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夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

過去は、懐(なつ)かしく、そして愛(いと)おしく  《初出2008.1.13.》

2008-06-04 14:51:54 | 幼年・少年時代の想いで
母の命日に私達夫婦と妹2人で、お墓参りした後、
駅前に近いイタリア料理店で昼食とした。

このレストランは、末妹が偶然見つけた料理店で、
私達は気に入り、ほぼ毎年利用している。

ある程度の赤、白のワインを呑みながら、コース料理を頂くのだが、
気心知れた私達4人は、
一年に一回のささやかに母を偲(しの)ぶ集(つど)いであるので、
話題は生前の母のエピソードが多かった・・。


私は昭和19年に農家の三男として生を受けたが、
小学2年に父に死去され、まもなく祖父も亡くなり、
技量の必要とされた農家は没落しはじめた・・。
母は嫁ぐ前の叔母2人とで、
私達兄妹を何とか世間並みに願いながら育ててくれたが、
困窮した生活は隠せる状況ではなかったのである。

こうして私の小学生時代は、母、叔母達に見守られながら過ごした・・。


私は亡き母の死生観を話していた時、
ふと祖父の妹の方を想いだした・・。

私達が最も生活に困窮した時、あの頃、
このお方は頻繁に来宅し、私と妹の2人に何かと面倒を見てくれたのである。

このような話題になると、
あの叔母さんには特にお世話になった、
と私達は話し合った。

私達は多くのお方に見守れながら、
今は世間並みの生活を送ることが出来ているが、
過ぎ去った困窮した時代は、懐かしく、愛(いと)おしくも感じられ、
お互いに、あの時は、と話し込んだりした。





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