今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

民度を競う

2010年09月30日 | 時事
尖閣問題は、今は微妙な時なのでつっこんだ言及は差し控えたいが、
大局的には中国が損をする結末になりそうだ
(民主党政府のやり方を是とするのではないが)。

成熟した社会では、強引に出た方が勝つというのではなく、
大人げない行動をする方が損をするという仕組みになる。
国際社会から近所・職場まで。

その社会で生きていくには、国レベルにおいては、権力者だけでなく、
国民レベルで”民度”を上げる必要がある。

礼法者としての私は、洗練された”礼”の文明を築いた古代中国を尊敬している。
だが、早熟だった中国文明の最後の輝きは南宋だったという。
今は、その痕跡もないらしい。

儒教的礼をさらに洗練させ、武家礼法を作った日本だが、
やはり現代は民度がかなり落ちている。
渡辺京二の『逝きし世の面影』(平凡社)を読めば、それがわかる。

ともあれ、民度において負けたくはない。