4/23~週日経平均は、上昇した。米長期債利回りの上昇を背景にドル高が
進行。米株のハイテク・IT株が変調で上値が重い中、ドル円は週初107円台
から109円台半ばまで円安が進行して、東京市場の追風となった。
結局、日経平均は、週間で305円上昇(1.38%)の22467円でした。
さて、5月第1週(4/30~5/4)主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
今週は、GW谷間のため、2日間で薄商いの取引が想定され、個別物色が中心
となることが想定されます。
経済指標では、米で5/2のFOMC、4月ADP雇用者数、5/4雇用統計に
注目です。
決算発表が後半戦を迎え、4/Eに決算発表があった京セラ、アドバンテストなど
今期業績予想が好感されて一段高となっており、週末発表があったソニー決算も
好感されそうで、GW谷間も売り込み難い展開を予想したい。
5月業績相場にシフト到来ムードがあり、南北首脳会談もサプライズに終了して
為替がドル円で110円台に向かう様だと、日経平均はGW明けに23000円を
目指すリバウンドに期待したい。
日経平均、5月第1週(4/30~5/4)レンジは22300円~22800円程度を
想定しています。
1.5月第1週(4/30~5/4)主なイベントと予定
4/30
日本 昭和の日(振替休日)
米 3月個人所得/個人支出
米 3月中古住宅販売制約指数
米 3月PCEデフレータ
米 マクドナルド、アラガン 各決算
米 国債償還 2年債(449億ドル)
5年債(350億ドル)
7年債(308億ドル)
中国 4月製造業PMI
中国 中国市場休場(~5/1)
5/1
日本 4月新車販売台数
日本 JT、ポーラオルHD、ヤマハ、双日、ヤマトHD、EPS、CTC 各決算
米 FOMC(~5/2)
米 4月ISM製造業景況指数
米 アップル、ファイザー、メルク、ギリアド・サイエンシズ、エトナ、タペストリー
アンダーアーマー 各決算
豪 豪中銀政策金利
豪 ロウ豪中銀総裁、講演
豪 ポロズ加中銀総裁、講演
EU 各決算
5/2
日本 4月消費動向調査
日本 伊藤忠、三井海洋、エフピコ、太陽HD、アクシアル 各決算
米 米FRB政策金利
米 4月ADP雇用者数
米 米週間原油在庫統計
米 マスターカード、CVSヘルス、クラフト・ハインツ、AIG、メットライフ
プルデンシャル、エクスプレス・スクリプツ、ヒューマナ、ヤム・ブランズ
チェサピーク・エナジー、スプリント 各決算
EU レイバーデー休場(独、仏、伊etc.)
5/3
日本 休場(憲法記念日)
米 3月貿易収支
米 3月耐久財受注
米 3月製造業新規受注
米 4月ISM非製造業景況指数
米 ダウ・デュポン、リジェネロン、CBS、モトローラ、ゼロックス
エイボン・プロダクツ、ゼロックス 各決算
豪 3月貿易収支
5/4
日本 休場(みどりの日)
米 4月雇用統計
米 バークシャー・ハサウェイ、セルジーン 各決算
米 ダドリーNY連銀総裁、講演
豪 豪中銀四半期金融政策報告
仏 BNPパリバ、ソシエテ・ジェネラル 各決算
2.NY市場、為替/債券 各結果(4/27)
今日のNY為替市場はドル売りが優勢となっており、ドル円は一時109円
を割り込む場面も見られた。朝方の米GDP速報値の発表後に激しく上下
動したものの結局、109円台前半に落ち着いている。GDPは2.3%予想
(2.0%)を上回る内容となったことからドル円も買いが強まり109.
55円付近まで上昇する場面も見られていた。
しかし、109.50円を超えて来ると戻り売り圧力が強まり上値を止められ
ている。上値の重さに今度は、短期筋と見られる見切売り加速しストップ
を巻き込んで、一時109円を割り込んでいる。
米国債利回りはきょうも下げており、ドル買いムードも一服しており、来週
FOMCや米雇用統計といった重要イベントが控えていることからきょうの
市場は、ポジション調整の色彩を強めているようだ。
3月下旬以降、順調に買い戻されていたドル円だが、大きな心理的節目の
110円を前に次第に上値が重くなって来ている様子もうかがえる。
100日線が108.90円近辺に来ており、目先のサポートとして意識される。
ユーロドルは買い戻しが強まり1.21ドル台を回復。ロンドン時間の下げを
解消している格好だが、ユーロドルは、2月以降続いていたレンジ下限を
ブレイクした事でモメンタムが低下している。今日は一時1.2055ドル付近
まで下落する場面も見られた。
前日のドラギECB総裁の会見は、景気の勢いが今年に入って弱まった事を
認めたものの、景気拡大に対する自信も覗かせていた。資産購入プログラム
や為替について協議せず、ユーロ圏経済の健全性を判断することに終始した
という。
第1四半期のユーロ圏の指標の弱さが一時的なものであるのか確認したい
以降を示している。特にPMIの突然の弱さにはECB理事も困惑している
模様。来週は5月相場入りとなるが、その意味では5月に発表される4月分
のデータが注目される。
1.2135ドル付近や1.2160ドル付近が目先の上値レジスタンスとして
意識される。
今日はポンドが弱い動きとなっており、ポンドドルは一時1.3750ドル
近辺まで下落。この日発表になっ英GDPはネガティブなインパクトが強か
ったようだ。大雪の影響があったのかもしれないが、さすがに今回のGDP
は5月利上げ期待を大きく後退させている。
短期金融市場では5月利上げの確率が23%程度まで低下している。一頃
90%程度まで上昇し、ほぼ確実視していた。8月まで英中銀は様子を見る
というのがコンセンサスに成りつつあるようだ。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=428336
米国債利回り
2年債 2.484(+0.002)
10年債 2.959(-0.022)
30年債 3.127(-0.037)
期待インフレ率 2.172(-0.004)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で10年債利回りは低下。この日発表になった米GDP
速報値は前回から成長は鈍化したものの、予想は上回った。ただ、英国や
フランスもきょうはGDPを発表しており鈍化傾向を鮮明にしている。
世界経済への不透明感も高まった模様。
10年債利回りは2.95%まで低下し、政策金利に敏感な2年債は2.48
%付近でほぼ変わらず。
2-10年債の利回り格差は48(前日50)に縮小。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=428338
3.NY株式市場 結果(4/27)
NY株式市場27日
ダウ平均 24311.19(-11.15 -0.05%)
S&P500 2669.91(+2.97 +0.11%)
ナスダック 7119.80(+1.12 +0.02%)
CME日経平均 22470 (大証比:-40 -0.18%)
今日のNY株式市場でダウ平均は小幅安。取引開始前までに発表になっ
たアマゾンやインテル、マイクロソフトの決算は好調な内容だったことから
IT・ハイテク株中心に買いが先行したものの、上げを維持できずに戻り
売りに押されている。
更に本日発表の第1四半期GDP速報値は前回から成長は鈍化したものの
予想ほどではなかった。大雪など悪天候が影響し個人消費が減速した部分
が大きい。景気の先行きを懸念する内容では決してないものと思われる。
市場は同時に発表になっていた1-3月期の米雇用コスト指数に懸念を高
めていたようだ。雇用コスト指数は前年比で約11年ぶりの伸びを示して
いる。企業経営にとっては賃金上昇は圧迫要因となり、株主にとっては
マイナス要因。
弱気相場に入ったとも言われているが、好材料が相次いだにもかかわらず
反応が鈍いのは地合いの弱さを示してるとも言える。上昇すれば利益確定
売りが出易い地合いが続いている。
ダウ採用銘柄ではベライゾンやナイキ、シェブロンが上昇しているほか、
シスコ、マイクロソフトも上昇。一方、エクソンモービルが下落している他
キャタピラー、アップル、インテルも下げている。
ナスダックも横ばい。好決算を発表したアマゾンやマイクロソフトは上昇
しているものの、インテルが好決算にもかかわらず下落しているほか、
アップル、アルファベット、マイクロンが売られている。
アマゾンの1-3月期決算は売上高が市場予想を上回った。クラウドや
アマゾンプライム、広告が寄与。また、プライム会員の年会費を従来の
99ドルから119ドルに引き上げると発表している。プライム会員数が
世界全体で1億人を超えたことも明らかにした。中核事業の小売以外も
堅調に推移していることが示され、今回の決算は市場の信頼をより確か
なものにしているようだ。
マイクロソフトはクラウドの「アジュール」の法人需要が堅調だった。
「アジュール」の売上高はほぼ倍増している。
ソフトバンク傘下のスプリントが堅調。Tモバイルとの合併交渉に進展が
見られ、来週にも合意できそうだと報道各社が伝えている。統合後の支配
権を巡って経営陣が対立し、5ヵ月前に決裂した合併交渉が今月に入って
再開している。
ケーブルTVのチャーター・コミュニケーションズが大幅安。取引開始前
に1-3月期決算を発表しており、利益、売上高ともはほぼ予想は似ない
だったものの、ケーブルTVの加入者が再び減少してることが嫌気されて
いる。ネットフリックスなどネット動画配信が隆盛となる中、ケーブルTV
の加入者をつなぎ止めることができずにいる状況が浮き彫りになっている。
航空関連部品メーカーのKLXが大幅高。ダウ・ジョーンズ(DJ)が、ボーイ
ングがKLX買収で近く合意すると報じてる。早ければ週明け30日にも合意
に至る可能性があるという。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=428335
4.NY市場、原油先物6月限/金先物6月限(4/27)
NY原油先物6月限(WTI)
1バレル=68.10(-0.09 -0.13%)
NY原油は小反落。比較的こう着した値動きが続いたが、米国内稼働中の
原油リグ(掘削装置)数が3週連続で増加したこともあり、結局マイナスサイド
で引けた。ただ、5月に米国がイランの核合意から離脱する可能性が高いと
みられていることで、引き続き下値も浅かった。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=428334
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1323.40(+5.50 +0.42%)
NY金6月限は反発。時間外取引では南北首脳会談が行われるなか、もみ
合いとなった。日中取引では、ドル安を受けて地合いを引き締めた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=428333
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