「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

井上先生の講演会

2014-11-03 23:50:42 | きょうのできごと
「イバラード」の井上直久さんの講演会に行ってきました!

ずっと前、どこかでの展覧会を見に行った時に住所を書いたら、それ以降展覧会とかのお知らせを届けてもらえるようになったんですが、それが毎回「井上先生からのお手紙」みたいな形式になってて、大好きなんですよね…!HPのイバラード日記、10月17日のとこに丸々載せてあります(これ毎回載ってたっけ…?いや、珍しいパターンよね、多分)。今回はそのHPの更新の方を先に見つけ、かなり動揺しましたが(茨木はイバラードだけど、あんまこういうのないのです)…翌日にはもう申し込みの電話してました!(ちなみに郵便の案内も次の日に届いた)
とっくに申込みは始まっていたので、もういっぱいだったらどうしよう…とか心配してたんですけど、大丈夫でした!
…でも今日、会場で初めて井上先生の講演会の情報を知ったらしい方々が、係りの方に質問してて…(多分、今日飛び込みで聴けないのか?とかそういう)、係りの方が「事前申し込み制になっておりまして…、電話の方でももう何件かお断りしておりますので」とか申し訳なさそうに説明してはったので…やっぱり人気なんや…!梅田とか、それこそ東京とかじゃなくて、茨木での講演会も80人とかすぐ埋まるんや…やっぱすぐ電話しといてよかった…!と、思いました。

20分くらい前には会場に入ったのですが、もう結構な人数がすでに座ってはりました。年配の方が多かった…かな。私、結構前の方に座っちゃったんで、会場を見回すとかできなかったんですけど…多分。
10分前、普通に井上先生が入ってきて、前の方でパソコンを触ったりして準備を始められたんですけど、割とたくさんの人が座って静かに待っているので申し訳ないと思ったのか、その中に入っている写真とかをスライドで映しながら、雑談?みたいな風にしゃべってくれました。めっちゃサービス精神旺盛や…。
高校の美術室の写真とか、合宿の時の写真とか(美術部…の合宿ってことだったんだろうか?先生めっちゃ若い!!)。「ここで20年近く授業してました」というその美術室は、私も知ってるとても懐かしいものです。私は美術選択じゃなかったし、その高校に入学したころにはもうとっくに先生は退職されておられたんですけどね。だから、全く習ったことないけどつい「先生」って言ってしまう。

美術室、音選やった私は何度か入ったことのある程度で、思い出も、思い入れなんかも全くないのです。それに私はそもそも学校はそれほど好きなわけじゃなかった(部活は楽しかったけど)。
だけど写真を見て、懐かしくてたまらなくなりました。
もうあの校舎はないので、どうしたってもう見れない景色。そう思うとよけいに懐かしくて愛しく思えるのかもしれない。

「イバラード」の世界も、見る人にそういう気持ちを思い起こさせるもの、らしい。
今日はたまたま…集まってる人は茨木で育った人も多かったかもだけど、別に茨木や、その近辺の人(タカツングやスイテリアの人)だけが「イバラード」に郷愁を感じるわけじゃない。そんなんだったら、こんな人気あるわけないしね。

「イメージが記憶であることに気付く」……
井上先生がよく色んなところでお話されたり、書いておられたりすること。
特に「駅前」の絵とか、めっちゃJR茨木駅前(というかうちの高校の前の道)なんだけど、決してそれを意識して描いたわけじゃない。頭に浮かんだイメージを絵にしていったら、そうなったんだって。完成してから気づくんだって…(自分では気づかず、人に言われてわかるときすらあるらしい。小さい時に住んでいた家からの景色とか)。

今日の講演のテーマは「私を動かした絵と書籍~心をはぐくむイメージの世界~」。
井上先生が今まで触れて、そして今でも心に残っている絵や本のお話でした。本当に小さい頃に見た絵本の絵から、中学時代に恩師に連れて行ってもらった前衛美術の作品展で見た絵から…
描く絵はこれらの色んな影響を受けている、と先生は言ってました。
でもその「影響」は自分の内側にもあるんだって。
印象的な絵や作品が外側からの影響だとしたら、記憶が内側からの影響。それらが混ざり合って井上先生だけの絵ができる…。

絵を描きながら、自分で自分の描きたいものを探しているようなもの、なのだそうです。
完成した絵を見て、「これはどういう絵なんだろう」って考えるんだって。自分で描いたのに?…って感じだけど、そこからもっと無意識の底を探るというか… 自分が本当に描きたいのは何なのか、描きながら探してるって。
自分の中にある、形のないものを、形にしていくのは楽しいって言ってはりました。

…すいません、私も一生懸命聴いてメモも取ったんですけど、そして井上先生の説明はわかりやすかったんですけど…うちが今、うまく書けてない…。まあ、うちはこれ読めば、今日の「そっかあ…!」っていう気持ちは思い出せるだろうから、いいかな!!(おい……)
つか1時間半くらいだったんですけど、おもしろい話、他にもいっぱい、いっぱいしてはってですね…!まとめらんないんです!!
また書くかも。

あー、一番びっくりしたのは、井上先生のおじいさまがサントリーの角瓶をデザインした方だったって話でした…。
あと赤玉ポートワインのポスターとか。「マッサン」でちょうどそのエピソード(っぽいもの?)を放映したところでタイムリーな話だったらしいけど…見てないからついていけなかったよ…。ポスターも知らなかったし…(有名なものらしいです…。物を知らないバカですみません…)
ていうかついていけないのは他にもいっぱいあった…。画像でその…先生が影響を受けた絵とかがスライドで映って、その都度先生が説明してくれるんですけど、周りの方が結構「ああ」って反応で!全然わかんないうちはいたたまれなくなりました…!!イバラードも「耳をすませば」で知ったくらいのにわかで、ついでにミーハーですみません!好きな画家さんって言われても井上先生以外はモネくらいしか出てこないですすみません!で、でも「睡蓮」、好きなんだ…(ミーハーな上にベタ…)

井上先生、おもしろい方でした。画商さんに「どういうのを描いたら売れますかね」とか聞いたこともあるって話して、ご自分でご自分を「許し難い絵描きですよね」とかwww
ああ、あと宮沢賢治さんが大好きって話で…(「イバラード」の元ネタは宮沢賢治さんの「イーハトーブ」です)、「こういう人がいた、ということが素晴らしいですよね…」って。ああ本当に大好きなんだなあって聞いてたら、「でもこういう風に生きると早死にしてしまうかもしれないですよね。私はここまで長生きしてるので相当タチが悪いってことですね」ってwwwえええええええええwwwww

聞きに行けてよかったです!また茨木で講演会してくれたらうれしいな~!イバラード展でもいい!何度でも見に行くわ…。

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