8/21~週の日経平均は、もみ合い膠着となった。北朝鮮のミサイル発射・
過度の警戒感は和らいだが、トランプ大統領の財政運営への懸念が、円高
高止まりと上値の重しであった。
結局、日経平均は、週間で17円(↓0.09%)下落し19452円の大引けでした。
さて、8月最終週(8/28~9/1)主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
注目イベントは、米雇用統計と日本の雇用統計。これらの結果が、為替相場等
に影響を与えそうです。また、ジャクソンホール会合は、サプライズ無く通過し、
イベント通過によるアク抜けが期待されます。
月末・月初にかけ、外部環境の動向を睨みながらの相場展開になりそうです。
業績好調な企業は、外部環境の悪化で売られて、買戻しに動く投資家も多そう。
押し目買いの好機と捉えれば、物色は中・小型株にシフトするかもしれない。
日経平均、8月最終週(8/28~9/1)レンジは19250円~19750円程度を
想定しています。
1.8月最終週(8/28~9/1)主なイベントと予定
8/28
日本 ACCESS、アイケイケイ、ダイドー 各決算
日本 国債買い入れオペ
米 国債入札 2年債(260億ドル)
5年債(340億ドル)
独 独仏西伊首脳会談(パリ)
英 英国市場は休場(サマー・バンク・ホリデー)
8/29
日本 7月有効求人倍率
日本 7月完全失業率
日本 7月家計調査
日本 7月消費者物価指数
日本 東和フードサービス、スリープロ 各決算
米 8月消費者信頼感指数
米 6月S&Pケースシラー住宅価格指数
米 ベストバイ 決算
米 国債入札 7年債(280億ドル)
8/30
日本 メイ英首相、来日(~9/1)
日本 UUUM、マザーズへ新規上場
日本 ラクーン、ダイサン 各決算
米 8月ADP雇用者数
米 第2四半期GDP改定値
米 パウエルFRB理事、講演
8/31
日本 7月鉱工業生産
日本 パーク24、トリケミカル研究所、ウチダエスコ 各決算
日本 W杯サッカー最終予選 対豪州
米 7月個人所得/支出
米 8月中古住宅販売制約指数
米 新規失業保険申請件数(~8/26までの週)
米 キャンベルスープ 決算
米 国債償還 5年債(610億ドル)最終予選
7年債(297億ドル)
中国 8月製造業PMI
中国 8月非製造業PMI
独 8月雇用統計
EU 8月ユーロ圏消費者物価指数
9/1
日本 4~6月期の法人企業統計
日本 8月消費動向調査
日本 東京都無電柱条例施行
日本 伊藤園、ロック・フィールド、内田洋行 各決算
米 8月雇用統計(予想;失業率4.3%、非農業部門雇用者数は前月比+18万人)
米 8月自動車販売
米 8月ISM製造業景況指数
中国 8月財新製造業PMI
2.NY市場、為替/債券 各結果(8/25)
注目されたジャクソンホール会議でのイエレン議長とドラギ総裁の講演を前に
いったんはドル買いの流れが強まった。
イエレン議長が今後の金融政策動向について前向きな発言を行うとの思惑が
市場の一部で流れドル買いにつながる格好に。
日本時間23時に始まった講演では、最初にテキストが公開されその中に金融
政策への言及がなかったこと、金融規制緩和について慎重な姿勢が示され、
規制緩和に積極的なホワイトハウスとの温度差が意識されたことなどがドル
売りを誘う格好で一気にドル売りが広がった。
ドル円は109円84銭と、直近高値を更新する動きを見せていたが講演テキスト
公表で一気に109円30銭台に値を落とすと、その後も安値圏トライが続き一時
109円12銭を付ける動きとなった。
ユーロでもドル安が進み、発表前に1.17台を付けていたユーロドルは一気に
1.18台後半まで戻してドラギ総裁待ちとなった。
午後4時のドラギ総裁会見では、告知されていた通り新たな金融政策についての
言及はなかった。市場が期待したユーロ高の牽制もなく、講演開始後はユーロ
買いに。
頭を抑えていた1.19をしっかり超えて一時1.1941と2015年初め以来2年半超
ぶりの上昇に。ドル円への影響は限定的で109円台前半推移が続いた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=387585
米国債利回り
2年債 1.332(+0.002)
10年債 2.166(-0.028)
30年債 2.747(-0.022)
期待インフレ率 1.755(-0.007)
※期待インフレ率は10年債で算出
26日のNY債券市場はイエレン議長の講演で金融政策動向への言及がなかった
事で、市場の追加利上げなどへの期待感が後退したことを受けて、利回りが一気
に低下(債券価格上昇)する展開となった。
10年債利回りは講演前に2.20%台をつけていたが、講演後に一気に2.17%
台に低下。その後戻りも鈍く、一時2.16%近辺まで低下した。
引けにかけてはさすがに少し戻しが入り、2.17%台回復の場面も、戻りは鈍い。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=387586
3.NY株式市場 結果(8/25)
NY株式18日
ダウ平均 21813.67(+30.27 +0.14%)
S&P500 2443.05(+4.08 +0.17%)
ナスダック 6265.65(-5.68 -0.09%)
CME日経平均 19455 (大証比:+15 +0.09%)
NY株は、朝方の買いが一巡後は落ち着いた。ダウ、S&Pは上げ幅を縮めたものの、
堅調な推移。SNS関連が売られたナスダックはマイナス圏も値幅は大きくない。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=387582
4.NY市場 原油先物10月限/金先物12月限 各結果(8/25)
NY原油先物10月限(WTI)
1バレル=47.87(+0.44 +0.9%)
ブレント先物10月限(ICE) 52.41(+0.37 +0.75%)
NY原油は小反発。米メキシコ湾岸からテキサス州に向け進行した大型ハリケーン
「ハービー」による米経済への打撃が警戒されるもドル安に支援され、堅調な値
動きとなった。米ジャクソンホールでのシンポジウムでイエレンFRB議長の講演
後にドル安となったことが支援材料。その後、ニューヨークダウが上昇したことで、
米経済への警戒感がやや緩和され、原油相場にとっては追い風となった。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=387592
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1297.90(+5.90 +0.45%)
金12月限は反発。ジャクソンホールのシンポジウムでイエレンFRB議長の講演
で金融規制に慎重な姿勢が示された他、金融政策に関する言及がなかったことで、
ドル売りとなったことを受け、買いが先行。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=387591
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