夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

現役の諸兄諸姉は『勤労感謝の日』、私は『年金感謝の日』と高齢者の私は受けとめて・・。

2012-11-23 15:20:18 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の68歳の身であるが、
今朝はどんよりとした雲の空で迎えたが、午前9時過ぎから小雨が降ったり、やんだりし、
思いだすように霧雨が降ったり、そして本降りとなったりしていた・・。

カレンダーを何気なしに見ると『勤労感謝の日』と朱記されて折、
思わず恥ずかしくなり、苦笑した。

私は2004(平成16)年の秋、35年ばかり中小業の民間会社でサラリーン生活を終えて定年退職した後、
年金生活で過ごしているので、昨今は恥ずかしながらも曜日の感覚が衰えている。

私の住む世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅の地域では『勤労感謝の日』の頃になると、
自宅の小庭、付近の遊歩道、小公園の落葉樹が、
紅色、朱紅色、淡い黄色、黄色に彩られる錦繍(きんしゅう)の華やかな情景のピークとなり、
私は過ぎし11月3日の『文化の日』の頃から、色合いを染め始めるので、
と毎年待ち焦(こが)がれているひとりである。

そして『勤労感謝の日』を過ぎる頃になれば、落葉が吹き寄せのように幾重にも重ねたりした後、
イチョウのたわわな葉が黄色の色合いを深めて、12月の初旬に落葉して、晩秋から初冬に移り変わる・・。

先ほど、小雨降る中、庭のテラスの片隅に於いて、
庭の片隅にあるモミジを撮ったりしたが、やはり雨の中は無理だったと苦笑したりしている。
                  
このような思いで年金生活を過ごしているが、私のサラリーマンの現役時代には、
『勤労感謝の日』に際しては、それなりに想いである。


私の30代は、会社の販売締切日がたまたま20日であり、
コンピュータの専任者であったので、『勤労感謝の日』はコンピュータの月次処理作業で追われていた。
休日出勤務をしていたが、経理の決算の担当者も出勤されていたので、
『働けるうちに・・こうしていられるのも・・幸せかも知れない・・』
と私は言いながら、疲れ切っていたが、元気良く社内で働いていた。

40代になると、システムの開発と運営の併行業務となり、
たえず身体も張り、ときには週一回休めれば良い方で、土日、祭日の休日もなくなった時期が多かった。
そして、ときおり徹夜となり、早朝を迎えると、
『今・・働らなくて・・いつ働くのよ・・』と心の中で呟(つぶや)きながら、自身を励まして奮闘していた。

そして50代は情報畑から他部門に異動したり、後半は業界のリストラ烈風の中で出向となったりしたが、
相変わらず心も身もギリギリまで業務に専念したりし、
特に勤務地の遠い出向先に於いては、『50代後半でも体力勝負は・・勘弁してほしい』と、
心の中で呟(つぶや)くことが多く、サラリーマン生活を卒業したのである。


昨今、過重労働などと新聞で読んだり、テレビで視聴すると、
私たちの時代も同じであった、と思ったりしている。

ただ、昭和の時代が終る頃までは、
日本の経済は躍進していたので、真摯に職責を果たせば多くの人々が明日に希望が持てる時代であったので、
少なくとも団塊の世代、少し齢上の私たち世代、そして先輩の人たちは、幸運な時代に恵まれていた、
ときおり私は深く感じたりすることがある。

年金生活の私たち夫婦の基本は、厚生年金、わずかな企業年金を頂き、
通常の生活費するのが原則としている。
しかし共通の趣味のひとつである国内旅行、或いは冠婚葬祭などの思いがけない出費などに関し、
程々の貯金を取り崩して生活している。

こうして私たち夫婦は経済的に贅沢な生活は出来ないが、
働らなくても何とか生活ができるので助かるわ、と家内がときおり、
呟(つぶや)くように私に言ったりするので、私は苦笑しながら聞いたりしている。

こうしたささやかな生活をしているが、もとより社会保障制度の年金、医療、介護の基盤は、
高齢者が使う費用を、その時の現役世代が保険料や税で負担する財政方式(賦課方式)を取っているので、
働いて下さる現役世代の諸兄諸姉が、その時の高齢者を支えているのである。

こうした現状を思考すれば、私は現役世代の諸兄諸姉に感謝をしながら、
思わず11月23日は、年金生活をしている私は『年金感謝の日』と命名した。

昨今は政治は混迷、経済は低迷、そして社会は劣化となる中で、
サラリーマンの諸兄諸姉は、たえず成果を問われる時代となり、
せめて祭日の『勤労感謝の日』から始まる3連休の方は多いと思われるので、
ご家族でのんびりと過ごされれば、と霧雨舞い降る庭を眺めたりしている。

☆下記のマーク(バナー)、ポチッと押して下されば、幸いです♪
にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へにほんブログ村
散文 ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする