10/20~週の日経平均は、海外環境に振らされる乱高下があったものの
前週に見られた過度のリスク回避ムードは一服し、欧米市場の立ち直り傾向
から、戻りを試す展開となりました。
結局、日経平均は1週間で759円上昇(↑5.22%)し15291円の大引け
でした。
10月最終週(10/27~10/31)の主なイベントと予定は、下記1.の通り。
週末のNY株式市場は、エボラ患者の感染増も見られず、過度の不安後退と、
経済指標の改善確認や企業の好調決算に支えられ、大幅上昇しての終了と
なり、週明け東京市場の反発スタートが想定できます。
イベントは、海外で10/27のTPP閣僚会合、独10月Ifo景況感指数、米9月
中古住宅販売仮契約、10/29のFOMC、10月CB消費者信頼感指数、10/
30の米7~9月期GDP速報値などあります。
一方、国内は10/27の9月企業向けサービス価格指数、10/29の9月鉱工業
生産、10/31の日銀金融政策決定会合、9月失業率や有効求人倍率、9月家計
調査、9月消費者物価指数などあります。
また、東証1部企業決算で、10/30に148社、10/31に256社が予定されて
おり、主な企業の収益トレンドは週末までに計ることができ、上方修正が目立つ様
なら11月相場に向け、期待も高まります。
上値志向を目指しつつ、リバウンド継続となる1週間と診ています。
日経平均、10月最終週(10/27~10/31)レンジは、15250円~15700円
程度を想定しています。
1.10月最終週(10/27~10/31)主なイベントと予定
10/26
EU ECBが欧州銀のストレステスト結果発表
10/27
日本 全国知事会 訪中団派遣(~10/31)
日本 東京都 舛添知事訪欧(~11/2)
日本 キヤノン、日立金、日立化成、スタンレー、JSR 等 各決算
米 9月中古住宅販売仮契約
米 メルク、アムジェン 各決算
独 10月Ifo企業景況感指数
独 ドイツ証券取引所 決算
10/28
日本 9月商業販売統計
日本 10月 株式配当/分割/優待 権利付最終売買日
日本 ホンダ、野村HD、JR東、花王、信越化学、JFE等 各決算
米 FOMC(~10/29)
米 9月耐久財受注
米 8月S&Pケース・シラー住宅価格指数
米 国債入札 2年物 290億ドル
米 ファイザー、デュポン、アナダルコ、フリーポート・マクモラン
アフラック、コーニング、コーチ、USスチール 各決算
英 ロイズ 決算
ス UBS 決算
10/29
日本 9月鉱工業生産速報
日本 ガンホー、日立、任天堂、ヤフー、キーエンス 各決算
日本 新宿中村屋ビル開業
日韓 防衛次官級会談
米 FOMC結果発表(イエレン会見なし)
米 国債入札 5年物 350億ドル
米 マグローヒル、グッドイヤー、ギリアド・サイエンシズ
メットライフ、ラルフローレン 各決算
独 ドイツ銀行 決算
ス スペイン・ビルバオ 決算
10/30
日本 日銀金融政策決定会合(~10/31)
日本 アルファポリス新規上場
日本 新日鉄住金、武田、NEC、キリン、JT、オリックス等 各決算
日本 沖縄知事選挙告示
米 第3四半期GDP速報値
米 国債入札 7年物 290億ドル
米 アルトリア、コノコ・フィリップス、マスターカード
スターバックス、ケロッグ、ニューモント・マイニング
エイボン、ニューヨーク・タイムズ 各決算
NZ 中銀政策金利
独 10月失業率
独 10月消費者物価速報
英 バークレイズ 決算
10/31
日本 日銀金融政策決定会合
日本 黒田日銀総裁会見
日本 9月有効求人倍率
日本 9月完全失業率
日本 9月家計調査
日本 9月全国消費者物価(CPI)
日本 ユニクロ・オオサカOP(梅田)
日本 クールビズ終了
米 10月シカゴ購買部協会景気指数
米 10月ミシガン大学消費者信頼感指数 改定値
米 9月個人所得
米 9月個人支出
米 9月PCE指数
米 エクソンモービル、シェブロン、アンハイザーBI 各決算
加 8月GDP
豪 第3四半期生産者物価
独 9月小売売上高
仏 BNPパリバ 決算
英 RBS 決算
EU 9月ユーロ圏失業率
EU 10月ユーロ圏消費者物価予想
11/1
日本 過労死防止法 施行
中国 10月製造業PMI
2.NY市場 為替/債券 各結果(10/24)
今日のNY市場はドル売りが優勢となった。好調な決算が続いており、米株は買い
戻しが続いているものの、為替市場のドル買いは一服してきている。
ユーロドルは買い戻しが優勢となり、一時台1.27台に接近する場面も見られた。
日曜日にECBが欧州銀のストレステストの結果を発表するが、一部報道で25行が
不合格となり、そのうち10行程度は資本不足に陥っているとの指摘も聞かれた。
ただ、最終結果を発表前にECBと銀行とが協議するとしており、不合格行の数が
26日の発表までに減る可能性もある。
今回のストレステストはあくまで昨年12月末か、今年3月末時点でのバランスシート
により判定している。例え審査で資本不足が判明しても、それ以降に十分な資本を
調達している銀行には追加調達の必要はない。
減り方や大手行の状況によっては、結果発表後の週明けには、ユーロは意外に
ポジティブな反応が見られる可能性も指摘されている。ユーロのショートポジションを
ある程度減らしておこうという動きも出ていたのかもしれない。
一方、ドル円は108円台前半での振幅が続いている。米株の買い戻しが続いており、
円安の動きは続いているものの、ドル売りが上値を抑えている模様。
来週はFOMCも予定されており、この先はその結果を見極めたいといった雰囲気も
あるのかもしれない。
クロス円は買い戻しが続いており、ユーロ円、ポンド円ともに21日線の水準に到達。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=233293
米国債利回り
2年債 0.386(0.000)
10年債 2.268(-0.004)
30年債 3.041(-0.002)
期待インフレ率 1.903(-0.007)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは横ばい。エボラ熱への懸念も高まっていた中、朝方は
利回りが低下して始まったものの、株価の上げが続いていることで、前日付近まで
下げを解消している。
来週はFOMCを控える中、それを見極めたいとの雰囲気も強まりつつある。
2-10年債の利回り格差は+188(前日+189)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=233292
3.NY株式市場 結果(10/24)
NY株式24日
ダウ平均 16805.41(+127.51 +0.76%)
S&P500 1964.58( +13.76 +0.71%)
ナスダック 4483.72( +30.92 +0.69%)
CME日経平均 15455 (大証比:+125 +0.81%)
今日のNY株式市場は大幅続伸。西アフリカから帰国した医師がエボラ出血熱の
検査で陽性になった患者が安定していると伝わったこともあり、エボラ熱への
懸念が後退してる。
また決算ではアマゾンはさえない決算を発表していたものの、マイクロソフトや
P&Gの決算が好調だったことが相殺した。
ダウ平均は終盤にかけて買いが強まり、16800ドル台まで回復。200日線は
完全に回復した格好となっており、100日線回復を目指す展開が見られている。
ダウ採用銘柄ではマイクロソフトやP&Gの他、3Mも続伸している。ビザ、
シェブロン、IBMが軟調。
フォードが商いを伴って下落。この日発表になった決算は減収となったものの、
市場予想ほどの落ち込みは無かった。ただ、アルミ製の新型ピックアップトラック
「F-150」の製造コストへの懸念が重石となったようだ。
ナスダックも続伸。アマゾンは冴えない決算で大幅安となったものの、他の主力株は
堅調な動きが目立った。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=233290
4.NY市場、原油先物11月限/金先物12月限 各結果(10/24)
NY原油先物12月限(WTI)
1バレル=81.01(-1.08 -1.32%)
ブレント先物12月限(ICE)(終値)
1バレル=86.13(-0.70 -0.81%)
ブレント-WTI 5.12(前日4.74)
今日のNY原油先物相場は反落。前日はサウジが生産調整に踏み切るとの期待を
背景に大幅高となったが、原油供給量は減ったものの、9月の生産量は8月から減少
していないことが明らかとなり失望売りが強まった。
12月限は一時80.35付近まで下落し、80ドルを目指す動きも見られたが、80ドルに
接近するとショートカバーも強まり81ドル台まで下げ渋っている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=233283
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1231.80(+2.70 +0.22%)
今日のNY金先物相場は反発。この日は欧州通貨に買い戻しが入り、ドル買いが一服
していたことで、金は買い戻しが優勢となった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=233286
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