「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

Re-creation 008

2008-02-14 23:30:21 | パティシエごっこしましょ。

なんで番号が戻っているかというと…

去年アマンドショコラを作った時につけようと思って下書きのみして放置してた番号だからです!(死ねばいいのに)

 

というわけで皆様、今年のバレンタインはいかがでしたでしょうか?

私は、今年もアマンドショコラを作ることにいたしました!

だってこれが一番手軽に、しかも一気に大量にできるからね…!トリュフとか大量に作ろうと思ったらほんと大変だしね…!

 

今日の本は「テオブロマ」の土屋さんの

「ショコラティエのショコラ」(NHK出版)。

ショコラティエのショコラ―土屋公二チョコレートの世界
土屋 公二
日本放送出版協会

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こちらのアマンドショコラを作りま~す!

 

まずは計量。

アーモンドが~…500g!

クーベルチュールが~…400g!

(ざらざらざら…) あれ?

もう、この時点で材料費2000円超えてんじゃん?

すごいねー…。普通、ここまでして、お菓子なんて作ろうと思うだろうか…

しかもうち、誰か決まった相手にあげるわけでもないっつーのに…

 

と、無常感におそわれたりしつつ、計量完了。

チョコは、いいのほど高くなっていくので…自分で作ると、「なんでボンボンショコラってあんなちっさいのに一粒250円とかするの!?」っていういつもの疑問も…納得できる気がする…。しかも手間ひまかかるから、人件費も…(あ、すみません嫌な話して…。2千円って私的に大金なんです…)(えー)

 

まあ、今日は…割と普通のチョコ、かな?

普通にクーベルチュールです。

普段から「チョコ刻むの大嫌い」って豪語してる割には、今回板状になってるものしか準備できなかったので、黙々と刻みました…。

もうこれでいい~?

でかい?…いいじゃん、どうせ溶かすんだし…(←もー…)

つか、ぺティナイフで刻むのが大間違いですよね…。でも我が家、ぺティしかないんですよね…。

 

…お、オーブンで空焼きしてたアーモンドができたようです。

本には「なるべく重ならないように…」って書いてあるけど…無理!

途中混ぜましたから、それでいいってことにしてください…。

 

シロップを火にかけまーす。

お気に入りのミニ銅鍋と、パリで買った電子温度計…

我が家ではあんまり出番のない高級道具達ですが(笑)、今日は大活躍です!

117℃になったら、アーモンド投入!

そして混ぜる混ぜる…!

(本当は撮ってる場合じゃない、ほんとに)

どんどん混ぜます混ぜます。

たまにアーモンドが吹っ飛びます。

たぶんこの銅鍋は、小さすぎるんでしょう…。

キャラメル色になってきました!

え?焦げてる?気のせいです!

もしかして撮ってるせいか!?

 

非常に忙しい。これを天板にあけます。

ざらー。

そんで、くっつかないようにすばやくパレットでおしつつ、離していきます!

撮ってたらくっつく!あわわ!

手で触れるようになったら一粒ずつ手で離す…と書いてあるんですが、

私が「もういいかな?」って触りだしたときは、まだ熱かった…。

熱がりつつも離してました。

こういうのはもう、クセみたいなもんですね。

湯せんのお湯にも平気で指突っ込んだりね!今70℃くらいですかね?とか言いながら!

危ないのでマネしないでください。(しない)

 

アーモンドのアメがけが終わったら、いよいよチョコです。

テンパリングです。

我が家のテンパリング会場。↓

大理石なんてないからね。

湯せんはフライパンでーす。隣に水置いてまーす(あったまるんじゃ…)。

アルミの油はねガードがえらい焦げてますが気にしないでください。

 

さあ、では、テンパリングスタート!

 

湯せんで55度まで上げて…

水につけて27度まで下げて…

その後一瞬熱湯につけて30度にキープ…。

 

パレットに一部、チョコをつけてしばし放置。テンパリングテストです。

…おお!?いいかんじ!

一発でオッケー!?なかなかいいやん!

 

ではこれをアメがけアーモンドを入れたボウルに…少し投入。

そんで混ぜて……

ああっ!?さっきテンパリングしたチョコが、もう微妙にまわり固まってる!

やっぱり室温低すぎなんかなあ…!

 

固まった部分を避けて、2度目を投入。

混ぜた後、やはりテンパリングをやり直すことにしました。

だいじょうぶだいじょうぶ、今日はきっと…

 

あれ?固まらない… やりなおし。

あ、33度行っちゃった… やりなおし。

あ、下げすぎちゃった… やりなおし。

 

あれ~!?

だめじゃん!さっきのは偶然か!?

やっぱまだ…テンパリングは下手くそやなあ…うち…。

 

それでもなんとかテンパリング、再度完了。

そしてあわてつつ、混ぜます。

だいぶチョコがついてきました。(ボウルにも大量についてるような…)

最後の1回は、乾かないうちにココアパウダーも投入!

できあがり~……ハア、疲れた…。

 

でこぼこが気になるけど…(たぶんアメのかけ方がまずいのではないかと…)

味はなかなかです!このカリッっていう感覚が…いいよね!

ぱくぱく食べちゃってます。

アメがけ終わった時点から食べてたけど…(食べるな)。

 

 

やっぱりテンパリング…難しいなあ。

そう思いながら本をじっくり読み返してたら、「作る前に」っていう注意書きがあって

「トランペ(チョコがけ)を行う時の部屋の室温は20~22℃が望ましい」って書いてあった!!

 

室温、5℃くらいやったよ…(←ソレダ!)

 

こ、今度はちゃんと暖房つけてやってみたい!できればチョコレート感のある2月のうちに!(感?)

パリで買ったチョコ型…使いたいし。

この本の、「キャラメル・サレ・バニーユ」がおいしそうなので、これを作ろうと思います。

チョコなくなったから買いに行かないと。レシピ、分量100個分とかになってますが…。

 

チョコってやっぱり難しいし…気をつけないといけないことがめっちゃあるので大変なんですが、この本は、本格派ながら、案外しつこいほどに手順写真が細かく載っているので、きちんと読んで(←重要…)理解して作り始めると、何工程もあるボンボンショコラなども作ることが可能だと思われます。

ボンボンショコラ以外の、チョコレートを使ったケーキなども楽しいです。シューショコラとか、大変そうやけどおいしそう!本の一番後ろくらいに乗ってるホワイトチョコとイチゴのケーキも、めっちゃ華やかで「こんなんできたら素敵!」の代表って感じ…。しかも実は、構成はスポンジケーキとカスタードクリームだから、「初心者さんにも楽しい」ケーキとなっているのがいいね!…問題はエバンタイユ(チョコ細工。薄くてひらひらしてる羽根みたいなアレ)ですが。

 

まあ、それでも難しい…と思ってしまう方には、簡単バージョンの本も出てます!土屋さんの!

以前紹介しておりますが、タイトルは「板チョコで作る土屋公二の 本格チョコレートブック」(講談社)。

板チョコで作る土屋公二の本格チョコレートブック (講談社のお料理BOOK)
土屋 公二
講談社

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チョコってだけで「難しそうだし…」って敬遠してしまう方にも、チョコのすばらしさ・楽しさを知ってもらいたいとの想いがつまった、こちらもいい本です!

 

そう、本当に土屋さんはショコラを愛していらっしゃいます。

本の、たくさんあるコメントでも随所にそれは感じられます。

まずはその姿勢からお手本にしてみると、チョコレートのお菓子作りももっと楽しいものになるかも…。

気難しいように見えるだけ、なのかもしれないですもんね!

 

 

再現率 

室温には 気をつけよう!

って我が家のキッチンの寒さがきっと異常なんですよね…。外と変わらないんだもん…ホント…。


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