今日、武田薬品工業は、ビタミン剤「アリナミン」や風邪薬「ベンザブロック」
などを製造する大衆薬子会社を、米投資ファンドのブラックストーンGに売却
すると発表した。売却額は約2420億円。売却で得た資金を使い、海外企業
買収で膨らんだ負債の圧縮を図る。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fdc74c4191b9431732f8239a81e6da30c4710eae
武田薬品のクリストフ・ウェバー社長は、オンラインの記者会見で「医療用医薬
品に注力している。一般消費者向けの事業に多額の投資を行うことは難しくなっ
てきた」と述べた。売却は2021年3月31日を予定しています。
売却する子会社は「武田コンシューマーヘルスケア」で、16年に設立された。
武田薬品が全株式を保有している。知名度の高い製品を扱っているが、売上高は
全体の2%程度にとどまっています。
武田薬品は、19年1月にアイルランド製薬大手シャイアーを総額約460億£
(6兆円超)で買収するなど積極的に事業を拡大してきた。その結果、純有利子
負債が5兆円超に膨らみ、財務の改善が急務となっていた。がんや消化器系など
分野を中核事業に位置づけ、相乗効果が薄い事業の売却を進めています。
製薬会社は、自社での新薬開発に長い時間やコストがかかるため、他製薬会社の
開発済製薬をM&Aによって取得する事も多く、知名度のある「アリナミン」や
「ベンザブロック」を投資ファンドに売却、シャイアー買収に伴う有利子負債の
資金に充当する予定です。
シャイアーは、血液・免疫・血管性浮腫や腫瘍など各分野の希少疾患に特化した
製薬・バイオ会社で、武田は、希少性に食指をのばした格好。生え抜きの日本人
社長なら、知名度ある大衆薬を手放す決定はできなかったことでしょう。
今回の大衆薬売却が、武田薬品の業績にどう貢献していくのか、注目してます。
さて、日経平均は続伸して、65円高の22985円の大引けでした。
(出来高 概算7.8億株の薄商いでした。)
週末のNY市場、底堅い動きであったが、週明け日経平均は、小反落から開始。
売り優勢で22800円台まで下げる場面もあったが、その後は切り返して、
23000円台を回復する場面もあった。
ただ、膠着した日経平均は、23000円台に届かず終了した。
日経平均は、小幅続伸。ボリンジャーバンドは25日線~+1σのレンジの
水準で、23000円台を上値抵抗として意識された格好だった。
今晩のNY市場、上昇してスタート、ナスダックは高値更新期待もあります。
明日の日経平均、23000円台回復へチャレンジとなるか、注目しています。
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