家具や生活雑貨を扱うニトリHDと、「無印良品」を展開する良品計画が
絶好調だ。
2017年2月期、ニトリHDの売上高は前期比12%増の5129億円、営業
利益は、17%増の857億円で、30期連続の増収増益を達成。同期、良品
計画も営業収益(売上高)が前期比8%増の3332億円、営業利益は11%
増の383億円と、2桁成長だ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170605-00022191-president-bus_all
両社の共通点は、日本の社会構造や消費者の変化に上手く対応してる事。
消費の中心である団塊ジュニアは、服や高級ブランド品ではなく、インテリア
や生活雑貨に支出する傾向が年々強くなっている。
ニトリは銀座店を皮切りに、中目黒店、新宿店、池袋店など、従来の郊外
店舗中心から都心部への出店を強化している。一方、無印良品は都心部
に加えて、函館などの地方都市への展開にも注力し始めている。
株式市場の一部で、ニトリの都心部出店による無印良品への影響を懸念
する声もあるが、むしろ、両社は、日本の生活水準の向上のために、切磋
琢磨を続けるライバルとしてお互いの成長に欠かせない存在になっている
と私は考える。
家具や服、食品から雑貨まで商品ラインナップが豊富な無印良品は、商品
1点あたりの生産数、売り上げが少ない。だからこそ、チャレンジングな商品
開発が可能で、今までも「体にフィットするソファ」などのイノベーティブなヒット
商品を生み出してきた。
一方、ニトリは、ボリュームゾーンが得意である。自前の生産、物流システム
により大量に流通させるのだ。実際、無印良品の「体にフィットするソファ」に
対して、ニトリは「ビーズソファ」という名称で、同様の商品を展開しているが、
ニトリが利益を出しながら低価格で同様商品を販売する事で市場のすそ野
を広げている。結果として成長の推進力になっているのだ。
この両社、日本の社会構造や消費者の変化に、今後も継続して対応できる
か、注目しています。
さて、日経平均は小幅下落して、約6円安の20170円の大引けでした。
(出来高 概算18.4億株の薄商いでした。)
週明けの日経平均は、原油安や為替が円高に振れて、反落してスタート。
寄り付き直後、70円程度下げたものの、下値は限定的。むしろ先高観から
押し目買いを誘い、プラス圏へ浮上した推移でしたが、大引け小幅下落と、
なりました。
日経平均は反落したが、陽線を形成しており、ボリンジャーバンド+2σに
添ったリバウンド基調が継続したチャート形状です。
週明けのNY市場、コミー前FBI長官の議会証言など、重要イベントを控え
様子見スタートですが、底堅い動き。
終了時プラス圏に浮上なるか、ポイントです。
明日の日経平均、為替の円高耐性が現われいるので、底堅い動きが期待
できそうです。
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