10/11~週の日経平均は、週後半に向け、EU金融システム不安が
後退したのに伴い、下値を切り上げる展開となりました。10/13に
9/M以来の8800円台をつける場面もありました。
スロバキア議会のEFSF機能拡充案の否決から、週末に可決方向となり
10/Eにギリシャ債務問題を払拭する資金供給の対策を打ち出す方針へ
リスク回避懸念が後退する格好でした。
一方、米国も雇用回復への懸念があるものの、週末の小売売上高の上方
修正などもあり、週末のNY市場は、大幅に上昇し、週明けの東京市場の
援護体制となった感があります。
結局、日経平均は1週間で142円上昇(↑1.65%)の約8748円
の大引けでした。
10月第3週(10/17~10/21)の主なイベントと予定は下記1.の
通りです。
明日から週も、欧州債務問題が相場変動要因でも、スロバキア議会が
EFSF機能拡充案を承認したことにより、状況進展の1歩となってます。
また、10/17~18から10/23に先送りされたEU首脳会議で、資本
注入に関する対策期待などもあります。
一方、米国が決算本格化で、その結果で一喜一憂する場面もありそうだが
為替の円高一服継続となれば、買戻し継続期待も出てきます。
10月第3週(10/17~10/21)の日経平均レンジは、8650円~
9000円程度を想定しています。
1.10月第3週(10/17~10/21)主なイベントと予定
10/17
日本 8月鉱工業生産、設備稼働率
日本 JXHD、発電効率向上の燃料電池発売
米 10月NY連銀製造業景況指数
米 9月鉱工業生産
米 9月設備稼働率
米 ウェルズ・ファーゴ、シティG、ハリバートン 各決算
10/18
日本 9月全国百貨店売上高
日本 総合メディカル 決算
米 9月生産者物価指数
米 バーナンキFRB議長、講演
米 エバンズ・シカゴ連銀総裁、講演
米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁、講演
米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁、講演
米 アップル、IBM、ジョンソン&ジョンソン、コカ・コーラ
インテル、バンカメ、GS、ステート・ストリート 各決算
中国 第3四半期実質GDP
中国 9月鉱工業生産
中国 9月小売売上高
豪 中銀議事録
独 10月ZEW景況感指数
英 9月消費者物価指数
英 9月小売物価指数
伊 ドラギ伊財務相、講演
ポ コスタ・ポルトガル中銀総裁、講演
10/19
日本 8月全産業活動指数
日本 9月粗鋼生産
米 9月消費者物価指数
米 9月住宅着工件数
米 9月建設許可件数
米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁、講演
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
米 アメリカン・エキスプレス、USバンコープ、イーベイ
モルガン・スタンレー、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン
トラベラーズ・カンパニーズ、ノーザン・トラスト 各決算
英 中銀議事録
ブ ブラジル中銀政策金利発表
世 ブラックマンデー24周年(東京市場暴落10/20)
10/20
日本 9月コンビニエンスストア売上高
日本 ソニー決算発表
日本 シンバイオ新規上場
米 9月景気先行指数
米 9月中古住宅販売件数
米 新規失業保険申請件数(~10/14までの週)
米 10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
米 9月半導体製造装置BBレシオ
米 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
米 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁、講演
米 マイクロソフト、AT&T 各決算
英 9月小売売上高
10/21
日本 日本管理センター新規上場
日本 ヤフー、中外製薬、沖縄セルラー 各決算
米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁、講演
米 ゼネラル・エレクトリック、アマゾン・ドット・コム
マクドナルド 各決算
加 9月消費者物価指数
独 10月Ifo景況感指数
ポ コスタ・ポルトガル中銀総裁、講演
EU トリシェECB総裁、講演
2.NY市場、為替/債券 各結果(10/14)
14日のNY市場は、強い米経済指標を受けて円安・ドル安が強まった。
NY序盤に発表された9月の米小売売上高は前月比+1.1%、コア前月比は
+0.6%といずれも市場予想を上回る結果だった。ユーロドルは1.38近辺
から1.39手前、ユーロ円は106円台前半から107円手前の水準へと急伸した。
ポンドや豪ドルも同様に買われ、ポンド円は一時122円近辺、豪ドル/ドルは
1.03台乗せへと上昇している。
イタリアのベルルスコーニ首相が信認された事も市場のムードにとっては
好材料だったようだ。その後発表された10月ミシガン大消費者信頼感指数
速報値は57.5と予想を下回ったがリスク選好ムードに特段の変化はみられて
いない。NY株式市場、ダウ平均は寄り付き直後から100ドル超の上昇となった。
ドル円は一時77.45レベルまで急伸する場面があった。市場では、来週にも
日本政府が新たな円高対策を講じる、との一部報道が材料視されていた。
クロス円もこの動きに引っ張られて、ユーロ円107円台乗せ、ポンド円122円
半ば、豪ドル円79円台後半へと上昇、米小売売上高発表後の高値を更新した。
今週はドル円の動きが次第に活発になってきている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=126193
米国債利回り
2年債 0.265(-0.011)
10年債 2.248(+0.064)
30年債 3.232(+0.081)
期待インフレ率 1.982(+0.046)
*期待インフレ率は10年債で算出
14日のNY債券市場は、長期債が売られる一方で、短期債がやや買われるまち
まちの動きを示した。大きな動きはNY序盤に発表された9月の米小売売上高が
巻き起こした。予想を上回る強い結果に米景気見通しが改善、株式が買われた。
安全資産としての米長期債には売りが強まっている。10年債利回りは一時2.2
6%台まで上昇した。一方、10月のミシガン大消費者信頼感指数・速報値は
予想を下回り、特に消費者期待指数は約30年ぶりの低水準となった。
各期間で債券買いの反応がみられたが、その後の株高の動きにも2年債利回りは
戻り切らなかった。
2-10年債利回り格差は198.3bpと前日の190.3bpから再びスティープ化が進んだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=126189
3.NY株式市場、結果(10/14)
NY株式14日
ダウ平均 11644.49(+166.36 +1.45%)
S&P500 1224.58( +20.92 +1.74%)
ナスダック 2667.85( +47.61 +1.82%)
CME日経平均 8885 (大証比:+115 +1.30%)
出来高(億株)
NYSE 8.47
ナスダック 16.86
14日のNY株式市場、ダウ平均は前日比166.36円高の11644.49ドルで取引を
終了。ハイテク中心のナスダック指数は前日比47.61高の2667.85で取引終了。
ダウ平均、ナスダック指数ともに年初来の下げを払拭し、上昇へと転じた。
NY序盤に発表された9月の米小売売上高が市場予想を大きく上回ったことが
好感され、ダウ平均は寄り付き直後から100ドル超の上昇となった。来週から
本格化を迎える米企業決算への期待もあった。また、G20が開催されており
世界景気の回復への期待感も広がった。
ダウ平均採用銘柄はバンカメとアメックス以外のすべての銘柄が上昇した。
景気敏感株のキャタピラーは3.25%高、小売の好調で総合電機のGEは2.34%高、
原油相場の上昇を好感してエクソンモビル2.28%高、シェブロン2.74%高。
昨日発表されたグーグル決算が好調だったことなどでハイテク株も堅調。
IBMは1.99%高、HPは1.87%高になっている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=126188
4.NY市場、原油先物11月限、金先物12月限 各結果(10/14)
NY原油先物11月限(WTI)
1バレル=86.80(+2.57 +3.05%)
14日のNY原油先物11月限は前日比2.57ドル高の86.80ドルで通常取引を終了。
終値ベースで9月20日以来の高値水準、3日ぶりの反発となった。この日は株高、
ドル安とリスク選好、ドル代替資産の両面から原油相場にとって追い風が吹いた。
米小売売上高が予想を上回ったことも原油への需要増を期待させた。87ドル台に
乗せる場面もあり、前日13日の安値からは約4ドルの大幅高となった。週末のG20
会合への期待感もあったようだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=126181
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1683.00(+14.50 +0.87%)
14日のNY金先物12月限は前日比14.50ドル高の1683.00ドルで通常取引終了。
終値ベースで9月22日以来の高値水準となった。今週の金相場はリスク選好の流
れのなかで、利益確定とドル代替資産買いが交錯する神経質な相場展開が続いた。
きょうはユーロドルが上昇するなど、ドル安の動きに乗ってドル代替資産買いが
優勢に終わっている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=126176
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