夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

定年後の私の愛(いと)しき散歩道のひとつ、錦繍(きんしゅう)の情景の中を歩けば・・。

2012-11-21 17:18:09 | 定年後の思い
私は東京郊外の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅みに住む年金生活の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

私は2004〈平成16〉年の秋に定年退職後、その直後から年金生活をしているが、
私の半生は、何かと卑屈と劣等感にさいなまれ、悪戦苦闘の多かった歩みだったので、
せめて残された人生は、多少なりとも自在に過ごしたと思い、年金生活を始めた・・。

私は東京オリンピックが開催された1964〈昭和39〉年の秋に大学を中退し、
アルバイト、契約社員をしながら映画・文學青年の真似事をしたが、
あえなく敗退して、やむなく大手の企業に中途入社する為に、コンピュータの専門学校に一年通ったりした。

そして何とかこの当時は大手の音響・映像のメーカーに中途入社できたのは、1970〈昭和45〉年の春であった。
その後、この会社の音楽事業本部の大手レーベルが、外資の要請でレコード専門会社として独立し、
私はこのレコード専門会社に転籍させられ、情報畑、管理畑などを含め35年近く奮戦してきた。

この間、音楽業界は、1998年に売上の主軸となるCDがピークとなり、
この少し前の年から各会社は総合見直しとなり、会社間の統廃合もあり、人員削減も行われはじめ、
リストラ烈風となった。
そして私の勤めた会社も同様に、早期退職優遇制度の下で、上司、同僚、後輩の一部が業界から去ったりし、
人事異動も盛んに行われたりし、 私も50代のなかば、取引先の物流会社に出向を命じられ、
この中のひとつの物流センターに勤務した。

私は本社に30年近く勤め放り出され、私でも失墜感もあり都落ちの無念さを感じたが、
半年後から何とか馴染み、精務した。

この間、出向先の物流会社も大幅なリストラが実施されたり、
私が30年近く勤めてきた出向元の会社でも、リストラ烈風となる中、
私の同僚、後輩の一部が定年前の退社の連絡、或いは葉書で挨拶状を頂いたりし、
私は出向先で2004〈平成16〉年の秋に定年退職を迎えたのである。

そして、私は出向身分であったので、何とか烈風から免れたのも事実であり、
定年前の退社された同僚、後輩に少し後ろめたく、
退職後の年金生活に入った理由のひとつとなった。

2004〈平成16〉年の秋に、定年退職となり、その後は年金生活を始めて、
日常は買物担当となった私は、毎日のように独りで最寄のスーパーに買物に行ったり、
或いは駅前までの片道徒歩20分ぐらいのスーパーに行ったりし、ときおり本屋に寄ったりしている。
何かしら私は根がケチなせいか、路線バスに乗るのことなく、ひたすら歩いたりしている。
その後、自宅から数キロ以内の遊歩道、小公園などを歩き廻ったりし、季節のうつろいを享受している。

定年した後、年金生活を始めて、独りで近所の遊歩道を散策したりすると、
このように自由に散歩できるなんて、許されても良いのかしら、
と定年直前までの何かと多忙期を思い重ねたりし、戸惑いながら甘受したりした。

そして自宅の小庭の雑木の四季のうつろいを眺めたりし、
朝の陽射し、昼下りのひととき、そして夕暮れ時に、
ゆっくりと時を過ごし、苦楽の激しかった過ぎ去った日々に愛惜を重ねながら、微苦笑したりしている。


こうした中で、本日も買物を終え自宅に戻った後、いつものように散策に出かけた・・。
たまたま今回は、新しく買い求めたデジカメを持ち、つたない私でもどのくらい撮れるのかしら、
と思い持参したのである。

近くに流れる野川の川沿いの遊歩道があり、私の散策の好きなコースのひとつで、
週に3回ぐらい歩いたりしている。

特に野川の川沿いの遊歩道を歩くコースとしては、京王線の『柴崎』駅と『国領』駅の中間点に野川が流れ、
下流に向い小田急線の『喜多見』駅から『成城学園前』駅の中間点に野川の流れているが、
この間の地域に私は結婚前後の5年を除き、63年ばかり住み共有してきたので、
私の縄張りのようなホームグランドと秘かに思ったりしている。

こうした中で、曲がりくねっていた野川も本格的に東京の郊外の川として50数年前に護岸工事の上、
整備されたり、その後も遊歩道や小公園も新たに設けられたりしてきた。

   

               
下流に向い右岸の遊歩道を歩れば、
   
               
私が四季折々、立ち止まり眺めたりしている。

その後、最寄の公園に立ち寄ったりした。
   

   

              

             
この小公園は、10数年前の頃から開園され、定年後の私は四季折々の情景を享受されている。
             
この小公園の名称は、このような看板があり、ご近所のご家族の人たちからも数多くの区民、市民から、
利用されている公園のひとつである。

この後、私は野川の遊歩道を歩き自宅に向った。
            

今回は、黄色、朱紅色に染められた落葉樹の多い錦繍(きんしゅう)の中を歩き、
この後の晩秋の黄色、朱紅色の葉が舞い散る時節までの季節は、少しばかり私はそわそわとし、
歩き廻ったりしている。

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