12月第1週の日経平均は、2週連続の上昇となった。週初の日経平均は3日ぶり
反発でスタートした。週半ばは、米中貿易協議の進展期待が後退するなど、為替も
やや円高にシフトし株価が下がる場面も、週後半は、中国の11月製造業PMIが
予想を上回り、持ち直し23300円台をキープした。
個別も中・小型株の見直し買いも散見され、師走相場の期待も高まった格好だった。
結局、日経平均は、週間で60円上昇(↑0.26%)の23354円でした。
さて、12月第2週(12/8~12/15)の主なイベントと予定は下記の通り。
週末の米雇用統計は、景気動向を示す非農業部門の就業者数が季節調整済み前月比
26.7万人増(予想:18万人増)と予想を大きく上回り、失業率は2カ月ぶり
約550年ぶりとなる3.5%に低下。景気を支える堅調な雇用が維持されている
事が確認され、NY株式市場のダウは、337ドルの上昇となった。
これを受け、日経平均は、続伸スタートになりそうである。
主な経済指標は、米で12/11にFOMCとパウエルFRB議長声明、12/13
11月小売売上高、および12/15の対中関税の発動の可否があります。
また、12/12はECB理事会と政策方針、及び英選挙が注目されます。
国内は、週末の日銀短観、メジャーSQを迎え、週末高となるか注目です。
また、個人の中・小型株の物色に加え、IPOラッシュを迎えます。個人の
需給が改善される中、師走ラリーへ進んで、日経平均は、年初来高値更新を
目指す展開を期待しています。
日経平均、12月第2週(12/9~12/13)レンジは、23150円~
23850円程度を想定しています。
1.12月第2週(12/8~12/14)主なイベントと予定
12/8
中国 11月貿易収支
12/9
日本 第3四半期GDP改定値
日本 アルトナー、学情、Bガレージ、日東網、CASA、荻原工業、泉州電 各決算
米 国債入札 3年債(380億ドル)
中国 マネーサプライ
独 11月貿易収支
12/10
日本 11月工作機械受注
日本 ベステラ、グッドコムA、サムコ、トーホー、シーイーシー 各決算、
日本 SOSiLA物流リート投資法人、ALiNKインターネット、テクノフレックス
各IPO
米 FOMC(~12/11)
米 国債入札 10年債(240億ドル)
中国 11月消費者物価指数
中国 11月生産者物価指数
中国 任天堂の家庭用ゲーム機スイッチ発売
独 12月ZEW景況感指数
英 11月鉱工業生産指数
アル アルベルト・フェルナンデス氏、アルゼンチン大統領に就任
世 ゲオルギエワIMF専務理事、講演
12/11
日本 11月企業物価指数
日本 シーアールイー、JPNミート、アセンテック、神島化 各決算
日本 マクアケ IPO
米 11月消費者物価指数
米 FOMC政策金利結果
米 パウエルFRB議長会見
米 経済予測公表
ブ ブラジル中銀政策金利
2/12
日本 くら寿司、トーエル、クスリのアオキ、ラクスル、オハラ、鎌倉新書、アイ
モバイル、 小林産業、エイチ・アイエス 各決算
日本 メドレー IPO
米 11月生産者物価指数
米 オラクル、アドビ、ブロードコム、コストコ 各決算
米 国債入札 30年債(160億ドル)
ト トルコ中銀政策金利
英 総選挙
EU ECB政策金利
EU ラガルドECB総裁会見
EU 首脳会議
12/13
日本 メジャーSQ
日本 第3四半期GDP
日本 日銀短観
日本 「会社 四季報」発売
日本 日本ハウスHD、アイ・ケイ・ケイ、プラス、神戸物産、エニグモ、ネオジャパン
クミアイ化、ヤ―マン、梅の花、フジコーポ、ナイガイ、ファースト住建 各決算
米 11月小売売上高
米 11月輸入物価指数
米 NY連銀総裁、講演
12/15
日本 安倍首相がインド訪問(~12/17)
米 対中追加関税発動予定
中国 対米追加関税発動予定
2.NY市場、為替/債券 各結果(12/6)
今日のNY為替市場はドル高・円高の展開の中、ドル円は上値の重い展開となった。
朝方発表の米雇用統計が強い内容となったことで、ドル円は発表直後に買いが強まり
108.90円付近まで上昇した。本日の200日線は108.85円付近に来てい
るが、その水準を一時回復。しかし、買いが一巡すると直ぐに戻り売りが強まり、
109円及び200日線を維持できずに失速している。
米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が26.6万人増と予想を大きく上
回った。前回分も上方修正され、失業率も3.5%に低下し、平均時給も前年比
3.1%上昇と3%超の伸びを維持した。力強い雇用を示す数字と言えよう。
市場の一部では景気後退への不安感が高まっているが、きょうの米雇用統計を見た
限りでは、その懸念は後退しているものと思われ、米経済のファンダメンタルズは
底堅さが続いている。
米株式市場でダウ平均は300ドル超の上げ幅となっているものの、ドル円は素直
な反応を示していない。米中貿易協議に関心が集中する中、15日(日)に対中
追加関税の期限を向かえ、そのイベントリスクを巡って来週は重要な週とも言える。
その前にロングポジションを調整しておきたいといったニーズがドル円の上値では
多いのかもしれない。目先の下値サポートは108.50円が意識される。
多いのかもしれない。目先の下値サポートは108.50円が意識される。
米国債利回り
2年債 1.615(+0.023)
10年債 1.838(+0.028)
30年債 2.280(+0.020)
期待インフレ率 1.716(+0.030)
※期待インフレ率は10年債で算出
2年債 1.615(+0.023)
10年債 1.838(+0.028)
30年債 2.280(+0.020)
期待インフレ率 1.716(+0.030)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは上昇。この日発表になった米雇用統計が
予想外に強い内容となったことで利回りは上昇。非農業部門雇用者数(NFP)は
26.6万人増と予想を大きく上回る強い数字となり、前回分も上方修正されている。
失業率も3.5%に低下し、平均時給も前年比3.1%上昇と3%超の伸びを維持
している。力強い雇用を示す文句のない数字となった。
市場の一部では景気後退への不安感が高まっているが、きょうの米雇用統計を見た
限りでは、その懸念は後退したものと思われる。
米10年債利回りは1.86%台まで一時上昇し、政策金利に敏感な2年債は1.64%
台まで一時上昇した。
2-10年債の利回り格差は+23(前営業日+21)にスティープ化。
https://fx.minkabu.jp/news/126243
https://fx.minkabu.jp/news/126243
3.NY株式市場 結果(12/6)
NY株式6日
ダウ平均 28015.06(+337.27 +1.22%)
S&P500 3145.91( +28.48 +0.91%)
ナスダック 8656.53( +85.83 +1.00%)
CME日経平均 23520 (大証比:+100 +0.42%)
今日のNY株式市場でダウ平均は大幅続伸。朝方発表になった米雇用統計が予想外
に強い内容となったことで買いが優勢となっている。非農業部門雇用者数(NFP)
26.6万人増と予想を大きく上回る強い数字となり、前回分も上方修正された。
失業率も3.5%に低下し、平均時給も前年比3.1%上昇と3%超の伸びを維持
している。力強い雇用を示す文句のない数字と言えよう。ただ、FRBが利上げに
転じる気配はない。
市場の一部では景気後退への不安感が高まっているが、きょうの米雇用統計を見た
限りでは、その懸念はないものと思われる。米中貿易協議への警戒感はあるものの、
米株式市場はファンダメンタルズの追い風が吹いている様。金融やIT・ハイテク、
産業株など幅広い銘柄が買われ、ダウ平均は一時340ドル高まで上昇。
ダウ採用銘柄では、3M、ゴールドマン、JPモルガン、ダウ・インク、アメックス、
シェブロン、アップルが上昇。3Mはドラッグデリバリーシステム事業の10億ドル
での売却を模索してるとの報道が材料視されている。一方、ウォルグリーン、P&G、
ユナイテッド・ヘルスが軟化。
ナスダックも大幅高。テスラやアップル、マイクロソフトなど主力のIT・ハイテク
株は概ね上昇。一方、ロクは利益確定売りに押された。
テスラは、アナリストが目標株価を従来の440ドルから500ドルに引き上げた
事が好感されている。電動ピックアップトラック「サイバートラック」が好調で、
中国での 販売ペースが上向けば、株価は500ドルに上昇の可能性があると指摘。
事が好感されている。電動ピックアップトラック「サイバートラック」が好調で、
中国での 販売ペースが上向けば、株価は500ドルに上昇の可能性があると指摘。
化粧品販売のアルタ・ビューティが大幅高。8-10月期決算を発表しており、既存
店売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。米国での化粧品産業は
厳しい環境にある中、期待以上の成長を示している。
経営管理システムのDOMOが上昇。8-10月期決算を発表しており、1株損益は
予想ほど赤字が拡大しなかったことや、売上高は予想を上回った。
ウェブ会議サービスのズームビデオが商いを伴って大幅安。8-10月期決算を発表
しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。11-1月期の見通しも予想を上
回り、通期も1株利益、売上高とも上方修正してる。好調な決算ではあったが、今回
の決算にアナリストからは厳しい見方も多く見受けられた。
電子署名のドキュサインが商いを伴って上昇。8-10月期決算を発表しており、
1株利益、売上高とも予想を上回った。通期売上高見通しについても上方修正し、
予想を上回っている。
https://fx.minkabu.jp/news/126242
4.NY市場、原油先物1月限/金先物2月限 各結果(12/6)
NY原油先物1月限(WTI)
1バレル=59.20(+0.77 +1.32%)
NY原油は上昇。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.76
~0.77ドル高。その他の限月は0.38ドル安~0.72ドル高。
総会を行った石油輸出国機構(OPEC)プラスが日量50万バレルの追加減産で
合意に至ったほか、サウジアラビアが減産枠を越えて生産量を絞る予定であると表明
した事が相場を押し上た。11月の米雇用統計が強かったことは、米景気減速や石油
需要の下振れ懸念を後退させた。
~0.77ドル高。その他の限月は0.38ドル安~0.72ドル高。
総会を行った石油輸出国機構(OPEC)プラスが日量50万バレルの追加減産で
合意に至ったほか、サウジアラビアが減産枠を越えて生産量を絞る予定であると表明
した事が相場を押し上た。11月の米雇用統計が強かったことは、米景気減速や石油
需要の下振れ懸念を後退させた。
時間外取引で1月限は売り買いが交錯したが、通常取引開始を控えて57.70ドル
迄軟化。ただ、その後は買いが優勢となり59.85ドルまで上げた。
https://fx.minkabu.jp/news/126239
NY金先物2月限(COMEX)
1オンス=1465.10(-18.00 -1.21%)
金2月限は反落。11月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数(NFP)の伸びが
堅調だったことが米経済の減速懸念を緩和し、金の逃避需要を後退させた。来年以降
米追加利下げ観測は高まっていない。ドルインデックスは約1ヶ月ぶりの安値圏から
反発している。
https://fx.minkabu.jp/news/126240
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