「パティシエになりたーい!」ブログ。

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赤毛のアン ~フィナーレ~

2009-05-15 23:25:33 | アニメ感想文
アニマックスで平日毎日やってた「赤毛のアン」が、最終回を迎えました。
途中リモコンの紛失という我が家ではかなり衝撃の事件があり…2話ほど録画が出来なくて見逃す、というトラブルがありましたが…そこ以外は、全50話、キレイに完走することができました。

以下、ネタバレ注意!
ネタバレっていっても「『ハイジ』のラストはクララが立つ」とかそういう感じですが…。


私が以前にチラ見してたアンの放送の時、めっちゃ印象的だったのが…最終回一つ前の回でした。印象的過ぎて、これが最終回だと思ってたくらい。
序盤のハチャメチャ一人ミュージカルが最高に楽しかった「赤毛のアン」ですが、ラスト近くにはアンも一人の落ち着いた女性に成長しており、ついでにものすごく優秀な学生であり…大学への奨学金を見事ゲットしたりしてるんですが…、一方では、マシューの死などヘビーな展開も待っています。

49話。サブタイトル「曲り角」。
忘れられません。ソファーに座り、話をするマリラとアンの姿。
特に衝撃なのはマリラ。…アンの少女時代、とめどないおしゃべりや台本数ページになってるんじゃないかみたいな想像のお話に対して「ばかばかしい」と一蹴していたマリラ(でももちろんアンに愛情がないわけではなく、きちんと教育をしようという姿勢はめっちゃ見られるんだけど)。
いつでも強気だった、あのマリラが…さめざめと泣くんです。
ずっと患っていた目が…このままいくと失明する可能性がある、ってお医者さんに言われて…、マシューがいなくなった今、アンも大学に入ってしまえばたった一人になってしまう、そうしたら、とてもじゃないけど一人でこの家を…グリーンゲイブルズを切り盛りすることはできそうにないから、売るんだ、って……。
それを聞いて驚くアン。
…でも彼女は、それを聞いて、ここできちんと…ひそかに決意していたことをマリラに打ち明けます。とても堂々と。グリーンゲイブルズを売ってはいけない、と。自分は大学にはいかない、奨学金も辞退する、勉強は先生として働きながらするし、マリラの手伝いもする、それなら売らなくてもすむでしょう、と。
今度は驚くのはマリラです。…この時は昔の彼女に戻ったかのように「馬鹿なことを言うんじゃない」と言うのですが…すでにアンの心は決まっていて、動かない。

…アンは、奨学金を得るために、多大な努力をしてきたのです。
それを…自分のために大事なアンを犠牲にすることはできない、とマリラは言うのだけど…アンは、自分のやるべきことが今ははっきりわかる、と…。

ここは曲り角なんだ、とアンはマリラに言う。
奨学金を受け取り、大学への進学が決まった時…未来は輝く、まっすぐな一本の道に見えた。今は曲り角にいて、先がどうなっているかは見えない。だけどこの道だって、きっと輝いているに違いない、って…。
その迷いのない眼差しが、…ずっと印象に残ってました。

…アンは、すばらしく立派な女性に成長しました。
少女時代のハチャメチャさも好きだけど、このラストもすばらしい。今回、全50話をきっちり見ようと思ったのは、ここに至る過程をしっかり見たかったから、というのもあったのです。
改めて…アンが大好きになりました。


で、最終回はというと、ギルバートとの仲直りエピソードがあるんだよね!
これもすばらしくよかった。ていうかギル、ジェントルマンにもほどがあるよ!アンに5年も無視されていたのに…そりゃ惚れるね。仕方ない。

あと、全編通して好きだったのは…アンの腹心の友、ダイアナ。
「こういう友でありたい」ってすっごく思わせてくれる子でした。本当にもう…大好き!(まあうちはどう考えてもアン側で、親友の皆さんがダイアナ役ですが…。てか、だからダイアナが好きなのかも)


赤毛のアン、はここで終わりですが、アンのシリーズっていっぱい他にも出てるんだよね?娘の話とか…読んでみようかなあ。
…とか思ってたら、なにい!?「こんにちは アン」だと…!?
グリーンゲイブルズに来る前の話がアニメ化…。見るしか…ないよね…やっぱ。
つーか、アンって人気あるんだなあ!(今更…)