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工房の桜は五分咲きです。
先週末の小糠雨降る中、紬きもの塾'17スタートしました。
今年は少人数での開催となりましたが、皆さんとても真剣に臨んでくださりホッとしました。
今日は紬とは何かについて、原始から今日的な紬についてまでお話しました染の生地以上に紬といっても様々ですので。。
そしてこれから違いを見分ける目を養ってもらいたいと思います。それは先に知識を詰め込むことではなく、違いを感じとる無垢で素直な感覚を大切にすることです。私も必要以上な説明や押し付けがましいことは言わないよう進めていきたいと思います。
そして毎年のことですが、身近な植物が持つ色素である梅で染めたピンク系の着物と、コデマリやリンゴで染めた黄色系の反物を当てて肌の映りなども見てもらいました。両方共似合わない人はいませんでした。
自然の色は単純な構成ではないので、色相の包容力があるのです。どんな肌色の方にもよく合います。この時が初対面で緊張気味のみなさんの顔がほころぶ瞬間でもあります。
次回から更に詳しく糸や色や織り方など解説していきます。
今期の方は着物を着ることにはなれていない方ばかりですが、着ることへも関心は寄せてくださっていますので、私も張り合いが出ます。
さて、今期も作り手の立場として、また私の着姿も直に見てもらいながら、上質の着物は自分を高め、豊かにしてくれますのでその良さを伝えていきたいと思います。
私自身が着物を着始めた頃にはネットで簡単に調べるということもできず、いろいろ試行錯誤してきましたが、身近にちょっとアドバイスをしてくれる人がいたら良かったと思うこともあります。アドバイザーとしてもお役立に立てればと思っております。
ご参加のみなさま、ブログ読者のみなさま一年間お付き合いのほどよろしくお願いいたします。