夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

霧雨の中、傘を差して紫陽花(アジサイ)の花に心を寄せれば・・。

2012-06-06 11:19:53 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の身であるが、
今朝は雨が降り、小庭の樹木の枝葉がしっとりと濡れ、ときおり風が吹き、枝葉が揺れている。

この時節は私は独りで付近の遊歩道、公園を散策して、
紫陽花(アジサイ)、菖蒲(アヤメ)、花菖蒲(ハナショウブ)、
そして川辺に咲く杜若(カキツバタ)の花の色合いを誉(ほ)めたりして、
過ごすことが多い。

私の住む世田谷区と狛江市に接近した調布市の片隅みの地域は、
平年6月10日前後に『梅雨入り』となり、学童たちが夏休みに入る直前の7月20日前後に、
『梅雨明け』となるのが、平年の習わしとなっている。

こうした習性なので、ぼんやりとまもなく『梅雨入り』になるのかしら、
と思ったりした。

過ぎし日の3日、霧雨が降りしきる中、独りで付近の遊歩道を傘を差しながら歩いていた・・。
そして小公園の外れに群生した紫陽花(アジサイ)の花に思わす見惚(みと)れ、足を止めた。

青色の飾り花は大きい咲いたりしている中、
少し白色、中には薄紫色に変貌した色合いを見たりすると『ガクアジサイ』かしら、
と感じたりした。
この『ガクアジサイ』は、白色から紫色に変化し、私は魅せられて50数年過ぎている。

20代の血気盛んな頃の私は、女性と手を握ったりして恋愛もしたが、
失恋の方が多く、どうしてなの、と女心の多彩なことも解らなかった青年であったりした。
こうした時など、うつろう花色の『ガクアジサイ』を眺めたりすると苦笑したりした。

或いは新婚まもない時、付近の公園を新妻と散策して、カメラで新妻を撮ったりしていると、
薄紫色とか白色のブラウスが良く似合う、と私は秘かに喜び、そして新妻に言ったりした。

このようなことを思い馳せたりし、小雨降りしきる小庭を眺めたりした。

そして午後になれば、霧雨が雨上がりとなると思われるが、
小雨に煙る中、ひとりでただずんで、そっと心を寄せるのも贅沢なひとときと思ったりしている。

私は齢を重ねるたびに人出の多い著名な菖蒲園、アジサイ寺などは、
ゆったりと静寂の中で鑑賞することはできないので苦手となっている。
そして付近を散策して、偶然に紫陽花(アジサイ)、花菖蒲(ハナショウブ)、杜若(カキツバタ)にめぐり遇(あ)えば、
思わず心を寄せられ、過ぎ去った日々に愛惜を重ねながら、確かな美を享受している。

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2 コメント

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多彩な女心が分からないなんてちょっと解せませんが。(笑) (masamikeitas)
2012-06-07 16:18:58
夢逢人さん、こんにちわ。
私のバイト先の老人施設が、明日「アジサイ祭り」を行うという話しで、ご自宅にアジサイが咲いている方は持ち寄られるとのことです。

私は小ぶりのアジサイが好きです。
お寺にある大きなアジサイは風情を感じません。

ところで、
>20代の血気盛んな頃の私は、女性と手を握ったりして恋愛もしたが、
失恋の方が多く、どうしてなの、と女心の多彩なことも解らなかった青年であったりした。

夢逢人さんが珍しく恋愛話を書かれていますが、

>女心の多彩なことも解らなかった青年であったりした。

シナリオライターを志していらっしゃった夢逢人さんが、多彩な女心が分からないなんてちょっと解せませんが。(笑)

>薄紫色とか白色のブラウスが良く似合う、と私は秘かに喜び、そして新妻に言ったりした。

私は夢逢人さんと違い、高校時代憧れていた女性がいつもはセーラー服ですが、休日ということもあって、薄紫色のブラウスを着て歩かれていたのを見かけました。
セーラー服姿も良かったですが、薄紫色のブラウスが清純さをいっそう引き立てて似合っていました。(笑)
返信する
女性はアジサイの花のように白色から紫色まで変貌 (夢逢人)
2012-06-07 23:05:15
masamikeitasさま。

>私のバイト先の老人施設が、明日「アジサイ祭り」を行うという話しで、ご自宅にアジサイが咲いている方は持ち寄られるとのことです。
>私は小ぶりのアジサイが好きです。
>お寺にある大きなアジサイは風情を感じません。

この時節、付近の住宅街、遊歩道などを散策していると、こんな処にアジサイが咲いている、
或いは家の玄関口に小ぶりのアジサイを置いてある家もあり、微笑みながら鑑賞したりしています。

以前、伊豆半島の下田に旅をした時、街ぐるみでそれぞれの家の前に、
小ぶりなアジサイが飾られて、付近の小山もアジサイ一色となっていました。

こうした情景を観たりしていますと、それぞれの家で、幾つかの種類を鑑賞させて頂き、
心に残った次第です。


>>女心の多彩なことも解らなかった青年であったりした。
>シナリオライターを志していらっしゃった夢逢人さんが、多彩な女心が分からないなんてちょっと解せませんが。(笑)
多くの女性はアジサイの花のように白色から紫色まで変貌するごとく、
多面で多彩と思ったりしています。

作家・三浦朱門さんは文化庁長官をなさった人でもありますが、
女性は不思議、と70歳の時も随筆に書かれていました(笑)

まして私など、未(いま)だに女性の心理に戸惑うことも、あります。
女心と秋の空、と古来から伝えられています通り、
不思議で魅力が倍増するのかしら、そして謎もそれなりに美化するのかしら、
と昨今でも感じている次第です(笑)
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