今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

茶臼山高原

2009年05月11日 | 茶臼山カエル館計測

GW明けの旅行先は、愛知県の最高峰茶臼山高原に2泊。
愛知といっても半分弱は信州で、
信州側の南アルプスを見上げ、愛知側の山々を見下ろす景勝地。
霧ケ峰的な草原の高原なので気分がいい。

その高原の中央にある休暇村茶臼山高原に泊まる。
ここは休暇村の中でも質素な方で、
温泉はないものの、比較的空いていて、
しかも共済のチケットで一泊につき2000円引きとなり、
結局一泊6000円で泊まれるのがうれしい。
自宅から奥三河の里山を通って2時間で行ける。

愛車ミニも最近は調子がいいようなので(先月の榊原温泉高速ドライブも問題なし)、
不安はない。

途中、稲武の「古橋懐古館」に立ち寄る(二度目)。
ここは幕末の志士たちの手紙や歌の短冊が収集された所。
それらを活字化した資料集を購入。
幕末・維新に真剣に日本のあるべき姿を思って命を落とした人たちこそ
(佐幕・倒幕を問わず)、近代日本の礎だと思う。
日本の近代化は決してすんなりいったのではなく、
彼らの死という痛みを伴っていたのだ。

愛知・岐阜・長野の三境をなす三国山に行こうと車で山頂部の池の平まで上ったが、
最後のピークに至る道がわからず、亀甲石(古代火山の跡)を見ただけで下りることに。
いざ出ようと、車のエンジンをかけるが、車が動かない。
セルは回るのだが、エンジンがかからない。
何度もセルを回すと、ほのかにガソリンの臭いが室内に漂う。
これって、一昨年の秋、八ヶ岳の麓で動かなくなった時と同じ
その時は、結局JAFを呼んで現地で修理してもらうハメに
(その時の旅行はレンタカーで継続)。
こんどは愛知・岐阜・長野の三県の境で JAFを呼ぶのか。
いったいどこの県のJAFにしたらいいやら…、と半ば覚悟を決めていたら、
エンジンがかかった。

老齢のミニにとっては、標高差500mを2速中心でのきつい上りが辛すぎたのか。
いったん信州根羽村の里に急降下して、標高1200mの茶臼山高原に上りなおす。
ただし今度は傾斜は緩い。

高原には「カエル館」があり、地元天然記念物の「ネバタゴガエル」を見る。
このカエルはカエルのくせに「ワン」と犬のような高い声で鳴くので有名。
前回訪れた時は、鳴くシーズンでなかったので、
今回鳴くシーズンの5月中旬に来たわけ。
ガラスケースに入った胴長5cm程度の小さなカエルは、昨日から鳴き始めたという。
でも昼はあまり鳴かないそうで、私が行った時も押し黙ったまま。
近くの沢沿いでも野生のネバタゴガエルが鳴くそうなので、そっちに行ってみた。
すると、「ワン」ではないが、同じ程度の高音で「クークー」と間欠的に鳴く声が響く。
こっちも犬のような声だ。

満足して、館を出ようとする時、車は無事にエンジン始動。
ホッとした。
さっきのはなかったことに…。

標高1200mを超える茶臼山高原は、広葉樹は芽を出したばかりで、新緑には遠い。
山桜は葉桜状態で、地面には背の低いタンポポが咲き乱れ、
下界の4月初めといったところ。

翌日も好天。
雪をいただいた南アルプスが見える。
ちょっと霞がかっていて写真には向かないが、この風景はここの売りだから、
久しぶりに茶臼山(1415m)に登り、360度の大展望を満喫
(中央アルプス、恵那山も見える)。
向いの萩太郎山にも登って、山上に植えられた芝桜を眺める(写真)。
小登山2つやって多少の汗をかいたので、豊根村の日帰り温泉に入り、
午後は宿前の疎林にリラックスチェアを出して、
パソコンのiTunesをヘッドホンで聴きながら、パソコン打ちと読書。
鴬の声を聞き、顔をあげると南アルプスの雪山。
標高1200mの高原が書斎代わりとは、ぜいたくな気分。