2/16~週の日経平均は、上昇しました。ギリシャ債務問題やウクライナ
問題は、以前燻るものの、当面で悪化しない見通しがたち、相場環境が好転。
日経平均は、2007年2月高値を更新し、2000年5月以来の水準を回復。
円安進行とならない中、メガバンクなど、金融株や春節をトリガーとしたイン
バウンド銘柄が牽引した格好でした。
結局、日経平均は、1週間で418円上昇(↑2.34%)の18332円でした。
2月第4週(2/23~2/27)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
週末のNY市場が、ギリシャ債務問題が4ヶ月延長され、ダウ/ナス共大幅の
上昇となり、週明けの東京市場は、上昇スタートになりそうです。
日経平均は、過熱感はあるものの、業種を変えての循環物色も見られており、
明日以降、好決算出遅れ銘柄へ改めて資金流入が見込めるかもしれません。
海外での突発的な事件が起きない限り、2月の月足陽線引けは濃厚で、上値を
どの程度伸ばせるか、注目しています。
日経平均、2月第4週(2/23~2/27)レンジは、18100円~18600円
程度を想定しています。
1.2月第4週(2/23~2/27)主なイベントと予定
2/23
日本 日銀議事録(1/20、21分)
日本 1月スーパーマーケット売上高
日本 シリコンスタジオ新規上場
米 1月中古住宅販売件数
米 1月シカゴ連銀全米活動指数
中国 休場(春節 ~2/24)
印 インド財務相、16年度予算案発表
独 2月Ifo景況感指数
英 HSBCホールディングス 決算
ギ ギリシャが改革案提出期限
2/24
日本 2月末、配当/分割/優待 権利付最終売買日
日本 アインファーマシーズ 決算
米 12月S&Pケースシラー住宅価格
米 イエレンFRB議長、上院銀行委員会で証言
米 国債入札 2年債(260億ドル)
米 オフィス・デポ、ホーム・デポ、HP 各決算
独 第4四半期GDP改定
EU 1月ユーロ圏消費者物価指数
EU ドラギECB総裁、講演
2/25
日本 ラクーン、プラネット 等 決算
日本 気象庁3カ月予報(3~5月)
米 1月新築住宅販売件数
米 イエレンFRB議長、下院金融委員会で証言
米 国債入札 5年債(350億ドル)
中国 2月HSBC製造業PMI速報
仏 アクサ 決算
EU ドラギECB総裁、議会証言
2/26
日本 終値を基準にMSCIリバランス
米 1月消費者物価
米 1月耐久財受注
米 新規失業保険申請件数(~2/21までの週)
米 国債入札 7年債(290億ドル)
米 アカデミー賞 授賞式
独 2月失業率
独 アリアンツ 決算
英 ロイヤルバンクスコットランドG、ロイズ・バンキングG 各決算
2/27
日本 1月完全失業者数
日本 1月有効求人倍率
日本 1月消費者物価
日本 HIS、ダイドー、内田洋行、大塚HD等 各決算
米 1月中古住宅販売成約指数
米 第4四半期GDP改定
米 米国土安全保障分野 暫定予算期限切れ
米 金融政策フォーラム
米 ギャップ、JCペニー 各決算
2/28
米 国債償還 2年債(350億ドル)
5年債(430億ドル)
ギ ギリシャ第2次金融支援受領期限
2.NY市場、為替/債券 各結果(2/20)
今日のNY市場は後半になってドル円もユーロドルも買い戻しが強まった。
序盤は、この日のギリシャ問題に対するユーロ圏財務相会合への警戒から
ユーロは上値が重く、円相場も円高の動きが優勢となっていた。
しかし、後半になって、ギリシャへの4ヵ月間の支援延長で合意したことで、
リスク選好の動きも見られ急速に反転している。
支援延長はギリシャが申請していた6ヵ月間ではなく、4ヵ月間に縮小となった。
延長期間は短縮されたものの、とりあえず最悪の事態は回避できたとして
市場はポジティブに捉えたようだ。
きょうはギリシャが履行すべき改革の詳細は発表されなかった。改革の一
覧表を23日月曜日までにギリシャ自身が提出することになっており、それを
検証した後、支援延長の暫定合意とするようだ。ただ、ギリシャの構造改革の
具体的な詳細に関しては、その一覧表をもとに、新たに4月末に期限を設定
して協議を続けるとしている。まだまだ波乱の可能性はありそうだ。
ユーロドルは序盤に1.12台まで下落してたものの、1.14台まで一時反転
している。
また、ユーロ円は133円台半ばから一時135円台後半まで値を飛ばした。
一方、ドル円は118円台前半まで値を落としていたが、119円台まで戻す動き。
ギリシャ合意も然ることながら、プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁とブラード・
セントルイス連銀総裁の発言を受けた動きもあったようだ。
ともにタカ派色の強い総裁ではあるが、特にプロッサー総裁が「FOMC議事録
への反応は米雇用統計を無視している」と述べたことに敏感になっていた模様。
市場関係者には前回のFOMCは2月始めに発表になった1月分の強い米雇用
統計を見ていないとして、6月利上げ期待を温存させている向きもいるが、連銀
総裁がそれを言及したことにやや驚きがあったのかもしれない。
いずれにしろ、これについては来週のイエレンFRB議長の議会証言が大きな
ヒントとなりそうで、それまでは思惑が錯綜しそうだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=245020
米国債利回り
2年債 0.638(+0.021)
10年債 2.113(-0.001)
30年債 2.717(-0.017)
期待インフレ率 1.757(+0.004)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは下に往って来い。序盤はギリシャへ問題へ警戒感も
あり、利回りは低下して始まった。ただ、ギリシャへの4ヵ月間の支援延長で合意
したことや、米地区連銀総裁の発言もサポートし、利回りは下げを取り戻している。
プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁が「FOMC議事録への反応は米雇用統計を
無視している」と述べたことに、来週のイエレンFRB議長の証言を控えて、敏感に
なっていたようだ。
10年債利回りは2.04%台まで低下後、2.14%まで一時上昇している。政策金利に
敏感な2年債は0.64%まで一時上昇。
2-10年債の利回り格差は+148(前日+150)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=245019
3.NY株式市場 結果(2/20)
NY株式20日
ダウ平均 18140.44(+154.67 +0.86%)
S&P500 2110.30( +12.85 +0.61%)
ナスダック 4955.97( +31.27 +0.63%)
CME日経平均 18530 (大証比:+170 +0.92%)
今日のNY株式市場、ダウ平均は反発し最高値を更新している。きょうのギリシャ
問題に対するユーロ圏財務相会合への警戒から序盤は売り先行で始まったものの、
ギリシャへの4ヵ月間の支援延長で合意したことで、急速に買いが強まった。
ダウ平均、S&P500とも最高値を更新した。
ダウ採用銘柄ではボーイングやユナイテッド・ヘルスが上昇した他、アメックスも
反発している。一方、P&G、コカコーラが下落。
産金のニューモント・マイニングが大幡高。決算が予想を上回ったことが好感され
ている。金価格の下落により販売価格や在庫評価の下げは懸念となっていたが、
予想以上のコスト削減が奏功した。前四半期の適用産出コストは1オンス631ドル
となっており、前年の766ドルから17%削減している。
ナスダックは続伸。アップルやフェイスブック、アマゾンが上昇。
医薬品のサリックスが商いを伴って上昇。カナダのバリアントと買収協議が行われ
ているが、早ければ来週にも合意する可能性があると伝わっている。買収価格は
1株約160ドルとみられている。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=245017
4.NY市場、原油先物3月限/金先物4月限 各結果(2/20)
NY原油先物3月限(WTI)(終値)*最終売買日
1バレル=50.34(-0.82 -1.60%)
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=50.81(-1.02 -1.96%)
ブレント先物4 月限(ICE)(終値)
1バレル=60.22(+0.01 +0.02%)
ブレント-WTI(4月限) 9.41(前日8.38)
NY原油先物相場は続落。序盤はギリシャへの懸念も根強く売りが優勢となった。
また、最近注目のベイカーヒューズが毎週発表する採掘装置の稼動数は37箇所
の減少と減少数が1月始め以来の小ささだったことも圧迫した。
きょうが最終売買日となった3月限は一時50ドルを下回る水準まで下落している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=245013
NY金先物4月限(COMEX)
1オンス=1204.90(-2.70 -0.22%)
今日のNY金先物相場は反落。ユーロ圏財務相がギリシャの支援延長で合意に達
したことで逃避買いが後退している。
4月限は時間外で1200ドルを再び割り込んだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=245014
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