目を閉じて、まず輪郭を思い出す。
絵を描くときのように。
あごのラインをすっとひけば、ぱっと顔が現れる。
まぶたの裏で。
なにかのマンガであったみたいに、
人の夢が、全部つながっているものだったらいいのに。
走って走って、探して見つけたい。どんなに小さな芽でも。
会えるのなら夢だけでもいい。
透明なトンネルをずっと走る。
久々にたくさん飲んで、気持ちよく眠れそうだと思ったけど、
浅い眠りの中を走って走って、何度も目を覚ました。
…さすがに、ビールとワインと焼酎は飲みすぎだったかしら。