10/6~週の日経平均は、週初こそ、前週末NY市場の雇用統計の想定以上
改善で大幅続伸して始まったものの、IMFの世界経済見通しの下方修正の中、
日本の大幅下方修正の見通しや、NY市場の軟調を背景に、先物主導の売りに
押され、15500円台割り込み、15300円台への下落となりました。
結局、日経平均は、1週間で408円下落(↓2.60%)し、15300円の大引け
でした。
10月第3週(10/13~10/17)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
明日からの週は、米国で決算が本格化し、GS、グーグルやインテルなどあります。
業績が想定通り以上なら、米の調整から脱し、リバウンド基調を試す流れに。
一旦円安から円高へシフトした為替も、円安基調に戻れば、東京市場の追い風に。
いずれにせよ、NY市場の動きに対し、日経平均先物の過度な売りから資金が
還流してくるようだと、足元の大幅な下げから自律反発や中・小型株の見直し買い
となれば、投資マインドも復活しそうです。
今晩は、もみ合いの展開からのスタートですが、ずばり反発を想定しています。
日経平均、10月第3週(10/14~10/17)レンジは15150円~15700円
程度を想定しています。
1.10月第3週(10/13~10/17)主なイベントと予定
10/13
日本 休日(体育の日祝日)
米 コロンバスデー(債券市場 休場)
米 シカゴ連銀総裁 講演
中国 9月貿易収支
EU ユーロ圏財務相会合
10/14
日本 9月国内企業物価指数
日本 ビックカメラ、東宝、進和、キャンドゥ、住江織 等 各決算
日本 サッカー日本代表、ブラジル代表と国際親善試合(シンガポール)
東ア ASEAN首脳会議(~10/15、ミャンマー)
米 J&J、ウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー
インテル、シティG 各決算
独 10月ZEW景況感指数
EU 財務相理事会
10/15
日本 9月首都圏新築マンション発売
日本 サイゼリア、松竹、ドトール日レス、アデランス等 各決算
日本 アジア最大のバイオ展示会「バイオ・ジャパン」(~10/17、横浜)
米 9月小売売上高
米 9月生産者物価
米 10月NY連銀製造業景況指数
米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
米 バンク・オブ・アメリカ、アメリカン・エキスプレス、イーベイ 各決算
米 国債償還 3年債(320億ドル)
中国 9月消費者物価
EU ドラギECB総裁 講演
10/16
日本 リクルート東証1部上場
日本 総合メディカル 等 各決算
米 9月鉱工業生産
米 9月設備稼働率
米 新規失業保険申請件数(~10/11までの週)
米 10月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数
米 フィラデルフィア連銀総裁 講演
米 セントルイス連銀総裁 講演
米 アトランタ連銀総裁 講演
米 ミネアポリス連銀総裁 講演
米 グーグル、ゴールドマン・サックスG 各決算
EU 9月ユーロ圏消費者物価
10/17
日本 黒田日銀総裁、挨拶
日本 日銀金融システムレポート
日本 ワイ・イー・データ、大和ハウスリート 等 各決算
日本 パナソニック、4K液晶テレビ7機種発売
日本 小田急 海老名駅 ビナフロント開業
米 9月住宅着工件数
米 9月建設許可件数
米 10月ミシガン大学消費者信頼感速報
米 イエレンFRB議長 講演
米 GE、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン 各決算
10/18
日本 三菱重工 小会社 MRJ機体 公開
米 ボストン連銀総裁 講演
10/19
米 「ブラックマンデー」から27年
2.NY市場、為替/債券 各結果(10/10)
世界経済の先行き懸念が強まる中、きょうも市場はリスク回避の雰囲気が強まり、
為替市場はドル買い・円買いの反応となっている。
気掛かりな米株式市場はきょうも下落しており、SNS関連やバイオなど、これ
まで相場の上げをリードしてきた成長分野が利益確定売りに押されている。また、
中国での需要懸念から半導体関連株に売りが強まっていた。ユーロ圏の景気に
対する不安が世界経済への不安に波及しているが、中国経済への懸念も、その
警戒感を高めていた模様。
ドル円はドル買い・円買いに挟まれて、107円台後半での振幅。107.50水準が
強いサポートなっている模様で、オプション絡みなどの買いも観測されている。
一方で108円台に入ると、売り圧力も強まるようだ。
本格的に調整という流れになるようなら、目先の調整メドとしては、8月からの
上昇波のフィボナッチ31.8%戻しの水準である106円台半ばあたりが意識される。
クロス円は下値模索が続いており、ユーロ円は135円台後半の年初来安値の水準
まで下落。
ユーロドルは再び下値模索となっており、1.26台前半まで値を落とした。
21日線に完全に跳ね返された格好となっており、きょうは10日線も再び割り込んで
きている。下向きの流れに再び強まりそうな気配も出ている。
今週のFOMC議事録後には自律反発期待も高まったが、その雰囲気は後退して
いる模様。今週発表になったドイツの経済指標が弱く、ユーロ圏経済を支えてきた
ドイツがリセッションに陥るのではとの警戒感も出ている状況。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=232013
米国債利回り
2年債 0.428(-0.012)
10年債 2.288(-0.026)
30年債 3.016(-0.033)
期待インフレ率 1.964(-0.006)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは低下。序盤は前日付近での推移も見られたが、終盤に
なってダウ平均が下げを加速させたこともあり、利回りの下げ幅を拡大している。
この日も米地区連銀総裁からの発言が出ていたが、各総裁の主張には概ね変化はない。
10年債は2.28%台まで低下し、2年債も0.42%まで低下している。
2-10年債の利回り格差は+186(前日+189)に縮小。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=232012
3.NY株式市場 結果(10/10)
NY株式10日
ダウ平均 16544.10(-115.15 -0.69%)
S&P500 1906.13( -22.08 -1.15%)
ナスダック 4276.24( -102.10 -2.33%)
CME日経平均 15090 (大証比:-250 -1.64%)
今日のNY株式市場は続落。買戻しが入る場面もあったものの、引けにかけて売りが
再び強まっている。ユーロ圏の景気の先行き不安が高まっており、それをきっかけに
世界経済への不安感も高まっている。連休明けから決算発表が本格化してくる株式
市場はリスク回避の雰囲気を強めている。
SNS関連やバイオなど、これまで相場をリードしきた成長分野への売りが加速して
いる。また、中国の需要減への懸念から半導体関連銘柄の売りが目立った。
フィラデルフィア半導体指数は2009年1月以来の大幅な下げとなっている。
ダウ平均は引けにかけて下げを加速し、ダウ平均は100ドル超下落。200日線の
水準を下回ってきている。
ダウ採用銘柄ではインテルやマイクロソフト、シスコといったハイテク株が下げを
先導した。一方、コカコーラやP&Gといった比較的ディフェンシブ性の強い銘柄は
底堅い動き。
ナスダックも大幅続落。フェイスブックやグーグル、ギリアド・サイエンシズなど
成長分野が下落。
また、半導体関連株に一斉に売りに関しては、半導体製造装置のマイクロンチップが、
前日引け後に第2四半期の暫定決算を発表しており、中国からの需要減で売上高が
予想を大きく下回っており、他の半導体関連銘柄へも懸念が波及している模様。
テスラが大幅下落。前日にドライバーがハンドルなどを操作しなくても自動的に走行
する「オートパイロット」技術を公開していたが、市場の反応は鈍い。「オートパイ
ロット」の評判は上々だったものの、投資家は来春にも生産が開始される予定のSUV
「モデルX」の最新情報が何も無かったことに失望しているとの指摘も聞かれた。
DNA検査などを手掛けるエクザクトが急伸。公的医療保障制度の運営主体である
メディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)が、同社が開発した、便の
中の遺伝子を調べる事で大腸癌などを発見するDNAテスト「コロガード」を保険
適用としたことが好感されている。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=232010
4.NY市場、原油先物11月限/金先物12月限 各結果(10/10)
NY原油先物11月限(WTI)
1バレル=85.82(+0.05 +0.06%)
ブレント先物11月限(ICE)(終値)
1バレル=90.21(+0.16 +0.18%)
ブレント-WTI 4.39(前日4.28)
今日のNY原油先物相場は下げが一服している。世界経済への先行き懸念が強まる中、
アジア市場では一時83ドル台まで急落していたが、さすがにNY時間に入ると値ごろ感
からの買戻しも出ている。
11月限は86ドル台まで回復する場面も見られたが、あくまで下げ過ぎからの自律反発
の範囲ではある。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=232005
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1221.70(-3.60 -0.29%)
今日のNY金先物相場は反落。ここ数日はリスク回避から逃避買いも呼び込んでいた
が、中国経済への不透明感などもあり金の先安感は根強い。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=232006
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