今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

木製化計画

2008年04月06日 | 生活
木の肌触りが気に入って、自分の食器を木製化している。
元々日本人の食卓は、膳から、箸・椀の蓋に至るまで、すべて木製(漆塗)だった。
それがいつのまにか、陶器が主役となってしまった(洋食や中華の影響もあろう)。

また、名古屋に住んでからは、周囲が焼物の産地(瀬戸、美濃、常滑)なので、あえて碗や皿に陶器を求めたりした。
また沖縄で琉球ガラスのグラスなども買い足した。
見た目は陶器やガラスはきれいだけど、手に持ち、口に触れる時、木の肌触りが最高なんだよな(手づかみで食べるおいしさに通じる)。

実は木製化の一番の動機は触感ではなく、陶器やガラスの食器だと落として毀れてしまう点。
それなりに愛着がある食器だったのに、一瞬の手落ちで毀れて破片となってしまうと、喪失感に襲われて、いやな気分になってしまう(すぐ新たな物を買う気がしない)。
ならばどうせ使うなら、簡単に割れないものがいいと思った。
金属は口触り(味)が嫌なので、それで木製となる。

最初は、バリ島で買った藤製の薄いが緻密なコースターや鍋敷きが気に入った木製で、
その後は、よく行く木曽路で、木製品を買い集めるようになった。
それなりの店にいけば、味のある(作品的な)皿や椀などあり、購買欲がそそられる。

箸と汁椀と夏用のざるそばセットはもとより木製だったので、
まず木製化したのは、フォークとスプーン(肉を切る食事はしないのでナイフは不要)。
とにかく口触りは絶対金属ではなく木がいい。
ただフォークはスパゲッティ用に柄が円筒形のものがほしいのだが(クルクル回転させるため)、平たい柄ばかりなのが残念。

木曽に行くたびに木の食器を買い足して、
今では、ビール用の小グラス、日本酒用の猪口、刺し身用の小皿、洋菓子用の平スプーン、焼物用の平皿、丸皿、籐製の缶ビール入れ、それにラーメン用の丼鉢まで木製化した(籐製も含めてすべて上写真にある)。
ただ飯碗と湯飲み茶碗は愛用している陶器で満足しているのでそのまま。
木の器にしてから、ビールの泡立ちがよく(中が見えないのが欠点だが)、なによりラーメンがおいしくなった。
ちなみに木製食器は、(表面の防水処理はしてあるものの)本質的に透水性があるので、水に浸したままにしないこと。

もっとも食器を100%木製化するつもりもない。
コーヒーカップやワイングラスは木にしたいと思わない(そういうの売ってるけど)。
木にした方がいいと思うものだけをするつもり。

今気になってるのは、食器ではないが、把手が木製の革製ビジネスバッグ。
そういえば、我が愛車ローバー・ミニも、購入直後にハンドルとフロント下の前面(計器やダッシュボードのある面)とシフトノブは木製に替えたっけ(さすがに車体と座席までは…)。
実家でも名古屋でも床はフローリング。テーブルも木製。
それに江戸指物が好きだし、
理屈抜きで木が好きなんだな。