと言ってましたが、コロナの今はなおさら小分けするのが良いですね。

この写真は3日目の朝です。
おせちはニの重にはお煮しめ、一の重には日替わりで魚系、肉系、炒りなます(酢の物)などを詰めます。
飽きがこないよう工夫します。

煮しめもそれぞれ別々に煮て、味付けも違えてあります。
当たり前か‥(^-^;)

里芋は塩とゆずの皮、椎茸は戻し汁に砂糖、しょうゆの濃い味、こんにゃくは鰹出しを効かせてみりんとしょうゆのややうす味、レンコンは酒としょうゆみりん少々の中味、ゴボウは唐辛子と酒、しょうゆでゴボウの香りを残します。人参は酒、塩、砂糖少々で、色を消さないようにします。
それぞれの持ち味と、調味料を生かします。

煮しめは茶系統が多く‟地味”ですが、人参のオレンジと里芋の白、インゲンやきぬさや、南天の葉の緑をあしらったり、着物の取り合わせの差し色のように彩りも意識します。

料理は染色の仕事ととてもよく似ています。
材料の切り方、煮る時間、火加減や、味付け(媒染材)、煮汁につけて冷ます(糸の留め釜)等々。
レシピは見ませんが、状態をよく見て観察していればいいわけです。
材料の選定、段取りや片付けも同じです。

元旦の朝のお屠蘇の香気と、黒豆やきんとんの濃いめの味、煮しめの野菜や調味料それぞれの味を口の中で味わいながら、健康で仕事できること、暮らせる幸せを噛み締めました。
コロナのこの年故に、一層その思いを強くしました。

親しい人たちと一緒に会食できる日はいつ来るのでしょう?
美味しいものはみんなで分かち合いたいです。
会いたい人の顔が浮かびます。

医療従事者や介護従事者はお正月も大変な緊張感の中で仕事されていると思いますし、また介護されている側も我が子や我が親に直接面会できず、おつらいことだと思います。
税金はGoTo検査のキャンペーンに使ってほしかったです!( `-´)

今年は衆議院議員の総選挙の年です。コロナ対策の審判を下す時です。
利権ではなく、国民みんなのための仕事をする国会議員を、私達主権者が真剣に選ぶ、命に関わる本当に大事な選挙です。

仕事の傍ら、国政にも注視していきたいと思います。







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