「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

京都で遊んできた!・3

2012-08-31 23:25:05 | 旅行とお出かけのこと
水族館を出て、バス停へ向かう。でも降りたとこじゃなくて、もっと水族館の近くのとこへ。
きっちり調べておきました…!今回は京都駅に戻るんじゃなくて、このまま四条烏丸に向かいたかったから!
初めての人はバス停でかなり戸惑うやろな、と思うんだけど…京都って、バス停で並ばないんですよね。その辺に集まって待ってる、って感じ。私も最初はこれ、かなり戸惑いましたが…ちゃんと理由があります。なぜなら一つのバス停にいろんな路線のバスが来るから、並んでも意味がないんですよね。自分が乗るバスが来たら、前に進み出て乗る。前の人が動かないからって待ってたらバスは行っちゃいます!
…まあわかりにくいばっかじゃなくて、「まもなくバスが来ます」みたいな表示も(主要バス停には?)あるし、行き先観光地名もわかりやすく書いてあるし、一応工夫はしてはるんだと思います。路線が多い分、行き先も多いわけで、乗りこなせたら非常に便利なんでしょうけどね~。500円で乗り放題だしね!

問題なく四条烏丸着。ここから御池通りまで北上するのに、歩くかバスを使うかちょっと迷ったんですけど、まあ暑いとはいえこれくらいは歩かなきゃな~と歩くことに。丸太町通りまで毎週歩いてたことを考えれば軽い軽い!
それにしてもどのくらい離れてたっけ、と思って、京都の通り名の歌?を思い出そうと思ったんですが、思い出せない…。おおう、京都検定受けたころは完璧に覚えて、実際歩くときも確認しながら進めてスゲー便利だったのになあ…(スマホ持ってんのに方位磁針に頼ろうとしたり通り歌を頼りにしたりって…いつの時代の人なんだ…)。

しばらく実際に通り名を見てたら思い出したけど!てかうちも京都で生まれ育ったわけでは全くないので、実際に歌を聴いたのはコナンの映画の京都のやつの予告(予告かよ!)だけで…
ていうか!なんか面白いの見つけた!!
【MikuMikudance(MMD)】京都の通り歌(高画質版)

すごい!視覚的にもわかりやすいし!かわいいし!!
私、覚えてた時も東西の通りしか記憶できなかったんだけど、これ見てれば南北の方も覚えられるんじゃ…!

♪姉・三・六角・蛸・錦~を(逆順に)越えて行き、御池通り着。ここで右折。
御池通りって広くて綺麗になってて歩きやすくて大好き。会社の大きなビルとかが中心でお店とかはあんまないんだけど…(地下にモールみたいなのがあるんだったかな?もうちょい向こう側だけど)

で、歩いてて、もう一つ好きな理由を思い出した。

こんな風に各通りに名前付きの碑?が立ってて、どういう通りかとか解説が軽く書いてあって…
なにより通りの「ふりがな」がついてるのが!嬉しくて!(……)
だって!!読み方めっちゃ難しいんですよ!!しかも間違えて読んじゃったら恥ずかしすぎるじゃないですか!!
京都の勉強を始めた最初の頃は、この通りを歩きながら一つ一つ読み方を確認してたなあ…。もうどれくらい前の話か思い出せないけど…。な、懐かしい…。

「あいのまちどおり」で北上。
ほどなく発見。「パティスリー・グラン・ヴァニーユ」。
白くておしゃれな建物は、一見ケーキ屋さんってわからないほど。
イートインの席があるってことで安心して行ったんだけど、その時点で4席全て埋まってて…内心、どうしようかなーと思いつつ、ショーケースを見て、奥の焼き菓子とかジャムの棚を見てた(店に入ったとたんこれやると製菓関係者ってバレバレ、ってのを「パティスリーMON」で知ってから控えようとは思ってるんだけど…だって焼き菓子気になるじゃん…!)。
でも、うちの後にまたお客さんが来て、イートインしたいって店員さんに伝えてて…、あー、まあここまで来たのに食べずに帰るとかできないし、近くに食べれそうな場所もないし(鴨川沿いとかなら川原で食べたり…したことありますスミマセン。あと下鴨神社のそばの糺の森とかでもなんか食べたことあるような気がする)、うちも待つしかないかなーってぼんやり考えてたら、…店員さんが私に声をかけてイートイン希望かどうかを確認してくださった!!で、その後の方々に「2番目のご案内となりますが…」ってことを確認していた!!…ちょっと感動してしまいました。先に入ったとはいえ、うちは何も言わないまま店内を見ていただけだし、2番目でもしょうがないと思ってたのに!す、すごいなー…。
まあ、雑誌とかにも注目のお店としてガンガン紹介されてるし、でもイートインの席は2×4席しかないしで…、「待つ順番」は店員さん的にもものすごく気を使ってるポイントなのかもだけど…それにしても、すごい嬉しかった。プロだわあ…。忙しくなれば目の前の仕事でいっぱいになっちゃうだろうに…。余裕があってこそできることだよね。
気分よくショーケースからケーキを選びます。…またこれが、どれもこれも綺麗で、おいしそうなんだよね…!ああこれだよ!こういう繊細なケーキは地元では食べれないし、もちろん自分でも作れない。こういうのを食べるために、私は食べ歩きをするんだわ…!あー、また東京も行きたいな~…。
ちょっとだけ迷って、2つ注文することに。ちなみに前日にHPを見た時にあった「オペラ」はこの時はショーケースにはありませんでした。残念。

紅茶風味のチョコのムース、「エテルニテ」(フランス語で「永遠」という意味らしい)。
右は名前を失念してしまいましたが…桃のグラスデザート。
飲み物はアイスカフェオレ。層がキレイ!

…ショーケースを見てる時も思ったんだよねえ、「イデミのケーキみたい」って。
でも私も最近はめっちゃスイーツ情報とか調べてるわけでもなかったから、こういうのが最近のトレンドなのかな、とかぼんやり思ってた。
でも改めて確認してみると(イデミさんのサイン入りの本は宝物です!)…「みたい」どころか、形はそのもの!(もちろん全部じゃなくて、一部がってことですが)
それもそのはずで、ここのシェフはイデミスギノで修業してらしたそうです…気 づ け よ!うち!!
こんなんで「日本で一番好きなケーキ屋さんは『イデミスギノ』!」と言ってていいのか!?

もう何を言っても遅いとは思いますが……でもね、桃の方のん、食べてる時に、確かに思い出したんです。
初めて(当時)神戸にあったイデミさんのお店で食べた桃のムースの事を。
ムースなのに、めっちゃ「桃」!って感じやった。あの時初めて…初めてケーキに「死ぬほど感動」した。
(イデミさんの「素材より素材らしく」というポリシーは後で知って、…深く、納得できた。)

すっかり鈍ってしまったのであろう私の舌も、グラスデザートの桃のムース部分(下の白いとこ)には「…え?」と思った。みずみずしいフレッシュの桃と、ゼリーと、赤いソースをかき分け、ムースの部分だけをすくって、何度も確かめるようにして食べてしまった。
「あの時の、あのムースみたいだ。」って。
あれは製菓学校に通ってる時だから…もう10年くらい前?
それからずっと、色んなお店に行って(パリまで行ったね…)、めっちゃケーキは色々食べたけど、「みたい」とか、そんな風にすら思ったことってなかった気がする。それくらいあのムースは私にとって衝撃で、…特別なものだった。
家に帰ってから調べて、イデミさんの元でお仕事されてた…って分かった時も、そこまで驚かなかった(気づかない自分にはびっくりしたけど)。
……とにかく、嬉しい。さすがに銀座は遠いんだもの。
いつでも行ける京都に、私が大好きになり得るケーキ屋さんが出来ていたという事実が。
チョコのムースも上品な味で、甘濃くて、一番下のとこはパリパリした層とかあって…!おいしかった!!
形も美しいし、その美しさにふさわしい味だし!
これは何回でも行かなければ!!ここの「オペラ」、絶対食べてみたい!!あと焼き菓子も食べたい!