「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

地蔵盆と、盆踊りの思い出

2012-08-24 23:12:49 | きょうのできごと
商店街のところで、地蔵盆のちょうちんがたくさんぶら下がってた。
名前が入っているのを見て、懐かしいな~と思った。

私の名前が入っているちょうちんは、…さすがに、もうこの家のどこにも残ってないだろうけど。
子供の頃は毎年この地蔵盆の時期に、家の目の前にあった公園にぶら下げられてた。
同じ地区の、他の子達のちょうちんと一緒に。


私は今でも「お祭り」というと、地蔵盆が真っ先に思い浮かぶ。
本当に文字通り「家の目の前」の、めっちゃ狭い公園での、地区のお祭り。
夜は盆踊りだけ。お昼も子供向けの金魚すくいやヨーヨー釣りくらいしかない地味なお祭り。おやつやジュースは事前にチケット?のようなものが各家庭の子供に配られ、それを握りしめて町内の小さいタバコ屋さん(おやつも売ってる。つかそこしかない。コンビニとかある時代じゃないし)で引き換えてもらう、という形だった気がする。
…駅前では毎年夏に結構大がかりなお祭りがあって、大通りが歩行者天国になって、そこにいっぱい出店が出たり、舞台で何か色々催しがあったり…とか盛り上がってるみたいだけど、私は子供のころから人混みが好きではなかったので(子供らしくねえなオイ!!)、ずーっとこの街に住んでいるのにも関わらず、一度もまともに行ったことがない。
地蔵盆の方がよっぽど楽しみだった。時期も良かったのかもしれない。夏休み最後の楽しみ!って感じで、毎年わくわく待ち望んでいたような。

盆踊りが、楽しくて大好きだったんだよねえ。
…普通、中学生くらいになると、大人の前で小さい子と一緒に盆踊りを踊る、というのは何か気恥ずかしい感じもあって参加者はぐっと少なくなっちゃうんだけど…、私は割と堂々と、長い事参加してた。普通に恥ずかしがる友達も巻き込んで。
今でも余裕で踊れます。ていうかちっちゃい子も踊るから、めっちゃ単純な踊りにしてあるんだよねえ。で、毎年同じラインナップだったし。当時子供であったうちですら「懐かしいアニメの曲」って思ってた。ちびまる子ちゃんがめちゃ流行った後、「踊るポンポコリン」とか追加された気もするけど…これは全然踊り覚えてないな~。

ていうかあるし!!ニコニコにある!!これ!冒頭のセリフも流れてた!
アラレちゃん音頭

♪めちゃんこめちゃんこめっちゃんこ~ アラレ音頭でんちゃちゃっちゃー♪
ヤバイ、懐かしい。あと、踊れるw

「音頭」ってあったのは、アラレちゃん、オバケのQ太郎、ドラえもん。
この中で一番子供心にも身近だったのはドラえもんのはずなのに(前の二つは、再放送はやってたけどあんまりちゃんと見たことなかった)、「ドラえもん音頭」が一番難解だったのをよく覚えてる。
いや踊りがじゃありません。歌が。何を歌ってるのか一番わかんなかった。

ていうか、これもニコにあるやろうなと思ったけど…あるどころかアイマス動画があった!しかも春香さん!
アイマス × ドラえもん音頭(大山のぶ代版)

ハッピーハッピが懐かしいw

あと、こういう「なんとか音頭」じゃないので曲目に入ってたのは…「一休さん」の歌と(♪すきすきすきすきすきっすき~ってやつ)、上にも書いた踊るポンポコリンと……
あれ?そんだけ?5曲??
でもそんなもんだったかもしれない。延々とリピートで5曲を踊り続けてました。もちろん浴衣で(あぎゃー!今年も浴衣が着れないで夏が終わるー!!)。汗だくになったけどすっごく、楽しかった。
今、記憶が抜け落ちてるだけかと思って、子供用の盆踊りの定番ソングとかざらっと検索してみたんですが、色々あるんですねー!ピカチュウとかハム太郎とか。アンパンマン音頭は一応聴いて確認してみたけど、知らないなあやっぱ。

確か子供の部は21時に終わって、そこからは大人の部。
地区の踊りとか、河内音頭とか。大人の人たちが普通の服とかでサラッと踊ってるのがすごいかっこいいと思って、私は部屋に戻っても窓からその様子を見てたりしました。(うちの部屋が一番公園に近くて、ホントに窓から5mくらいのとこが公園で…大音量なので終了までどうせ眠れなかった)
今思えば、ああいうのも習っておけばよかったな~。
でも河内音頭とか足の動きだけでも複雑すぎて、自分には到底無理だ!とも思ってたけど(←昔から鈍い)。


家に帰ってからWikipediaで「地蔵盆」のことを調べてみてびっくり。全国的にある風習だけど、近畿で特に盛んとか知らなかった。
子供のためのお祭り、っていうのも…考えたことなかったけど、確かにそうだ。だからこそ、うちも楽しく思ってたんだろう。
あのちょうちんも、子供の名前しかなかった。
で、もひとつびっくりしたのが…うちはこのお祭りって各地区でそれぞれにやってるもんだと思ってたけど、……当ったり前だけど、「お地蔵さん」がいない地区では、やんないらしい!えー!お地蔵さんいてくれてよかったわあ!だっておかげで盆踊りもできたしおやつももらえたし、最終日の夜にはお供え物の大抽選会とかあって楽しかったよ!?なかったんか…。めっちゃおっきいスイカ当てたことあったなあ。あと花火セットとかさ!
あ、でも代わりにというか、うちが住んでた地区は子供が少なくて「子供会」がなくって…、他の地区の子供会のお祭りとか遠足とかクリスマス会とかうらやましかったな。一長一短ってとこですかね。

私は高3の時に引っ越しして…と言っても昔の家から直線距離で50mも離れていない距離の家に現在、住んでおりまして。
近いのですが所属地区は変わることになり、もう地蔵盆がやってるかどうかもわからなかったんですが…、母に確認したところ、もう現在は夜の盆踊りなどはやっていないようです。なんだか寂しいけど、まあ子供もうちの頃より減ってるやろし、しょうがないのかな。ちょうちんくらいは飾るのかな。あれ、お祭りの時期に各家庭から回収して飾るから自分の名前あるのは当然なんだけど、わかってても嬉しいものなんだもんねえ。すべり台とジャングルジムと砂場しかない地味~な公園が、お祭り仕様に姿を変えるたびにすぐ、自分の名前のちょうちんを探したものです。

ちょうちんに筆で書かれた自分の名前は、何かカッコよく見えて好きでした(私はそもそも自分の名前の漢字の並びとかが好き。弟は下の名前は漢字が線対称になるもので、余計に綺麗に見えてもっと好き)。
兄弟姉妹がいれば、一つのちょうちんに名前が並べて書かれることになるんですが…どうしてか、記憶の中では私の名前だけ書かれたちょうちんの映像しか残ってないんですよね…。でもこれも母に確認したら、一緒に書いてあったとはっきり言っていたし、そもそもうちら家族が大阪に来た時にすでに弟は生まれていたので、別々になってるわけがないんですよね。なんでだろう。人の記憶って曖昧やな…。
で、私はその確認だけをするつもりだったのに、…母から聞きたくないことまで教えられてしまいました。
「裕子(←私の本名)の裕の(ころもへんの)点が抜けててさー。」
「は!?」
「マジックで書き足した」
「ちょwwwwwwwwwwww聞きたくなかったよそんなん!!」
…多分、その地区に越してきて最初のお祭りの前に、新しく注文を出してちょうちんを作ってもらうんですよね。
母曰く「私はちゃんと申込用紙に正しく書いた」とのことだったので、プロの方?とかが筆で書いてくださったんでしょうけど…(印刷とかだったら点が一つ抜けるとか有り得ないですからね~。そう考えるとある意味ゴージャスなお話のような)。
まあ、よく間違えられるし(同音の「ゆうこ」で圧倒的に多いのが「祐子」の漢字で、こっちは点がない「しめすへん」なんですよね)、別に嫌とかじゃないんだけど…つかそう言われたら、確かに点のあたりに違和感を感じるちょうちんではあったような気もする。
でも全然気にせずに、むしろ嬉しく誇らしい気持ちで毎年自分のちょうちんを見上げてたんだからね!そんな細かい事どうでもよかったんでしょうね!

でも、マジックで書き足しますかね、普通。和紙のちょうちんにさ…。
せめて筆ペンを使ってほしかったと、今の私は思ったり、思わなかったり。