2/27~週の日経平均は、前半が2/28(日本時間3/1昼前)のトランプ
大統領議会演説を前にした警戒感が、本家の米国以上にあり、ドル安/円高を
誘い、やや株安の動きであった。週後半3/1以降、トランプ大統領の議会演説
を無難にクリアすると、安心感による買戻しも加わり、ドル高が強まる展開となり
東京市場の追い風なった。
結局、日経平均は、1週間185円高(↑0.96%)の19469円大引けでした。
さて、3月第2週(3/6~3/10)主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
週末のNY市場、イエレンFRB議長は、3月の利上げに前向きな発言をしても
小幅上昇。利上げを追認する内容で、週明け以降、為替動向がポイトとなる。
明日以降の米経済指標の力強さを確認、維持すれば利上げを決定する確率が
高い。
米指標で、3/8の2月ADP雇用者数、3/10の2月雇用統計が注目です。
想定内の内容となれば、利上げへの思惑が、株上昇要因なりそうです。
国内は、週末にメジャーSQが予定されており、19500円固めが意識されて
メジャーSQ通過後、米雇用統計先取りの相場展開となる可能性もありそうです。
物色の流れとして、中・小型株もチェックしておきたい。
日経平均、3月第2週(3/6~3/10)レンジは、19250円~19850円
程度をを想定しています。
1.3月第2週(3/6~3/10)主なイベントと予定
3/5
中国 全人代(全国人民代表大会、~3/17)
3/6
米 1月製造業新規受注
米 ミネアポリス連銀総裁、講演
豪 1月小売売上高
3/7
日本 ロコンド 新規上場
米 1月貿易収支
米 国債入札 3年債(240億ドル)
豪 中銀政策金利
EU ユーロ圏GDP確定値
世 OECD経済見通し公表
3/8
日本 1月国際収支
日本 2月景気動向指数
日本 第4四半期GDP改定値
日本 アスカネット 決算
日本 「SECURITY SHOW 2017」(~3/10)
日本 「リテールテックJAPAN 2017」(~3/10)
米 2月ADP雇用者数
米 国債入札 10年債(200億ドル)
中国 2月貿易収支
3/9
日本 2月都心オフィス空室率
日本 グッドコムアセット、鎌倉新書 各決算
日本 ピーバンドットコム 新規上場
米 新規失業保険申請件数(~3/4までの週)
米 2月消費者信頼感
米 国債入札 30年債(120億ドル)
中国 2月消費者物価指数
中国 2月生産者物価指数
EU ECB政策金利
EU ドラギECB総裁 記者会見
EU EU首脳会議(~3/10まで)
3/10
日本 3月メジャーSQ
日本 フルスピード、テンポスバスターズ、モルフォ、アイリッジ 各決算
米 2月雇用統計
独 2月貿易収支
3/11
米 米国は夏時間へ移行
サ サウジアラビア国王、来日
2.NY市場、為替/債券 各結果(3/3)
今日のNY為替市場、この日の最大の注目はイエレンFRB議長の講演だった。
今週に入って米地区連銀総裁の発言から市場は3月FOMCでの利上げ期待を
高めていた。議長がその期待を追認するか注目されたが、「経済が予想通りなら
3月利上げは適切」と議長は述べ、期待を追認する内容となった。
市場は3月利上げを確実視したようで、CMEがFF金利先物の取引から算出
しているFEDウォッチでは、3月FOMCでの利上げ確率が82%まで上昇し、
翌日物金利スワップ(OIS)取引から算出した確率で95%まで高まっている。
来週の米雇用統計がよほどコケない限り、3月は0.25%の利上げという
シナリオになりそうだ。
ただ、為替市場の反応は逆で、ドルは講演が始まった直後こそ買いが強まった
ものの、事前にだいぶ織り込んでいたこともあり、動きは続かなかった。まさに
「噂で買って事実で売る」といった展開となっている。
また、議長は質疑応答で「トランプ大統領の経済政策にはかなりの不確実性が
ある」 と述べたこともドル売りを誘った可能性もありそうだ。
ドル円は講演が始まった直後は114.75付近まで上昇したものの、直ぐに戻り
売りに 押され、114円を割り込んでいる。115円に届かなかったことから、短期
筋が一旦見切り売りを入れたようだ。
一方、ユーロドルは買戻しが強まり、1.06台を回復。仏大統領選の世論調査で、
マクロン氏とルペン氏の支持率の差が拡大したこともユーロの買い戻しを誘って
いる。また、ユーロ円も121円台まで上昇。ドル円は上値が重かったものの、米
株が底堅く推移したこともあり、円高の動きまではなかったようだ。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=358779
米国債利回り(NY時間16:39)
2年債 1.305(-0.003)
10年債 2.480(+0.002)
30年債 3.073(0.000)
期待インフレ率 2.044(+0.023)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、10年債利回りは横ばい。この日の最大の注目はイエレン
FRB議長の講演だった。今週に入って米地区連銀総裁の発言から市場は3月
FOMCでの利上げ期待を高めていた。議長がその期待を追認するか注目された
が、「経済が予想通りなら3月利上げは適切」と議長は述べ、期待を追認する内容
となった。
市場は3月利上げを確実視したようで、CMEがFF金利先物の取引から算出
しているFEDウォッチでは、3月FOMCでの利上げ確率が82%まで上昇し、
翌日物金利スワップ(OIS)取引から算出した確率では95%まで高まっている。
ただ、既に織り込んでいた面もあり、講演後は利回りは下げて反応している。
10年債利回りは一時2.52%付近まで上昇したが、節目となっている2.5%を
下回って終えている。政策金利に敏感な2年債も1.34%台まで上昇後、1.30%
付近に戻す動き。
2-10年債の利回り格差は118(前日117)http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=358778
3.NY株式市場 結果(3/3)
NY株式3日
ダウ平均 21005.71(+2.74 +0.01%)
S&P500 2383.12(+1.20 +0.05%)
ナスダック 5870.75(+9.53 +0.16%)
CME日経平均先物 19470 (大証終比:0 0.00%)
今日のNY株式市場でダウ平均は横ばい。高値警戒感からの調整の動きが続いた
ものの、下値では押し目買いも見られ、強い地合いは維持している。特に相場の
バロメータとなっている銀行株が堅調に推移しており全体を支援しているようだ。
きょうは、イエレンFRB議長の講演が行われた。週後半から市場は急速に3月
FOMCでの利上げ期待を高めており、その期待に沿った内容となるか注目され
たが、議長は「経済が予想通りなら3月利上げは適切」と述べ、期待を追認する
内容となった。ただ、株式市場の反応は限定的となっている。
内国歳入庁(IRS)など米当局による家宅捜索が入り、昨日株価が大きく下落
していたキャタピラーが反発したことも支援した。スイスの子会社キャタピラー
SARLの利益について、納税義務があるかどうかで長い間争ってきたが、それ
に関連した資料の押収だった模様。アナリストからは1株利益が最大で0.30
ドル減少する可能性があるとの指摘も出ていた。
昨日NY証券取引所に上昇のSNS「スナップ・チャット」を運営するスナップ
が、きょうも10%超の上昇。大手メディアのコムキャスト傘下NBCユニバー
サルが、スナップとの戦略的提携の一環で、IPOで5億ドルを投資したと報じ
られたことも株高を後押ししているようだ。
NBCユニバーサルは少なくとも1年間はスナップ株を保有することに合意して
いるという。ただ、アナリストからは株価は過大評価との見方が相次いでおり、
適正は14ドルとの指摘も出ていた。
ダウ採用銘柄ではキャタピラーが上昇したほか、ゴールドマン、JPモルガンが
堅調。反面、ナイキやウォルマートといった消費関連が軟調。商品市場で原油が
下落していたことで、エクソンモービルも売りに押されている。
ナスダックも反発。アップルやフェイスブック、マイクロソフトが堅調。一方、
エヌビディアが続落したほか、AMDも前日に引続き大きく売られている。
銃器メーカーのアメリカン・アウトドア・ブランズが下落。第3四半期の決算を
発表しており、利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を大きく下回った。
また、見通しも弱い内容となっている。消費者銃への需要が弱まっている模様。
コストコが下落。第2四半期の決算を発表しており、1株利益が1.17ドルと
予想(1.36ドル)を下回った。同社のギャランティCFOは国境調整税は間
違いなく悪い案と懸念を表明していた。
マイクロン・テクノロジーが上昇。証券会社主催のコンファレンスに出席しており、
第2四半期の1株利益の見通しを0.86ドル近傍に上方修正した。従来予想は
0.63ドルで、市場予想は0.65ドルだったことから、ポジティブサプライズと
なった。需要が引き続き堅調な中、商品構成の見直しやコスト削減、メモリーチ
ップの価格安定が背景としている。
米百貨店のメーシーズが下落。一部報道で、同社の買収を協議しているカナダの
ハドソンズ・ベイが買収費用を捻出するための資金調達がまだ整っていないと、
報じられたことが嫌気されている。サイモン・プロパティーなど、ハドソンズ・
ベイのエクイティパートナーがショッピングモールへの追加投資に消極的だとも
伝わっている。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=358776
4.NY市場、原油先物4月限/金先物4月限 各結果(3/3)
NY原油先物4月限(WTI)
1バレル=53.33(+0.72 +1.37%)
ブレント先物5月限(ICE)(終値)
1バレル=55.90(+0.82 +1.49%)
ブレント-WTI 2.57
3日のNY原油は反発。手掛かりとなるような支援材料は特に見当たらなかったが、
供給過剰などを背景に大幅下落した前日の流れに対する修正となった。
4月限は、夜間取引では前日付けた期近ベースで3週間ぶりの安値(52.54ドル)
近辺で下げ渋ると、立会い開始後は上げ幅を拡大。序盤すぎ以降は戻り一服となっ
ていたが、引けにかけては再び押し上げられると、53.39ドルまで強含んだ。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=358769
NY金先物4月限(COMEX)
1オンス=1232.9( -6.4 -0.52%)
3日のNY金先物相場は続落。引き続き今月の利上げ観測の高まりや米債利回りの
上昇などが重しとなり、下値を切り下げる展開となった。なお、米連邦準備制度
理事会(FRB)のイエレン議長も今月の利上げの可能性を示唆したが、市場の反応
は限られた。
最も取組高の多い4月限は、時間外取引中盤に前日安値を割り込むと、通常取引開始
後は下げ幅を拡大し、終盤には一時、1223.0ドルと2月15日以来の安値を付けた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=358762
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